顔合わせとトラブル
翌日の朝、僕はソワソワしながらコーヒーを飲んでいた。
父さんによると、9時過ぎぐらいに来るらしい。
大丈夫!部屋の掃除もしたし、お茶菓子も買った。やれるだけのことはやったはず。すると、
ピンポーン♪
玄関の呼び鈴が鳴った。
来た!
「父さんきたよ。ほらシャキッとして。」
「すまん、奏多。寝癖直してくるから、お願いしてもいいか」
「はいはい。」
念のため鏡で身だしなみを確認して、急いで玄関に向かう。
「お待たせしま……えっ?」
「あっ君が奏多くん?おはよー!」
「おはよう。いい天気でよかったよ。」
ドアを開けた僕は予想外の事態に固まってしまった。
そこには、父さんと同じくらいの年齢の女性と僕より少し年上に見える綺麗な、女性の2人が立っていた。
そう、2人だ。
「えっと、父さんの再婚相手の美里さんですよね?それで、そちらの方は?」
戸惑いながら質問すると、
「そうだよー。あなたの新しいお母さんになる古賀 美里でーす。」
「私はその娘の玲奈だ。これからよろしく頼む。」
父さんの再婚相手改め、沙彩さんののんびりした返事と、娘の玲奈さんに自己紹介される。
「あっ、ご丁寧にどうも。僕は藤宮 修平の息子の藤宮 奏多と申します。」
自己紹介されたので思わずこちらも自己紹介を返す。
って、いやいや、そうじゃなくって!
「えっ?娘さん?どういうことですか?」
「あれ、修平さんから聞いてなかったー?私に娘がいるってー?」
「むっ、そうなのか?」
「え、ええ、何も。あっ、こんなところで立ち話もなんなのでどうぞ、上がってください。」
聞き逃せない内容だったが、玄関で話していたことに気づきとりあえず家に上がってもらう。
すると、髪型を整えた父さんが現れる。
「あっ、美里さん、玲奈ちゃん、いらっしゃーい。」
「あっ、修平さん、おはよー。」
デレデレした顔で美里さんに話しかける父さん。
そしてどうやら父さんは玲奈さんの存在を知っていたようだ。
「ねえ、父さん。」
怒りを滲ませながら話しかける。
「ど、どうした、奏多?そんな怖い顔して。」
「ねえ、僕今日2人来るって聞かされてないんだけど?」
そう問い詰めると、父さんはあからさまに、しまった!という顔をして、
「あれー?父さん言ってなかったけー?」
白々しくとぼけていった。
この父親はっ!
「だからそういう大事なことはちゃんと伝えろって言ってんだろー!」
僕は思わず叫ぶ。
「す、すみませんでしたー!」
その僕の心からの怒りの叫びに父さんは土下座して謝るのだった。
長い文章書くのって難しい…。
2000~3000文字を目標にしているのに全然書けませんでした。