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動物の天体

「さぁ、どんな星があるのだろうか。楽しみだ」

「あぁ、実に楽しみだ。きっと、この広大な宇宙には我々を超越する文明が数多くあるに違いない。これで、人類は格段に進化をとげるだろう」

「それにしても、宇宙のあちらこちらに巨大なディスプレイを取り付けて、そこを通りかかる宇宙人に友好を築きたいと語り掛けようなどと言うことを誰が思いついたのだろうか」

「そうだな。そのことで、俺はずっと疑問を抱いていたのだがもしそれを見た宇宙人が破壊を好む戦闘種族であったらどうするのだ?」

「何だ、お前。そんな事も知らず、ここまでのこのこやってきたのか。あれには特殊な装置が取り付けられ、見た宇宙人の心境がよからぬものと判断した場合、あそこから特殊な電波が発せられ、これを見たという記憶が消えるようになっているんだ。だから、あれを記憶に残すことが出来るのは友好宇宙人だけだってことだ」

「そうか。それならば安心して地球でゆうゆうと待っていられるというものだ」

「おい、お前達。雑談をしているのではない。最後の場所に取り付けて地球に帰る途中だからといって気を抜くのではない。いつ、どんなところから攻撃を受けるとも分からないのだぞ」

宇宙船の船長の一声で彼らの雑談は一瞬にしておさまり、キリリとした体制に戻った。

こんな船長のためもあってか、彼らは地球に無事に辿り着き、多くの人々から歓声をうけた。

 その頃宇宙では地球人のそれが話題となっていた。犬が進化した犬人、兎が進化した兎人、亀が進化した亀人、象が進化した象人など様々な宇宙人がそれを目にし、口を揃えてこう言った。

「なんて酷いことを。これでは、見せ物ではないか」

地球ではボーと空を見上げ空からの友好使節の到着を待っている間、彼らは同盟を結び地球への攻撃組織を結成し、ちゃくちゃくと計画を進めていった。

そして、ある日地球人が待ちに待った空からの使節がやってきた。最初のうちは大声を上げ喜んでいたが、しばらくして、彼らの目的を知った。街は崩れ去り、森は燃えさかった。人類は壊滅状態まで追い込まれた。そして空からの使者は人類を除いた動物たち全てを連れて空の彼方へと消えていった。


ある宇宙人がディスプレイを見てこう言った。

「あぁ、なんて平和な星だろう。よし、友好関係を結びに行こう」

そこには平和を象徴し、動物園の映像が映っていた。 

                               ―動物の天体


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