十三話 情報武官の初仕事 後篇
今回短いですよ。過去一。
「ふーっ。」
一仕事終えた強盗たちは長い安堵の息を吐いた。にしても先程のガキがむかついてくる。そんな思いに怒りを任せていると、配下の一人が来た。
「兄貴、大丈夫か?」
「ちょっと切った見てえだな。」
鮮血の流れる腕を見る強盗。
「レン殿のところいきゃあ大丈夫だろ。」
「レンさんね。」
レンとはこの町で有名な若い町医者である。その腕は確かで騎士たちも頼るレベルだ。なのでレンは皆に尊敬されており荒れ暮れ者だとしてもレン殿とかレンさんとかあるいはレン様という呼び方をされている。
強盗達は立ち上がった。
「次の方、どうぞ。」
この医院では完全待合制である。先着順で見てもらえ、重大なら救急で治療される。故に強盗達は待合で立ち上がった。
「ガイさんじゃねえか。今回どったん?」
もじゃもじゃの髪の毛に白衣を着た青年、レンが言った。
「レンさん。チイと腕を怪我しちまってな。」
「見せて。」
そういうとガイは袖をまくり上げ腕をレンに見せる。
「あ~なんかで切ったね。切り口深いよ。後で回復魔法かけるから別室で待ってて。ハイ次!」
杜撰なように思えるかもしれないがこの世界では充分過ぎる対応であった。
「はいね~ガイさんね。てぇ出して。」
そういうレン。ガイは家荒れたとおりに手を出した。
「エキゾチック能力「医療従事者」「万能回復」」
すると、ガイの傷口がたちまちふさがった。
「以上!何も問題ないぞ。」
「ありがとうございやす。」
「ありがとうございやすじゃないぞ。」
「強盗犯君。」
そこには銀髪の少女と金髪の青年が立っていた。
「は~。あんたらまた監獄行くのかい?」
レンがため息をつきながら言う。
「面目ねえな。」
とガイ。
「そういうのは知らんが、あんたガイだっけ?強盗で逮捕。」
とリオス。
「ちょっと待ってくれ。」
そういったのはレンだった。
「逮捕すんなら病院外でやってくれ。」
「何で?」
「他の患者の迷惑になるからだ。」
とレン。
「分かった行くぞ。ウリエル。」
そんなこんなで二人は病院の外で待ち構えることにしたのだった。
何か・・・あの「博識者」の存在忘れかけていました。あいつもう撤去しようかな・・・




