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詩集 迷い道

空回り

作者: 小日向冬子

ありったけの力を振り絞り

目の前の課題をなんとかクリア


そうして今日も一日

やっとのことで

生きながらえる


 なんのために?


「やりたい」ことなど

なにもない


頭にあるのは

「やらねば」ならぬことばかり


どこまでものっぺりと広がる

灰色の世界

意味のない消耗戦


トキメキも

ヨロコビも

逆さまにのぞいた望遠鏡の

そのまたずーっと向こう


「そんなのみんな同じだよ」って言いながら

それでもあなたは

ちゃんと笑ってるじゃない

明日が来るのを

絶望的に恐れたりなんかせずに


どこにでも

当たり前のように存在する地面


なぜ自分の足元だけが

ぽっかりと空洞のままなのか


いくら考え続けても

ぐるりと回って同じ問いに戻るだけ


今日も想いはカラカラと回り続ける


いつまでも

蹴りだせないまま


どこにも

辿りつけないまま

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