↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/5

三個目:真面目にて失恋中


「すまないが、今そういうのに興味ない」

 いつもの無表情のまま、彼は冷淡に言った。


※


「フラれ、」

「フラれたか」

「せめて叫ばせてよ!」


 自棄になって叫ぶ美衣に、いつかの日のように大爆笑する靖之。

 それを傍観して和んでいるクラスメイト。今日は失恋相手が相手なため、仕方ないよと笑っている人もいる。


「――それで、今回は?」

「二個上の風祭先輩! クールな風紀委員長! 大人で紳士なところが好き! でも一番は真面目で秀才なところ! でも真面目すぎて何に対しても興味ないんだって!」

「ほーう、風祭先輩ねえ……また吉岡先輩とは離れたな」

「もういいの、あんな草食は! 真摯的な風祭先輩がいいの!」

「でもフラれたんだろ?」

「シャアアアアアアアアアアアアア!!」


 更に勢いの増した威嚇は、耳に痛い。靖之は耳を塞いで呆れの情報で見ている。

 クラスメイトは事前に用意した耳栓を取っていた。


「くそう……なんでフラれるんだ」

「理想が高すぎるんだろ」

「イケメンだったらいいんだもん」

「本音すぎ。てか、それが高いって言ってるんだよ。お前超絶美形だけ選ぶなよ」

「だって……だってええええ」

「はいはい、泣き止め泣き止め。飴やるよ」


 ポン、とまた優しく頭を撫でる。

 飴という単語に顔をあげた美衣。目が晴れている。


「次はいいヤツ選べよな」


 これも、いつも通りの一つ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。