第1章 転生とダンジョン迷宮 4話
すいません。忙しくて投稿遅れました。
口の中がジャリジャリする。
口の中いっぱいに砂の味がした。
確か俺は...... 落とされたのか..
そこには幻想的な光景が広がっていた。 壁には所光る石があって、その光のおかげで部屋の灯りはたもたれているようだった。
そんな光景に見とれてるのもつかの間である。まず自分の置かれている状況を理解した。俺は出口の見えない所に一人でいる。 俺に力はない。最弱と呼ばれるモンスターですら倒せない。 大切なのはどの様にして地上に戻るかである。 先に進むしかなさそうだがモンスターが現れたら一巻の終わり...このままここに居てもなにも解決はしない。とりあえず先に進む事にした。
俺はとにかく生き残るために使えそうな物は拾って進んだ。 落ちている魔石や、モンスターの牙など使えそうな物は拾いながらすすんだ。だがいくら進んでも何も現れないし、ずっと続く一本道でしかない。それでも必死に歩き続けた。
どれだけ進んだかは今じゃ覚えてない。半日くらいは歩いた気がする。不思議な事に喉は乾かない。それにいくら歩いても疲れもしない。けどお腹は空いてきた。
食べる物など何もない。あるのはモンスターの残骸だけだ。
「あーー!!!」
「腹減ったーとりあえずなにかくいてーーよーー何かないのかよーーーーーー」
歩き続けていくら進んだかも、何が何だかわからなくなってきた。空腹のあまり力はでない。その場に倒れ込んでしまった。
「あーー俺異世界に来ても何もする事も出来なくて、それに何も力もないまま、ここで餓死するのかな?
人生もうすこし楽しみたかったし。何しろ生きたい!!!」
生きたいって気持ちはある。もっとたくさんやりたいことだってあった。そして、俺はこの世界に寄越した王様に。俺に力を与えなかった神に。俺を助けもしないで一目散に逃げたクラスメイト達に対して怒りがこみ上げてきた。いっそのこと世界が破滅すればいいんだ。こんな俺に都合のよくない世界なんか俺が必ず壊してやる。憎き奴らは血祭りにしてやる。
「君の中に眠る本能に任せてみないか?」
頭の中に聞こえた声。俺はその言葉に対して疑問を抱くこと無はなかった。むしろ抱けるほど頭は回っていなかった。
「生きてこの世界を破滅させるまでは俺は死ねない。それで生き残れるなら俺は本能に任せる」
死にたくない。生きたい。人間誰もが持っている感情である。俺は迷うこと無くその本能のままに従い考える事をやめた。
まず一番はじめに頭の中に浮かんだのは腹が減った。食べ物を探す事だった。 そして、俺は本能のままに底に転がっていた、モンスターなのか、魔物なのか、よくわからない。ただの死体と呼ぶには余りにも違うもの。残骸の様なものがある。原型はとどめてないが牙があって犬の様な形をしている。
がぶっしゃ!!!
俺はとにかくわからないその残骸を食べた。頭は食うって事しか考える事が出来ない。 だから生きる為に俺は食べた。 その味は究極に美味かった。何も飲まず食わずで歩き続けてやっとの思いでありつけた食い物、しかも肉なのだ。牛肉の様な味でステーキを食べているような感覚だ。
突然の吐き気に襲われた。肉を飲み込んだ瞬間にだ。それもそのはず、明らかに腐った見た目にとてつもない、悪臭を漂わせてる肉なのだから、こんなの食えるわけないし。何も入れてない胃袋に突然そんなにガッツリ入れたらそりゃそーなるのも当然の事だ。だがそれでも俺は食べ続けた。本能は食いたいと思っているからだ。俺はその残骸を戻しては食べてを繰り返し何とか全てを食べた。
「捕食者の、スキルに目覚めました。」
再び頭の中に声がしたが、俺はそれを気にしていなかった。それよりも違うことで頭がいっぱいだったからだ。
「食い足りない。もっとだ。もっと食い足りないんだよ!!!!」
その後俺は進むたびには転がってる残骸を食べては進んでを繰り返していた。 そんな状況が3日ほど続き俺はやっと理性が戻ってきた。空腹の限界の余りに食い続けた。コウモリの様な生き物や、昆虫の様なもの、とりあえずあるの全てを食った。魔石なども砕いて食べたりもしていた。
そこでおかしなことに気がついた。いくら進んでも敵が現れないしあるのは残骸だけであることだ。ここに来るまでに生きた生物に遭遇していないことだ。ダンジョンにいるのだから、モンスターが生まれて襲ってくると思っていたのに何故なのか!?俺は悩んでとりあえず頭の中を整理することにした。
俺の頭に響いた言葉微かに覚えているしと思いとりあえず自分のステータスギフトを見てみた。
〜〜ステータス〜〜
――二城 拓馬――
職業 :捕食者
レベル:130
攻撃力:9500
守備力:9700
素早さ:10000
魔力 :7000
恩恵 :蒼き魔眼(魔力5000で解放)
:本能「捕食(捕食した者のステータスの一部を自分の力に変換)」
:
「えっ....」
「エェェェェェェェェェ!!!!!」
能力すげー事になっている。それに今まで最弱と思っていたのになんか凄く強くなってる。それに魔力があること、魔力があるから魔眼も使えること。それに驚いた。明らかに自分が強くなっていた。
だが使おうとしても魔眼は何故か発動しない。そして、魔力も、操作とかもできないから何もできない。
「くそーーやり方なんもわかんねーよ!!これじゃああっても使えない事に変わりはないじゃねーかよ。ほんとがったりだわ...」
いつまでも落ち込んでいるわけにもいかないしとりあえず、俺は進む事にした。前に前に進み。もっともっと強くなると心に決めながら。すると目の前に大きな門が現れた。
ドーーーン!!
すごく大きな門でそこは閉まっていた。俺は前に進む為に門の前にたったら、勝手に開いた。そこは広々とした、空間だった。 そこで何か動くものがあった。ここに来てからの初めての生きた生物がそこにいた。
ガサガサ……
ギャアーー!!!!!
生きた、モンスターがそこにはいた。こちらに気がつき威嚇をしてきた。 そのモンスターは鳥の様な見た目で人の5倍はある体に鋭いクチバシがあって、目は真ん中に大きなのが一つある。気持ち悪い生き物だった。
だが俺はそいつを食ってやると思った。なんせ今まで残骸ばかりだし、それにそのモンスターで自分の実力を試すいい機会でもあったからである。上がった能力が、どれくらい通用するか試したくなったからである。
モンスターがこちらに向かって突っ込んで来た。俺はギリギリの所で簡単にかわすことができた。そしてかわすと同時にそのモンスターに一撃くらわせた。モンスターはよろめいた。
「これ。効いてる!!もしかして俺モンスター倒せるかも?」
なんて余裕だな!なんて考えているとそのモンスターが突然の消えた。姿を見失った。あたりを見渡すがどこにもいない。地面の中から突然そいつが出現して。俺はびっくりして後ろに下がってしまった。そして、そのモンスターは俺の左目に食らいついてきた。俺はそのまま左目をそいつに食われてしまった。
「うぁーー!!!いてーーよーー」
左目が見えなくなった。そしてそこから大量の血が流れ出た。余裕こいて、たからやられたと自覚した。痛みと戦いながらも俺はその、モンスターを持っていた剣で倒す事が出来た。
モンスターとの戦闘には勝利したがあまりにも大きな代償を払う事になってしまった事に後悔した。だが、これで俺はどんな相手でも油断しないとこの時決めた。
そして、俺はそのモンスターを食った。逆に食われた左目の仕返しで、奴の目から食い散らかす事にした。そして、モンスターを食べ終えた。そして俺はすこし休む事にした。
一時間ほど休んで俺は先に進む事にした。その先の、扉を開けると、道が分かれていた。
「こーゆーのは、運任せやろ!!」
先ほどのモンスターの骨を使って倒れた方に行こうと決めた。骨は右に倒れた。
「よし!右だな!!」
右側の道を行く事にした。歩いていると先程と違って少し薄暗くなった。灯ともなる石の光が薄かったり、極端に明るかったりと様々だった。その石は、手に取ってみると光を失ってただの石に変わってしまう。壁に何か秘密がありそうだがとにかく光っているからいいやと気にしないで進む事にした。
それから俺は歩きながら魔力の使い方を考えていた。どーやってコントロールするのか。よくある設定だとイメージだとか、その辺なのかな?とか思いながら色々探したがどーやっても何も起きない。
「くそーー!!まぢヘルプとかないの?魔力、魔法の使い方とか、誰か教えてよーー」
騒いでいると、再びあの声が頭に聞こえた。
「あなたの魔力はまだ解放されていません。封印されています。解除方法は不明です。」
「お前は誰だ?なんで俺の頭に直接話しかけられるんだよ?あと、魔力あっても結局使えないのかよ...」
「私の名前はミーシャです。私はあなたの恩恵の力ですよ。召喚されたものには恩恵が与えられます。でもあなたは一つしかなかった。それにそれも発動もできません。あなたはに私という恩恵があったんです。」
とりあえず意味のわからない恩恵であったがなぜ今頃になって出てくると思った。それにどーして最初から使えなかったのかと謎に思った。 とりあえず恩恵を確認するためにギフトカードを見てみた。恩恵の項目に一つ増えていた。
「知恵の世界ってなんだよ!まぁーどーしたら答えてくれる?」
ミーシャは一から説明をしてくれた。
「私は本来初めから使えるものです。ですがあなたの心には扉が閉まっていました。その影響で表に出る事ができませんでした。ですがあなたが本能の力を発動された事によりその扉が開き私は出る事ができました。ミーシャとお呼び頂ければいつでも使えます。頭の中で呼ぶだけでいいです。私の持っている知恵は全てあなたのためのものですから。それとギフトカードに、記載されなかったのもその心の扉が原因でした。」
書きたい事が沢山あるが今はとにかく頭に響く声だとしても、一人で誰とも話すこともなかったのに比べればと少し落ち着いた。とりあえず俺は進む事にした。それと俺は最も確認したかった事を聞いた。
「ここってどこなの?ダンジョンなの?」
何日経ったかわからないが眠ることもなく進み続けたし、モンスターも、全く現れないしどーゆーことなのかわからない。それにモンスターはダンジョンで発生すると、言われているのにここには発生しない。かなり変だったからだ。
「ここは、始まりの迷宮。あなたが落ちた先は始まりの迷宮は正規のルートで進まない者にはこのルート。絶望のルートに落とされる事になっている。ここに存在するのは全て落ちてきたモンスターや。落ちてきた人がここにやってくるのだ。そしてここではモンスターは生まれない。そのようになっている。因みに今いるのは9階層目だ。だがこの裏は5階層ごとにボスが存在している。そして、10階層毎に出口に繋がる道が存在しておりそこから戻る事が出来るが、大抵は10階ボスに殺される。ここのボスは強すぎると」
ダンジョンには強い力が、発生していてその影響で正規のルートでないと裏の絶望ルートに落とされるみたいだ。それに、ボスは強すぎるし、5階層毎に本当に絶望にふさわしいなと思った。などと話していると10階層のボスの居る部屋の前の扉に着いた。俺は必ずこいつを倒してここから出る事を決めた。
ギッギッギッガガガッガーー!!!!
その扉はとても重く何年振りに開かれたのであろうそのような感じの音を鳴らしながら開いた。
その先の光景はとても綺麗だった。
読みにくいと思いますがこれから頑張っていきますので温かい目で読んでください。