第1章 転生とダンジョン迷宮 3話
読みにくくてすいません。
今日はダンジョン迷宮にみんなで向かう日。俺にとって最悪で悪夢のような日である。 今日まで頑張ったがステータスも全然上がらない。
〜〜ステータス〜〜
――二城 拓馬――
職業 :冒険者
レベル:10
攻撃力:20
守備力:25
素早さ:25
魔力 :0
恩恵 :蒼き魔眼(魔力5000で解放)
ステータスの上がりが悪すぎる。努力しても上がらない。 なんなのだこれは....ほんと朝から嫌になるー
ブツブツ言いながら集合の時間がやってきた。
「これより、皆に向かってもらうダンジョンは始まりの迷宮だ。この世界始めてできた、迷宮だ。ここの迷宮は悪魔がいると言われている。だがそれも最下層だ。君達に行ってもらうのは10階層だ。駆け出しの冒険者がいくような所だ。とりあえずは余裕だ!みんな頑張るのだ!私も影ながらサポートします。」
そう言って指導係をしてくれるのは王国騎士団長のアイス=ワークスさんだ。この国の最強の騎士だ。それに王様からの信頼もかなりある。
ダンジョンの入り口とは、洞窟の様な所だった。まさにダンジョンって感じであった。基本的ダンジョンは100階層まであり、25階層ごとにボスがいるとのこと。アイスさんは一度100階層まで降りたがボスがいなかったとの事。
そして、ダンジョンに入る前にチームに分かれることになった。その組み分けもアイスさんがみんなの能力と力を見て分けたのだ。
クラスの人数は26人。五人グループ四つと六人グループ一つにわけられた。俺は結果勇者グループに入る事になった。
Aグループ
鳥羽 こうき (勇者 レベル37)
山下 広樹 (騎士 レベル30)
大隈 健太 (格闘家レベル30)
如月 美桜 (賢者 レベル34)
赤井 美紅 (僧侶 レベル28)
この五人に俺を含めた六人だ。 広樹と健太はこうきといつも一緒にいる、健太は短髪で赤髪にオールバックで直ぐに喧嘩する奴だ。 負けなしだと自分で言ってたな! 広樹はおとなしい感じでこうきのおこぼれをもらってる様な感じだ。
美桜と、美紅は小学校からの仲良しだ!高校で再開してたまに一緒にいるが、殆どは美桜がこうきたちグループと一緒にいるからなかなかうまくいかない関係だ。美紅は短い髪でどちらかと言えばボーイッシュな感じで喋り方も一人称は俺になっている。
「このグループには、先生も一緒に行きます。私は生徒たちの事が心配なのと特に、拓馬君が心配なのでこのグループについて行きます。」
先生は俺に過保護すぎるやろと思った。
ダンジョンに入った。中は暗いと思ったら結構明るい下は草原の様な場所だった。どーやってこの洞窟が明るいのかは知らないが、普通に外にいるかの様な明るさが広がっている。
「ここには、ラービットと呼ばれるこの世界で最も弱いモンスターが生息している。とりあえず、グループ毎に協力してラービットを探し出して倒すのだ。倒すと、モンスターは、消滅して、何かしらのアイテムに変わる。とにかく、実践あるのみ!!」
歩いていると草の中からガサガサと音がした。
見つけた!! 居たぞー!!
草むらの中からウサギの様な生物があらわれた。その見た目はウサギだが、真っ黒で爪は鋭くこちらを狙っている様だった。
一目散にこうきが俺がやると言って、簡単にウサギをほふった。 するとウサギがチリと化してそこに爪が落ちた。 このようにモンスターは色々なアイテムに変わるのだ。
「ウサギ討伐はその辺で休憩にするよ!!」
アイスさんの合図でみんな休憩に入った。俺は結局一匹も倒すことができなかった。殆どこうきがバッサバッサ倒したから俺の出番回ってこなかったのだけどね!!
アイスさんは、少し休んだところで各グループ毎に進んでいくように伝えた。
俺たちのグループはぐんぐん進んであっとゆーまに、10階層に到着した。他のグループはまだ来てないみたいで俺たちが最初に到着したみたいだ。
あたりを探していたら他のグループも到着して全グループが集まった。 皆んな余裕な感じで簡単だったなーなんて笑いながら話していた。
「よく頑張った!!今日の目標は達成した。全員城に帰るぞ!!」
アイスさんが、帰ると言った時だった。
「君達が世界を救う勇者達だね。」
突然誰か現れた。 体は細く、背が高くて、狐のお面を被った人がそこには居た。
「初めまして!勇者の皆様。私は八咫烏のメンバーの、一人魔術師ペンドラと申します。以後お見知り置きよ。」
「あの八咫烏のペンドラだと!?お前たち早く逃げろ。あいつはまずい。早くしろーー」
八咫烏とは、悪魔の8人と呼ばれ連中の事だ。全員が体の一部に八咫烏の紋章を刻んでいるのだ。人類を滅亡させようとしているのだ。
「なぜ?ここに貴様の様な奴がいるのだ?八咫烏はこんな所に用事はないだろ?」
八咫烏は基本的に姿を現さない。そんな連中がまして、こんな初心者が来る様な所に居る事がおかしい。
「私の目標は人類滅亡の為に勇者達の力がいずれ邪魔になるから今のうちに殺しておこうと考えたのだ。悪いけど皆殺しにするよ。」
ペンドラは一冊の本を取り出し。魔法を詠唱した。すると地面が割れて、割れた地面の奥底から砂龍と呼ばれる、全身が砂で覆われている龍が出現した。
「さぁー我が龍から逃げられるかな?」
この世界の龍は最強種とされていて、会ったら逃げろと昔から言われている。アイスは逃げる訳にもいかずに戦っていた。
俺も必死で逃げた。逃げなきゃ死ぬって感じてしまったからだ。 俺らが逃げようとしていたら、目の前に砂のモンスターが現れた。 砂魔人だ。 必死で逃げてる俺にこうきが、俺が囮になるから、お前は先に行けと言われて俺は全力で逃げた。だがモンスターは俺を標的にしたままついてくる。 こうきたちは反対に逃げた。
「どーして?拓馬君を置いていくの?」
美桜がこうきに聞いたら。一番弱い拓馬君が必死になってるのにどーして、自分らが逃げているのかと。
「あいつは、俺が囮になるからみんな先に逃がしてくれって言われたんだよ。だからあいつに男として任せたんだ。」
こうきは最もな理由で美桜を納得させた。 そんで皆んなが逃げてきり、あとはアイスと拓馬だけが逃げ遅れていた。
拓馬は砂の魔人から、必死に逃げては、攻撃のヒットアンドダッシュを繰り返していた。
「拓馬君ーーーこっちー今転移クリスタルの準備ができたからお城に戻るよー」
美桜の声を聞いて俺は全力で走った。だが突然足元が砂に埋もれた。 よく見ると砂が足に絡みついて離れない。
嘘だろーー
仲間達は俺を置いて転移してしまった。この場に残されたのは、俺とアイスとペンドラの3人にモンスターが二体だ。
砂龍が雄叫びをあげると同時に砂の地面が割れて俺はそこに落ちてしまった。 アイスは危機一髪回避してクリスタルを使用して地上に戻った。
アイスは城に戻り報告をした。
「報告します。勇者達を狙い八咫烏が出現し砂龍を召喚して襲ってきました。砂龍が雄叫びをあげると地面が割れ助けようとしたが間に合わず、拓馬君を助ける事が出来なかった。残念ながら彼は...」
そこで皆んなに拓馬が死んだと告げられた。美桜はあの時助けてあげられたらと後悔していた。 そして、その日からみんな気がついた。 生半端な覚悟じゃ命を落とす事に。
暗闇の中で一人の男の声が響いた。
「拓馬は死んだ。これで俺の僕だけの美桜にする事が出来る。」
そこに居たのはこうきだ。こうきは拓馬に魔法をかけてモンスターの対象になる様にしたのだ。そして、転移も、待たずして起動させたのもこうきだ。
こうきは暗闇中ひたすら俺は悪くない。悪いのはあいつなんだ、弱いあいつは死んでいいんだと呟き落ち着いた所でいつもの様に明るく皆んなの元に戻った。