~恋の始まり?!~
~朝~
(ピピピピピ)
「ん?もう朝かぁ~今日は時間もたっぷりあるし、ゆっくりご飯でも食べよ~」
「沙希~」
「何?お母さん」
「きょうねぇ、お母さん朝から仕事になっちゃったから、
朝ごはん自分で適当に作って食べてくれる?」
「えぇ~今日こそはゆっくり食べようと思ったのにぃ~」
「ごめんね~あ!もうこんな時間!じゃぁ、いってくるから」
「はぁーい、いってらっしゃ~い」
「はぁ、何作ろう?」
「って、もうこんな時間になってるし!」
「パンでも焼いて食べとこっ」
「あぁ~そうだ、誰もいないんだった・・・いってきまぁ~す」
~学校~
「楓ちゃ~ん」
「あ、沙希ちゃん、おはよう」
「うん、おはよう!ねぇ、楓ちゃん見なかった?」
「今日ね、楓ちゃん休みなんだって」
「えっそうなの?!そっか~、ありがとう」
「うん」
~教室~
「あぁ~あ今日は話す人がいないなぁ」
(キーンコーンカーンコーン)
「あっ先生だ」
「ちょっと先生忘れ物してきっちゃたから、・・・・水田さん、ちょっと職員室に
取りに行ってくれない?」
「え~先生自分で取りにいかないんですか?」
「う~ん、お願い!取ってきて?」
「はぁ~い」
「なんで私が・・・」
(ドン)
「キャッ、ごめんなさい!大丈夫ですか?」
「あぁ、別に、」
「?あ、藤崎君・・・って、今授業中だよ?こんなところで何してるの?」
「藤崎~!!」
「チッ、ちょっと、こっちこい」
「え?ちょ、ちょっと!」
「静かにしろ!」
「!!」
「逃げ足だけは速いやつだ!」
そのとき、私は口を押さえられていた
「ん~!」
「あ、わりぃ」
「はぁ、何で逃げてるの?」
「は?今授業中だぞ?」
「え?・・・・あっ私先生に頼まれごとされてたんだった!!
じゃ、もう私いかないとだめだから!!」
「ちょっと、」
「?」
「巻き込んで悪かったな」
「!!い、いいよそんなこと、じゃ」
~教室~
「はぁ、はぁ、先生とって来ました!!」
「水田さん、だいぶ遅かったのね」
「え?あ、えっと、それは・・・その~、すいません!」
「まぁいいわ、とりあえず、座ったら?」
「あ、はぃ」
~お昼休み(屋上)~
「はぁ、なんか今日はついてないなぁ、お昼ご飯も一人か~」
「永遠、お前好きなやつが出来たって本当か?」
「ま、まさか・・」
その集団は、そのまさか、藤崎君の集団だった
「なんか嫌だなぁ、隠れて食べとこうかな」
「なぁ、教えろよ」
「お前らには関係ねぇだろ」
「いいじゃねぇかよ~」
「はぁ、耳貸せ」
(コソコソ)
「マジかよ!!みずたさ・・(フゴ)」
「うるせぇ、聞こえるだろうが」
「す、すまねぇ、でも、お前もまた、レベルのたけぇやつ選んだな」
「そんなの、どうだっていいだろ」
「まぁ、がんばれよ!応援するぜ」
「・・・水田沙って、もしかして私?!」
「そ、そんな・・・ありえないありえない、なにかの聞き間違いだよ!うんうん」
「なぁ、今誰か喋ったか?永遠お前、喋った?」
「は?なんにも」
「・・・誰かいるのか?!」
「(や・・やばい!ばれる~!!)」
「ちょっと俺、見てくる」
「(どうしよう?どうしよぉ~!!)」
「ん?あっ!!ま、まじかよ・・・」
「あ、え、えっとぉ~こ、こんにちわ~ぁははは・・・」
「もしかして今の全部聞いてた?」
「い、いや~なんのことかなぁ~?」
「本当だな」
「う、うん、今きたから・・あはは」
「それならいいけど、お前こっちこいよ」
「え?い、いや、いいよ、いいって・・・・」
「お~い永遠~」
「?」
「水田さん連れてきたぞ~」
「はぁ?」
「ど、どうも」
「・・・」
「おい、永遠、どうした?」
「い、いや」
「(どうしよ~)」
「なんだよ、まさかの緊張してるとか?」
「は?そんなわけねぇだろ、てか、なんでこいつつれてきたんだよ」
「(こいつ呼ばわりですか?!)」
「え?いや、わかってんだろ」
「はぁ、まったく・・」
「あのさぁ、私・・・じゃまでしょ?どっかいくから、じゃぁね」
「おいおい、まってくれよ」
「何言ってんだ、水田もこんな男ばっかのとこにいたら、つまんねぇだろ?」
「い、いや・・・別にいいけど・・・じゃまかな?と思って・・・」
「永遠やっさしぃ~」
「おい、ばかにしてんのか?」
「いえ~別に」
「あの~いってもいい?」
「まってくれよ、俺達も男ばっかで、つまんないんだからさぁ、一緒に食べようぜ」
「え、わ・・・分かった」
「はぁ、わりぃな」
「いや・・いいよ全然・・・(意外と藤崎君って、やさしいのかも)」
~お昼休み終わり~
「あ、もうこんな時間か、水田さんは、授業いくんだよな」
「え?うん・・・は、ってどういうこと?」
「俺達が授業に出ると思う?」
「まさか・・・参加しないの?」
「まぁな」
「おい、あんまり言って先生に言われたらまずいだろ」
「そうだな、じゃぁな~また一緒にたべようぜ」
「え・・・・う、うん」
~放課後~
「なんか・・・今日はいいことなかったなぁ・・・あ!そうだ、楓ちゃんの家によって帰ろう」
~楓の家~
(ピーンポーン)
「は~い」
「あ、水田ですけ「あ、沙希ちゃんね、楓?」」
「あ、はい」
「ちょっとまっててね~」
「(私まだ水田ですけどしか言ってなかったのに・・よく分かったなぁ)」
(ガチャ)
「あ、沙希ちゃん、どうしたの?ゴホッゴホッ」
「えっとね、楓ちゃんのお見舞いだよ」
「ありがとう♪」
「大丈夫なの?」
「うん、ちょっと風邪ひいちゃって・・・でも、明日はいけると思うから」
「そうなんだ、よかったぁ」
「まぁ、あがりなよ」
「うんっ」
「おじゃましまーす」
~楓の部屋~
「そうだ、ちょっと・・・相談があって・・・」
「何?どうしたの?」
「あのね、今日屋上でお昼食べてたら、藤崎君の集団が来て、でね・・・あの、
す・・好きな人が・・・○△□☆※」
「え?なに?」
「あ、あのね、好きな人がい、いるんだろって言ってたの・・・」
「うん、それで?」
「そ、それでね・・・コソコソ言ってるな~と・・思ってたら・・・
あ、あの、そのぉみずたさって言ってて・・・それって・・・私じゃない?」
「た・・・確かに・・・じゃあさ、沙希ちゃん的には、どうなの?」
「なにが?」
「その、藤崎君のことどう思う?」
「う~ん、不良だけど・・・やさしいかなぁ?」
「そうじゃなくて!好きかどうかだよ」
「えぇ!そうだなぁ・・・私は・・・好きじゃないかな・・・」
「じゃぁ、もし告白されたとしても、ごめんなさいって言えばいいんじゃない?」
「ま、まぁね・・・あははは」
「まぁ、沙希ちゃんの、思う次第だよ」
「そうだよね・・・ありがとう」
「ううん、いいのいいの、頑張ってね!また、何かあったら相談のるから」
「うんっ、ありがとう!楓ちゃんに相談したら気持ちが楽になったよ」
「そう?良かった」
「あ、じゃぁ私もうこんな時間だし、かえるね」
「うん」
「じゃあ、また明日!バイバーイ」
「バイバーイ」
~夜~
「はぁ~、藤崎君かぁ・・・」
「てか、今日は藤崎君のことばっかり考えてるし・・・」
「う~ん・・・もうっ!藤崎君が頭から離れない~
なんか・・今日の私変かも・・・」
「沙希~早く寝なさいよ~」
「はぁーい」
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このときから私はあなたのこと、
好きだったのかもね・・・
あなたはどうだったの?
私は、自分の気持ちに気づいてなかったんだね・・・
もっと早く気づいていれば・・・
私がこんなに鈍感じゃなかったら、
もっと多くの時間をあなたと一緒にすごせたのにね・・・
ごめんね
もういちど・・・
もいちどだけ、あなたに会いたいな・・・
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