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光に包まれた祭壇にて
「来た!!」
少女は目を開き、陣を見つめた。
その陣からは光が溢れだし、数十メートル先までも照らしていた。
陣の中心はより一層輝き、目で見るのは困難なはずだが、少女は我慢して見つめ続け、何かを待っていた。
やがて陣全てが輝くと、少女はなにかを唱えだした。
光とともに鳴っている音が大きすぎて詳細は聞こえないが、「汝」や「我」という単語がよく聞こえてくる。
女の言葉に反応したかのように陣からはより一層輝きが放たれる。
刹那、光が少女を包み何も見えなくなった