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四月二十六日~四月二十七日

   四月二十六日(木)


 夕貴お姉ちゃんがお風呂から出てきた。

 予定ならこのあと、弟くんがお風呂にむかうはず。

 これより作戦を決行する。


 あの銭湯の日から色々と考えたが、やっぱりどう考えてもおかしいと思うのだ。

 姉と弟が一緒のお風呂に入らないなんて!

 姉弟憲章にもうたわれている。

 姉と弟はひとつ湯船のなかに入るべしと。


 たしかにウチは弟ひとりにたいして姉が三人もいる。

 四人で入るには家の湯船は狭すぎるといえるかもしれない。

 でもふたりならギリギリセーフではないだろうか。色々な意味で。

 ならば姉代表として最も年が近いこの姉が、この姉が入るべき!


 シャイな弟くんは裸のままだと出ていっちゃう可能性もなきにしもあらずと思えなくもないとは言えないこともないので、まずスク水から慣らしていくことにしよう。

 クックックッ。なんという策士。

 

 

 ふう。堪能した。

 やっぱり姉肌には入浴剤より弟汁だね。

 ツ~ルツ~ルスーベスベ♪



   四月二十七日(金)


 沙希ネエのお許しが出たので、弟くんがスマホデビューすることになった。

 となり町の家電量販店にわたしもついて行く。

 ふたり並んで選んでいると、わたしも弟くんと同じものが欲しくなる。


 あれこれ悩んでいるとお店のお姉さんが恋人さんもどうですかって薦めてられてしまった。

 こ、恋人だなんて、いけないよ! わたしたち姉弟なのに!


 弟くんが顔を真っ赤にして姉弟ですって訂正したけど、そしたらそのお姉さんはさらに姉弟でラブラブですねだって!


 なんて見る目のある店員!

 このお店は間違いない!

 とういうわけでわたしのスマホも新調することにした。


 

 お揃いだね、弟くん!

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