11話 鈴木さん登場
「私の名前は鈴木銀一郎。しがない骨董屋をしております」
思わぬ人との遭遇にいつものセリフが言えなかった・・・
「どうして鈴木さんがここにいるんですか!?」
「それはこれからお話しますよ」
そう言って鈴木さんは中にあるイスに座った
「まず、本田さんにはご迷惑をお掛けしたようで申し訳ない」
「いえいえ!!これくらいおれ・・・私にはなんてことありません!」
おまわりさんが恐縮した感じで対応している。どういうことだ?
「それと彼の抱えている問題は私の方で処理しておきましたので安心して下さい」
「は?・・・あ、いえ。助かりました。ありがとうございます!!」
なんだ?どうなってるんだ?
「ちょっと待って下さい鈴木さん。問題を処理した?それにどうしてここにいるんですか?」
「順を追ってお話しましょう」
そう言って鈴木さんは俺に話してくれた
かいつまんで言うとこうだ
・鈴木さんは自分の力で様々な異世界を旅している
・この世界には昔から来ていてある程度のコネクションを持っている
・そのコネクションを使って俺の身分を作ってくれた
「なるほど・・・そうでしたか。ありがとうございます」
「いえいえ、私は感謝されるような事はしていませんよ」
「いや、十分感謝するような事をして頂けましたよ」
俺がそう言うと珍しく言いづらそうな顔をしていた
「警官である私ですら出来ないことをやってのけたんですからすごいですよ!憧れます!!」
そこに痺れはしないのか・・・と俺が思っていると鈴木さんの重たくなった口が開いた
「アドムさんがこちら来た原因は私にあるんですからね・・・」
「え?」
「うん?」
一瞬、何を言われたのか理解出来なかった。おまわりさんこと本田さんも同じようだった
「ですから、アドムさんがここに飛ばされたのは私のせいなんですよ・・・」
「「はあああああああーーー!!」」
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