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第一話

 この時期は、風が強く、昼と夜明けの温度差が激しい。

 

 「良く寝た。」

と、ベッドの上で、一人つぶやく圭一であった。

 カーテンを開けると、太陽は、さんさんと輝いていた。まず、昨日の残りの、ペットボトルのコーラを一口、炭酸はかなり抜けていた。

「うえっぷ。」

圭一は、ゲップをする。そして、タバコに火をつける。タバコの煙が、6畳の圭一の部屋に充満する。窓を開けると、風がピューと部屋の中に入ってくる。

「まだまだ、さみーな。」

圭一は、電気ストーブをつけ、ジャンバーを羽織った。パソコンのスイッチをオンにする。

 ハローワークのホームページにアクセスする。これが、最近の、圭一の寝起きの日課である。

「いい仕事ないかなぁ。」

また、つぶやく。昨日と、ハローワークの求人が全然更新されてないじゃん、と、天を仰ぐ。

それから、ツイッターと、ニコニコ生放送に同時アクセス。ツイッターでは、圭一が、今、一番お気に入りの生主、ヒトミ姫がツブヤいていた。

「昨日の放送では、アラぶってごめんなさい。

だって、184さんが、ちっぱい、サムネ詐欺って、いじめるんだもん。」

 確かに、昨日の夕方のヒトミ姫の配信は、荒れていた。そして、放送開始、15分ころから、ヒトミ姫は、WEBカメラの顔出しをやめ、写メの静止画にし、ずっと黙っていた。 

圭一は、ちょっとニヤリとして、返信を書いた。

「ヒトミ姫、今、学生が春休みだから、春厨が多いんだよ。今日の放送も楽しみにしてるね❤。」

圭一は、ニコ生アラートを設定し、台所に向かった。

 台所の時計を見たら、12時37分であった。ケトルに火をつけ、カップラーメンの準備を始めた。お湯が沸く間に、携帯をみた。  

メールが、1件来ていた。あやまんJAPANのお知らせメールだった。

 圭一は、メールにざっと目を通し、携帯をポケットに入れた。

 お湯が沸いた。カップラーメンにスープの素を入れ、お湯を張り、箸を口にくわえ、冷蔵庫から第三のビールを取り、自分の部屋へ戻った。


また、パソコンの前に座り、ツイッターを確認した。ヒトミ姫からの返信は、相変わらずない。

 


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