十二話 情報武官の初仕事 前篇
結構早く書きました。
「金を出せ!」
物騒な世の中、とある強盗が魔晶石店にナイフを突きつけた。店員はなす術もなくヒイヒイ言いながら金貨を出していた。
「チッ!何したらこんなに金はいるんだ。」
強盗団の一人が言った。このような塵無職とは違い世の中の人々は懸命に働いていると思いたい。しかし、残念ながら団長と呼ばれる塵無職がいるが、それはゴミなので気にする必要性はない。
さて、話しを戻そう。この強盗団が店を襲ったという情報が騎士団に伝わろうとしていた。少し前・・・
「というわけで、我々は情報武官なので街に潜って情報収集です。」
ウリエルがそう言った。二人はラフな私服に着替えておりどう考えても騎士団の一員とは思えない。
「なるほど。にして、この町は治安どうなんだ?」
「そこまで悪いというわけでもありません。ほら、風俗などの店が立ち並んでいるでしょう?」
「それは治安悪い証拠だよ。」
とリオス。そこへ、ガラの悪そうな男たちがこぞって来た。
「嬢ちゃん。ちょっと来ないか?美味しいお菓子があるぜ。」
ああ。何という事でしょう。幼女誘拐の定番的なセリフを口にする男たち。
「リオス様、下がってください。」
ウリエルがそういう。
「あ?兄ちゃん、どけよ。どかなかったら手加減しねーぞ。」
「黙れ社会のごみ共。貴様らが存在する事実というのがこの世の恥だ。その下卑た面。この世のものとは思えないな。神の駄作のようだな。にしてもこの町は不名誉なことだ。可哀想に。同情してしまう。分かったか。さっさとドケ。道を開けろカス共。」
まあ、なんともえげつないウリエルの悪口コンボ。三時間で「死ね」が百回以上飛び交う教室で過ごしたリオスもこれには耐えられないかもしれない。
「うっせえわ。調子乗んじゃねーぞ。」
男が悪役お決まりのなんか人の顎の下?から態勢を低くしてガンつけるということをした。
「陽炎聖神」
「あ?なんつった?」
「ブタにきく口はない。「陽炎」」
「ぎゃああ!グアァァ!痛い!痛い!やめてくれぇぇ!」
男が叫んだ。
「だから、どけといっただろう?」
ウリエルは恐慌状態に陥った男の仲間を一瞥するとすぐに男に視線を戻した。そして、足を上げ男の顔面を・・・
「ストーップ!」
今まで黙っていたリオスもさすがにこれには口を出した。
「水もってこいお前。」
「は、はい。」
そういうとウリエルは何かぶつぶつ言い始めた。
「聖なる水よ。この汚らわしき者の御前にその姿を顕現せよ。「爆水轟豪」」
汚らわしき男に重点的に水の滝が「ドシャー!」と容赦なく降り注いだ。
「ウプ、グハ、ウワー!」
男は失禁したと思われる。水で全部わからないが。
「お前な。」
そうリオスはため息をついた。
その結果がこれである。魔晶石店に強盗IN!
強盗がどう転んだのか知らないが、男どもにお仕置きをした俺たちはその後順調に問題なく街を徘徊していった。すると、人騒ぎが起きていた。現場に向かうとなんと木のドアが見るも無残な姿に破壊され、荒らされた跡が残っていた。目撃者に聞くと、「全身ずぶ濡れの男が悪態をつきながら押し入った。」らしい。確定で汚らわしい男であるが単独犯ではないらしい。故に先程の漫画とかでよく出てくる女狙いの盗賊、頭にぺこぺこしている男の風上にも置けない情けない手下たち(四話参照)は失禁男と再結成したのだ。
「ほんじゃ、強盗共を駆逐するか。」
伸びをしながらリオスはそう言ったのだった。




