【2】 スキル
今回はスキル説明
ざわざわと風の音で目が覚めた。
茫然と雲一つない青空を眺める。
手を伸ばし顔の前に持ってくると自分に流れる魔力が視認できる。
私は起き上がると周りは山と森。私が立っている場所はその中心の草原。
苦笑するしかなかった。
まず、自分がどんな力を授かったのか確認しなければ・・・。
名前 パーミス・リーヴィヒア
MP 5500(人間が貯蔵できる最高値)
スキル 鑑定、魔道王の知識、武闘王の技術、魔闘融合、無限魔力
闘気、直感、、威圧、殺気、生活技術(極)狩猟技術(極)
サバイバル技術(極)異世界言語解明、不老長寿、刻印
刻印
効果、翼の召喚
効果、魔眼の召喚
加護
魔法神の加護
武剣神の加護
鑑定でよくわからないものを調べていく。
『魔道王の知識』・・・魔法に関するすべての技能、属性魔法を極めたものが持つスキル。
『武闘王の技術』・・・すべての格闘技、武器を極めたものが持つスキル。
『刻印』
翼の召喚・・・環境的状況、使用者の心理的状況により最適な効果を持つ翼を召喚。
共通効果として空を飛ぶことが可能。
魔眼の召喚
・幻眼・・・使用時にこの目を見た者は幻覚に陥る。
使用者が解除しない限り解くことは不可。
・懐眼・・・使用時にこの目を見た者は第一段階として死を体感する。
第二段階として使用者及び対象の心理状態により心が崩壊す
る。
・千里眼・・・使用時、四千キロの範囲を見ることができる。
・時眼・・・使用時、使用者の意識以外を停止させる。
ただし使用後、使用した眼は失明し、一定時間、治癒はできな
い。
『魔闘融合』・・・本来、相反する魔力と闘気を融合させるスキル
『無限魔力』・・・魔力が一になった場合、魔力は減ることはない。
『不老長寿』・・・年を取らず寿命が神が定めた分だけ生きる。
スキルはこんなものか、身に着けている物は何かあるのだろうか?
『神器の武器庫』・・・神界のあらゆる神が使う神器を一つに融合させたもの。
武器によりさまざまであり魔力または闘気により能力を発揮する。
これを破壊することは不可能、これを持つ正しき使用者ではなく使用
しようとした場合、対象を消滅させる。
『闇喰いのコート』・・・神界に生息する闇と同一化する魔物の皮で作ったコート。
魔道神による刻印魔法が組み込まれておりその効果は衝撃無効、魔
法無効、斬撃無効。
もともとの素材である魔物の能力により影などに入り込むことがで
きる。
闘気使用につき自己修復。
『戦神の軍服』・・・神界に生息する巨大な鎌を持つ死霊の布で作られた服。
武剣神の闘気で作られた繊維で補強してあり闘気の親和性は高く、闘気
を流せば身体強化がなされる。
もともとの死霊の能力として気配を完全に遮断することが可能。
闘気使用につき自己修復。
『滅魔の篭手』・・・神界の鉱山の一角に存在する魔力を完全に打ち消す鉱石。
闘気にあてることによって強い反応を示す。
その篭手には闘気使用につき自己修復、魔力を打ち消し昇華する。
闘気使用につき自己修復。
『思念のブーツ』・・・神界に存在する怨念を殺した後、稀に布を残すことがあ
りそれを闘気で加工したもの。
闘気使用につき自己修復、足を使う効果を望んだとき闘気を使用する
ことで望んだ効果が使用可能。
「ふぅ、これで全部か」
さて、これからどうしたものか。
とりあえず、魔眼により千里眼を使った・・・のだがここから約千二百キロ地点に大きな国を見つけた。
途中、村などの集落は無い。
私は一つ、ため息をつくのだった。
森を進むこと数日。
地面は少し濡れており木が生い茂っているため太陽の光があまり届かず薄暗い。
ここ数日、私は森に生えている木の実を食べ水魔法で水をだしひたすらに歩いていた。
身体強化をしながら進めばもうとっくについている頃なのだが、そうしなかった。
理由は簡単だ。
スキルの上達。
ただこれ一点のみである。
例え、スキルがあってもそう簡単には行かない。
ゲームでスキルレベルがあるように私の熟練度はゼロ以下だ。
私が覚えているスキルはあの二柱により与えられたもの、決して自分の力で手に入れたわけではない。
だが、そろそろいいのではないかと思っている。
知識があったおかげで極めることができたと言ってもいいだろう。
闘気の扱いもうまくいっている。
ちょうど緩やかな山が始まろうと言う時、一匹のニワトリのような魔物に出会った。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・クケッ」
ニワトリは自分の体の五倍は肺を脹れあがらせた。
「クエエエエエエエエエエエエエエエェエェェェェェェェェェ!!!!!!!」
鑑定で視れば名前はコールチ。
シンと静まり返る山道。
遠くの方からクエクエと鳴き声が聞こえてくる。
魔力をソナーのように放つ。
だいたいコールチの数は五十ほど。
コールチは私の周りを囲むと最初と同じように肺を脹れあがらせた。
そしてバシュッと気の抜けた音が響くと私の足元に着弾した。
恐らく空気の圧縮したものを撃ちだしたのだろう。
私は風魔法で自分を中心にドーム状に張る。
これはウィンドウォールの応用技だ。
「「「「「「「クエッ」」」」」」」」
張った瞬間に撃ちだされたがウィンドウォールの横向きの強力な風が四方に飛ばす。
コールチの何体かは今ので死んだ。
「 散 」
私は手を一つ叩くとウィンドウォールが刃になりコールチの首や胴体を斬り飛ばす。
コールチを空間魔法で作った異空間に入れ歩き出した。