ぶっぽーそー! 仏説:ドタバタ快進撃
ある日のお寺の境内
「あーーー!!また縁が庭の木から降りれんくなってるw登っちゃダメって言ったやろ!?」
「ごめんニャさい…木を見るとついつい登りたくニャるのは仕方ニャいってばー(泣)」
庭の銀杏の木の上で 枝にしがみついて半べそをかいているキジトラ色の猫耳、短い尻尾が生えた獣娘が下から 通る声の作務衣を着てほうきを担いだ元気な尼僧侶に怒られている。
「コレ 戰あんまり 怒鳴ったら縁がまた 木から落ちちゃいますよ」
困った顔をして 少し離れた庫裡(お寺で言人間が住む家)からの玄関から 草履を吐き僧装をした 優しい声のもう1人の尼僧侶がやってきた
「だーーーって 舞ーー縁ってば いっつも此処 登るやん。そのたんびにウチが降ろさなあかんのやからなー!」
プンスカしながら 元気な尼僧侶は、木に慣れたように登り、猫娘を抱き上げる。
「ホレ 縁。もう登りなやー」
と 歳の頃3、4歳くらいの小さな猫娘と一緒に飛び降りる
「戰ーーー助けてくれるのいいのだけど、やっぱ飛ぶんニャ!?!?この高さはやっぱり怖いニャぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と言う絶叫と一緒に 『ズザッ!!!』と着地。
「クスクス。 縁は本能でしてしまうのだから仕方ないんでしょうね。戰は怒るのは煩悩。でも大事な煩悩ですね。縁を心配するから起こる煩悩だからね」
舞。と呼ばれた僧装の尼僧侶が言う。
「舞ってば いっつも甘いんやって!! そーやってまた問答にするんやから 法話が難しくなるんやってばー」
拗ねて 元気な戰があっかんべーをする。
「あら 其れは 戰が勉強してないからじゃないの??」
「してニャいからじゃ ニャいのー??」
戰の腕の中に居る 縁まで意地悪ににゃはははwと笑う。
「おーーーまーーーえーーーらー!!!」
境内では 銀杏の木は新たな息吹を待ちわび
御堂の前の桜が走り回る三人(うち一匹?)の声で 喜ぶように 咲き回って花びらが舞っている。
コレはとあるお寺の ご縁が呼んだほんの小さなおはなし。
誰と今日は ご縁があるんでしょうね。
ドタバタ三人組の ハチャメチャな仏縁 報じてみましょう