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見えっぱなし

作者: Hora

 大学時代の某有名デパートの精肉売り場でバイトをしていた時の先輩・御滝礼(みたきれい)(仮)の経験した実話。(れい)のバイトは21時までで、その後に友人の4人(友人ABCD)と21時半頃にゲームセンターで合流した。1人がゲームをしてる時は残り4人は

「うわ、下っ手!」

「雑っ魚!」

と冷やかす。クレーンゲームではプレイヤーを良きところで目隠しする。お金が無い訳ではないが長く遊ぶための知恵であるようだ。そうこうする内にゲームセンターの閉店時刻の23時になった。23時といえば大学生にとって解散にはまだまだの時間。とはいえその時刻ではお店はあらかた閉まっているので、友人Aの部屋で飲み会をすることになったそうだ。友人Aは飲み会でアルコールが入ることを見越し先に車をアパートから少し離れた駐車場に入庫してくるとのこと。そこでお酒を買うためにコンビニに行く組と、友人Aと一緒に車を駐車場に置いてくる組に分かれることにした。部屋の鍵は当然友人Aが持っているので30分後に友人Aのアパート近くの公園で待ち合わせをすることにした。


 車組はAとBの2人、コンビニ組は(れい)とCとDの3人。さっそく(れい)を含む3人はコンビニに向かいビールや日本酒やつまみ等をあれやこれや話しながら購入していった。コンビニを出て公園まで少し急いで向かったが着いてみると約束の時間より7~8分早かったようでAとBの車組はまだいなかった。

「急ぐこと無かったわ」

「もう少しコンビニで色々選べたな~」

「あれ買っとけば良かったな」

「そういえばゲーセンでカラオケをCDにできるの見た!?」

「あー、先日入った機械らしいで。700円は高いよな。」

と礼とCとDの3人でしばらくどうでも良いことを話しながら待っていると、30m程離れたところの道路側から

「お、早かったなー」

とAの声がしてそちらを見る。Aが手を挙げていて、Aの後ろにBとCの2人がいた。(れい)

「ん?なんでC?」

と言い、辺りを見回すと直前までいた友人Cがいなくなっており、公園内には礼と友人Dの2人しかいなかった。Aに確認するとCは車組でずっと一緒にいたとのこと。

礼とDの背筋が凍り付いた、、、という話。


ただその後の飲み会はそのエピソードを肴にし、怪談話大会に発展したんだと。

礼いわく「コンビニの監視カメラ盗み見る手段って無いかな。絶対C映ってるって!」

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