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石畳の祭壇にて
「もう少し・・・」
「もう少しでこの国に2人目の英雄が・・・」
城のような建物の屋上。そこにはさまざまな木や花が植えられ、その中央には灯台に囲まれた石畳の祭壇があった。
夜のようで、周りは暗く、灯台の火が辺りを照らしていた。
灯台の火に照らし出された少女は目を瞑り、堅く冷たい地面の上で正座をして祈っていた。
「もうすでに扉はできてる。あとは私が導くだけ」
少女の前には大きなオカルト的な陣が描かれていた。異様な絵や文字が書かれ、よく見ると微弱ながら様々な色に光り点滅している。
「もう・・少し・・・」
少女は祈りを続ける。