第二話 おっさん準備する。
ほかの方や自分の以前の投稿作品を読んでいたら遅くなりました。
よろしくお願い
あー畜生!あの爺のおかげで結局は前の生活より貧乏になったじゃねぇか!
俺は手にした小銭をポケットに入れて地図を見ながら整地すらされていない道を歩いていた。幸いのところ靴があったので其れを履いている。地図以外に何かないかと探したら本を二冊ほど地下室で見つけた。
「この世界の文字・・・読めるんだな・・・」
本には魔物図鑑と初級魔法指南書と書かれている。
俺は胸が高鳴ったね!だってさ、魔物に魔法だぜ?!この世界にはファンタジーが溢れてるんだ!早く俺の職業を確認したいぜ!特別な職業!特別なジョブ!勇者かな?賢者か?もしかして魔法剣士か!?魔王だったりして!マジで期待できるぜ!・・・今度爺さんに会ったら謝ろうと思う。
そんなことを思いながら道を進んでいるとちづに記された一番近い町の『リツハゴン』が見えてきた。
初級魔法指南書を見ながら歩いていると魔法指南だけの情報ではないことに俺は気が付いた。
「魔法を使うにはまずギルドにいって使用上の注意を確認しましょう・・・クスリのCMか?まぁ、この世界にはギルドがあるんだな。魔物がいるくらいだしな。よし、ギルドに行くぞ!」
俺はリツハゴンに着くととりあえずギルドを探した。
世界地図はあってもこの町の地図はないためどこに行っていいかわからない。とりあえずそれらしいばっしょを探し出すのに二時間ほどかかった。小汚い服だしな。
誰かに道を尋ねようとしてもみんな見ぬ振りしやがる、ほんとにひどいわ。
「ちょっと道を尋ねたいのですが。」
俺が声を掛けて道を聞こうとしたのは、子連れの親子だった。前髪んかきあげて俺は最高の笑顔を見せる。
「あら?ごはんかいわすれたわみたい。買いに行かなきゃ。」
・・・ごはんつくるざいりょうもってたじゃねぇか。なんだあの女は人を変態のような目で見やがって…あれ?こんな小汚い格好だからか?ちょっと服買うか。俺は1番近くにあった服屋にはいっていった。
「いらっしゃい…ませ?」
「服屋と言うか…装備屋?なんだここ?」
「お客様…なにかお探しで?」
すごく嫌そうな顔した店員が話しかけてくる。ここは少し話をしてみるか。
「あぁ…すまん。田舎からでてきたばかりで、しかも近くの森で迷ってしまって、モンスターに襲われたが何とか逃げ出してきたんだ。その時に装備も何もかもなくしてしまって。悪いが冒険者用の初期装備を一式揃えたいんだがいくらになる?」
店員は怪しげな顔で俺を見やがる。今に見てやがれてめぇが泣いてお願いしないとこの店で買い物しない位の一流冒険者になんだからな。なんたってあのじじいが言うには俺はものすごい職業につけるんだからな。
「そうでしたか。それは大変でしたね、今ご用意いたしますので少々お待ちください。あ、料金は一式で2万イエーンとなります。」
「そうか・・・これで足りるか?」
「?!・・・もちろんでございます!!それ一枚で100万イエーンですから十分にたります!ほかに武器とかはいかがいたしますか?」
おれは持っていた数枚の硬貨を見せた。店員の奴なに慌てているんだ?もしかして・・・
「すまんが、俺はさっきも話した通り田舎でな、この硬貨の価値がよくわかっていない、というかこの世界の金銭感覚がわからないんだ、いろいろ教えてくれるなら武器も買っていいぞ?」
店員はあわててカウンターに入り俺にいろいろと説明してくれた。まず、通常使用される硬貨は4種類、銅貨と銀貨、金貨に白金貨。日本円にすると銅貨は100円程度、銀貨は1000円、金貨は10000円そして白金貨は10万ていどとなっているが、貴族や王族が使用する硬貨に大白金貨というものがあり、それが一枚で日本円にして100万となる。まぁ物価の価値は日本と同じだった。
しかし、あの爺なかなかいいやつじゃねぇか。今度お礼を言うか、金持ちになれたからな。結局、俺はほかの情報ももらったお礼として装備一式と武器と情報料として10万イエーンを渡した。武器はいろいろ迷ったがモン◯ハンで双剣士をやっていたのでちょっと奮発して双剣を買った。防具はまたあとで買えばいいが武器は戦闘中に刃こぼれとか折れたりしたら一巻の終わりだしな、よいものにしないと。さて、装備やのお陰でギルドの場所はわかった。それから・・・スキル屋があると教えてくれた。この世界ではスキルを買うか、職業レベルによって獲得するらしい。ただ、スキルを買うのはめちゃくちゃ高いので気を付けてくださいといわれたな・・・俺はぶつぶつ言いながら歩いていると目的のスキル屋にたどり着いた。
古ぼけた木造つくりと勝手に思っていたがめっちゃくちゃ綺麗な建物じゃんか!この一角だけ青山か?!っていうくらいどこの店よりも綺麗じゃねぇか!俺は恐る恐る扉を開けて中に入る。店の中には色々な巻物がきれいに並べられていた。
「いらっしゃいませ。スキルをご所望ですか?」
「あぁ、できれば道具なんかを収納できるスキルとか、双剣術がうまくなるスキルと魔法が使えるスキルが欲しい。」
なんでこのスキルかって?しょりゃ、さっき装備やで教えてもらったからに決まってるじゃん。じゃなきゃここの店員に聞いてるわ。
「かしこまりました。こちらとこちらと、こちらです。合計で50万イエーンとなります。」
俺は白金貨を五枚渡す。すると店員が丁寧にスキルの覚え方と使い方を説明してくれた。
巻物は読むことによって自然と覚えれると。使い方は頭の中で思い浮かべると使えるものと剣術のような物は自動的に発動するもの、魔法に関しては詠唱魔法と無詠唱があることを教えてくれた。
今回買ったスキルはアイテムボックスLV1、双剣術LV1、初期魔法LV1だった。アイテムボックスは知っての通り収納スキル。双剣術も双剣使いにとって必要だ。魔法は火、水、土、風の初級魔法が使えるとのことだった。こうして俺はギルドに行く準備が整った。
もしよろしかったら評価などお願いいたします。