四月十四日~四月十五日
四月十四日(土)
弟くんがマンガを買ってくるというので、わたしもついていった。
なにか面白そうな読み物はないかと書棚のあいだを歩いて店内をまわっていると、ふとマンガのコーナーで弟くんの姿が目にはいる。
遠巻きにそれを監視……もとい、見守っていると、とんでもない光景がとびこんできたのだった。
なんと弟くんは幼馴染がヒロインのマンガを手にしているではないか。
いけない! そっちは外道の道だよ、弟くん!
わたしは急いで弟くんのもとにむかい、義姉がヒロインのマンガを推薦してあげた。
どうやら弟くんの興味をひけたらしい。
五分ほど迷って無事そちらを購入。
ふう。どうやら弟として正しい道にもどってくれたようだ。
我ながら善いことをしたと思う。
四月十五日(日)
今、この日記をパソコンで記しているリビングで弟くんが沙希ネエの肩を揉んでいる。
沙希ネエはわたしたち四姉弟の長女だ。
ちなみに後世これを読む姉たちのために記しておくが、わが家の姉弟構成は長女、次女、わたし、弟くんである。
弟くんに肩を揉まれている沙希ネエはずいぶんと気持ち良さそうだ。
当然といえば当然か。
弟に肩を揉まれて気持ちよくならない姉なんていないのだから。
わたしくらい姉上級者になればその妄想だけで気持ちよくなれる。
それにしても、ときどき沙希ネエの唇からもれる悩ましい吐息に弟くんが顔を赤らめているさまがなんとも言えず……ハアハア……興奮する!
さすが大人の女。あなどれない。
照れる弟くんもまたカワイス(*^^*)
そんなだから、からかわれるんだよと教えてあげたいが、いつまでもそのままの弟くんでいてほしいので教えてあげない。
悪い姉でごめんね。