2話 おまわり現る
文字数が少ないって素晴らしいね
少ない時間で1話分作れるんだもの
それに、変な所があったとしてもギャグだからって誤魔化せる
え?編集さん、それはダメだって?
・・・そこを何とか(土下座)
俺の名前はアドム・ヘリオス。魔王だ
いつものように起きて、クマさんパジャマから魔王の服に着替えて自室から出たら良く分からない場所に飛ばされた
俺の知らない建物や乗り物がたくさんある
驚きを隠せない俺は久しぶりに大声を出した。こんなに声を張り上げたのはいつぶりだろうか。俺が覚えているのはお気に入りのティーカップを部下が使っているのを見た時以来だ。
さて、これからどうするか・・・
「君、ちょっといいかな?」
ん?誰だコイツは?
全体的に暗い青の服と帽子をしている。若い兵士っぽい感じの印象を受けるが着ている服がとても高級そうだ。辺境伯のように武闘派貴族なのか?
「さっき大声出してたの見かけたんだけど、どうかしたの?」
どうかしただと!?
部屋から出たらいきなり知らない場所に飛ばされて大声で叫んだ者を見てどうかしただと!?
どうかしている!!
いや、どうかしているのは俺も同じか・・・
「・・・君、名前は?」
どうかしている武闘派貴族の男は俺に名前を訪ねてきた
訪ねてきた?ありえない・・・いや、そんなはずはない・・・ま、まさか
「聞こえてるかな?名前は?」
「・・・この俺様を知らないだと?」
俺は威圧と魔王としてのオーラを全開にして返した。ここまでやれば気づかないわけがないだろう
「知らないから聞いてるんだけど?」
「っ!ありえん!ありえーん!この俺様を知らないだと本気か!?」
「いや、だから知らないって」
本気だ、マジと書いて本気だ。本気マシマシだ・・・
ならば良いだろう、教えてやる。そしてこの俺様をここまでコケにした事を後悔させてやろう!!
「教えてやろう!そして俺様の名を知る最後になるだろう!・・・フフフハハハハハハ!俺様の名はアドム・ヘリオス。20歳でイーストヒルの魔王となった若き天才だ!」
俺がそう言うとコイツは驚いている。ようやく気づいたか、だがもう遅い!!
「ではサヨナラだ。名の知らぬ者よ、コイツを食らわせてやろう。ヘルフレア!!」
説明しよう。ヘルフレアとは莫大な熱量を持った火を相手に浴びせる暗黒魔法、まさに地獄の業火と言える。それを受けた人など勇者などの強い者でなければ耐えられるはずがない!
「・・・あー、中二病のイタイ子かー」
なに!!?死んでいないだと!?それに暗黒魔法も発動していない・・・もしや、無効化されたのか!?
「ど、どういうことだ・・・貴様、一体何者だ?」
「え?警察官だけど?」
警察官!?なんだそれは、この国の階級なのか?官と付いているから、武官なのか?
「とりあえず、大声で叫んだりしない。あと、そういう趣味を否定するわけじゃないけど普段は公衆の場でやらないでね。イベントの時なら許可するから」
「あ、はい」
怒られた、生まれてから一度も怒られた事ないのに
「なんだ、素直に答えられるのか。いいかい?あまり他の人に迷惑がかかるようなマネはしないこと。それが出来るなら困った事があれば助けてあげるよ」
「はい、ありがとうございます」
何というかこの人には逆らっては行けない気がした。それにいい人そうだ
「それじゃ、私は行くから。くれぐれもトラブルを起こさないように」
そう言うと警察官と言った男は去って行った
最後まで読んで頂きありがとうございました