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思いの外上手くいかない理想の異世界生活!  作者: ミカル快斗
第二章 各々の方針が固まる二日目
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第百十話 ロメオとロゼリアの再会 〜立花翔真&探偵ジンラ編〜


〜立花翔真の視点〜


――――病室302号室


 ロゼリアとメルナが、仲良く抱き締め合っている所に、ふと『小太りな男』が一人の少年を引き連れながら病室の中へと入って来た……。


 ガラガラ……ッ!


 「えっ、貴方は誰ですか……?」


 そう言いながら翔真は、突如として病室の中に入って来た小太りな男と少年に対して瞬時に警戒の体勢に入ると、その翔真の『警戒態勢』に気が付いたメルナが慌てて制止する。


 「あ、大丈夫ですよ翔真さんっ! この方は、私と同じ『犯罪取締連盟』の者ですからっ!」


 「えっ、犯罪取締連盟ですか……?」


 すると、そのメルナの発した声を聞いて、翔真は警戒を解くと、小太りな男こと『探偵ジンラ』は、意気揚々とメルナに向かって話し掛けた。


 「おぉっ! お前はメルナじゃないかっ! 実は、この病室の中にロゼリアさんが居ると、先程『ヘレマネラ達』から聞いていたんだが、まさかメルナもこの場に居るなんてなぁっ!」


 「お久しぶりですジンラさん。 それで、少し気になるのですが、その子は一体誰なんですか……?」


 メルナは、ジンラの隣に居る少年に目線を移しながら問い掛けた……。


 「あぁ、この子かい? この子の事なら、さっきロビーで迷っている所を見掛けてね? その時に、この子から直接聞いたんだよ。 『ロゼリアお姉ちゃん』を探しているってね」


 「えっ、と言う事は、その子ってロゼリアさんの関係者……?」


 すると、困惑の表情を浮かべているメルナの隣で、ロゼリアが涙ぐみながら少年の顔を見詰めていた……。


 「う、嘘……っ!? まさか本当に、『ロメオ』ですの……っ!?」


 「えっ、ロメオ? もしかして、それがあの子の名前なのですかロゼリアさん……?」


 「うん、そうですわメルナさん……。 あの子は、正真正銘……。 数年前に『生き別れた私の実の弟』ですのよ……」


 「そう……だったんですね……」


 「うぅ……っ、まさか再び逢えるだなんて、何たる『奇跡』ですの……っ!」


 ジンラが連れて来たロメオと言う名の少年の姿を見たロゼリアは、途端に両手で顔を覆いながら大粒の涙を流す……。


 「ふふっ、どうやら『当たり』だったみたいだな。 ほらっ、ロメオ。 彼処のベッドで泣いているのがロゼリアさんだよ。 だから、気が済むまで抱き締めてやるといいさ」


 「うんっ! 有り難うジンラさんっ! ロゼリアお姉ちゃんの病室にまで僕の事を案内してくれてっ!」


 「礼なら、後にするんだな。 先ずは、生き別れた姉との再会を喜ぶべきさ……」


 探偵ジンラは優しく微笑むと、直ぐにロメオはロゼリアの下にへと泣きながら駆け寄って行く。


 「そうだねっ、ジンラさんっ! うわぁ〜んっ! ずっと捜してたんだよロゼリアお姉ちゃ〜んッ! うえぇ〜ん……ッ!」


 「あぁ、ロメオ……。 ふふっ、男の子は成長が早いのね? 昔と見違えたわよロメオ……」


 「そう言うロゼリアお姉ちゃんは、昔と余り変わってないねっ! ふふっ!」


 数年ぶりの再会を果たした姉弟は、互いに笑みを浮かべながら大粒の涙をポロポロと流すと、そのまま御互いの身を案じるかの様に、力強く抱擁をした……。


 そして、その二人の様子を温かい目で見ている翔真達は、笑顔でロゼリアに向かって言葉を投げ掛けた。


 「へへっ、良かったなロゼリア! 長年、離れ離れだった弟と再会出来てさぁ……っ!」


 「えぇ……っ! まさか、ロメオと再び会えるなんてね……っ! 本当に嬉しいですわよ……っ!」


 すると、抱き締め合った拍子に、ロゼリアの『右腕』が無い事に気が付いたロメオは、慌ててロゼリアに向かって問い掛けた……。


 「あれっ!? ロ、ロゼリアお姉ちゃん……? その右腕は、どうしたの……?」


 「あぁ、これはねロメオ……。 実は、『変異体ニーヒャ』と言う名の凶悪なモンスターの攻撃を受けて、簡単に切り落とされて仕舞いましてね……。 でも、今は治療を終えたから平気ですのよ?」


 ロゼリアは、ロメオの事を不安がらせない様に、気丈に振る舞った。


 「そうだったんだ……。 それで、この人達は……?」


 するとロメオは、周りに居る翔真達の顔を見渡しながら、再びロゼリアに問い掛けると、そのロメオの問い掛けに対してロゼリアは優しい口調で答えた……。


 「ふふっ、この人達は私の『大切な仲間』ですのよ……っ! あの、麗しき御方が翔真さんっ! 因みに、私は翔真さんの事を尊敬の意味も込めて『お兄様』って呼んでいますのよっ! ですから、ロメオも翔真さんの事は『お兄様』と呼ぶんですのよっ!」


 「う、うんっ! 分かったよロゼリアお姉ちゃんッ! よ、宜しく御願い致しますね『翔真お兄様』っ!」


 「いやいや、別に俺の事は好きに呼んで貰って構わないからさ……。 別に、ロゼリアの言った通りにしなくても良いんだぞ?」


 「えっ、そうですか……。 分かりました、それでは翔真さんと呼ばせて頂きますね……」


 「うぅ、悔しいですが、お兄様がそう言うのなら仕方無いですわね……。 あっ、そして、あのピンクのドレスの御方がリセスさんと言う御方で、あの紅色の和服を着ているのがアケミと言う御方ですのよっ!」


 「わぁ〜っ! 何だか、綺麗な人達だなぁ〜っ!」


 「あらまぁ、そんなに褒めて頂いて何だか嬉しいですねぇ……っ! うふふっ」


 「へへっ、中々見る目が有んじゃねぇか坊主ッ! やっぱ、アタシの『色気の有るオーラ』で分っちゃうかぁ〜ッ!」


 「こらこら、アケミ……。 一体、貴女の何処に『色気のオーラ』が有るんですのよ……」


 呆れた様子でアケミの発言を一蹴しながら、ロゼリアは続け様に仲間達の説明をロメオに向かって話し出す。


 「コホンッ。 そして、あの破れた黒色のコートを着ている御方が私の『命の恩人』でもあるカートスさん! そして最後は、お胸がでっかいメルナさんよっ!」


 すると、ロゼリアからセクハラ紛いな雑な紹介をされたメルナは、慌ててロゼリアに詰め寄る。


 「ち、ちょっと、ロゼリアさんっ!? 私に対して、自然な流れでセクハラ発言をしないで頂きたいのですが……ッ!?」


 「ふふっ、ほら見てみなさいロメオ……ッ! 鎧を着ていてもメルナさんから浮かび上がる『たわわな胸の形』が、手に取る様に分かるでしょう……?」


 「ほっ、本当だね……っ! 確かに、おっきい……ッ!」


 言われた通りにロメオは、まじまじとメルナの胸部をガン見していると、その直後にメルナからの御仕置きの『怒りの鉄拳』が御見舞いされた……。


 ゴチンッ……!


 「んぎゃッ!? い、痛いよ〜ッ!? ごめんなさいメルナさぁ〜んッ! もう〜っ! ロゼリアお姉ちゃんが変な事を言うからだよ〜っ!」


 すると、痛そうにしているロメオの事を抱きかかえながら、ロゼリアはメルナに向かって注意をする……。


 「ちょっと、メルナさんッ!? ロメオが可哀想じゃありませんのッ! そもそも、減るもんじゃ無いし、おっぱいの一つや二つぐらい、幼気イタイケなロメオに見せて差し上げても宜しいんじゃないんですのっ!?」


 「な、なんですって……っ!? わ、私の胸を何だと思ってるんですかっ!? この……シスコン姉弟がッ! 姉弟揃って正真正銘の変態みたいですね……っ! まぁ、ロゼリアさんが変態なのは承知の事実でしたが、まさか弟でさえも変態だったとは、一生の不覚ですよッ!」


 「もう〜、メルナさんっ! そんな事を言うなら、もう『二度と口を利いて上げない』ですわよッ! プイッ!」


 「……えっ?」


 すると、そっぽを向きながらロゼリアは頬を膨らませると、そのロゼリアの姿を見たメルナは、慌てた様子でロゼリアに対して謝罪の言葉を言い始めた……。


 「ハッ! す、すみませんでしたロゼリアさん……っ! わ、私が間違っていました……っ! そもそも、私はロゼリアさんと仲直りする為に尽力している最中でしたっ!」


 すると、そう言いながらメルナは身に着けている上半身の鎧を脱ぎ始めた……!


 「えっ!? メ、メルナさん何を……っ!?」


 「ほ、ほらっロメオ君〜ッ! どうぞ、服の上からなら幾らでも私の胸を触ったり揉んだりしても良いですからねぇ〜……っ! こ、これで機嫌を直して下さるでしょうか……ロゼリアさんっ!」


 「ふふっ……。 そうねぇ……? どうやら、メルナさんは、すっかり私の『言いなり』みたいですわねぇ……?」


 すると、ニヤリとほくそ笑みながら、ロゼリアはロメオに向かって命令口調で話し掛ける。


 「さぁ、今が好機よロメオッ! ほらっ、まるで舐め回すかの様にメルナさんの胸をガン見したり、揉みしだきなさいッ!」


 「えっ、えぇッ!? そんなの、僕には恥ずかしくて無理だよぉ〜ッ!」


 「えっ、無理なの? それじゃあ、代わりに私がメルナさんの胸を揉みまくりますわねッ! そ~れそれそれっ!」


 「ひゃ!? く、くすぐったいですよロゼリアさん……っ! あひっ!? あひひひひゃひゃっ!」


 すると、その3人のナゴましいやり取りを眺めている翔真達は、御互いの顔を見合わせながら思わず笑い合った。


 「ははっ、全く何やってんだか……っ!」


 「まぁ、良いじゃねぇかよショウマ! ほら、あんなに落ち込んでいたメルナが、こんなにも楽しそうにしてんじゃねぇかよ……っ!」


 「ははっ、それもそうだなッ! んっ? おい、リセス。 急に病室から出ようとして、一体何処に行くつもりなんだ?」


 ふと翔真が、和やかな雰囲気の病室から出て行こうとしているリセスの事に気が付くと、慌てて呼び止めた……。


 「あぁ、翔真さん。 いえ、この切断されて仕舞ったロゼリアの右腕を、ロゼリアの『担当医』の方に御渡ししようかと思いまして……。 なので、カートスさんも来て頂けますか?」


 「えっ、何もこのタイミングじゃなくても……? まぁ、頼れるカートスさんも一緒なら平気かな……?」


 「了解致しました、リセスお嬢様。 では、担当医さんは今頃、『診察室1』と言う部屋に居る筈ですから、早速向かいましょうか」


 「えぇ。 では、共に参りましょうかカートスさん」


 「えっと……? まぁ、念の為気を付けてな二人共っ!」


 「ふふっ、そんなに心配なさらないで大丈夫ですよ翔真さん」


 そう微笑みながらリセスとカートスは、足早に診察室1へと向かって行った。


 すると、どうやら探偵ジンラも待合室に居るロマン達の下に戻りに行きたいらしく、病室から出ようとしている……。


 「んじゃあ、俺も待っているロマン達の所に戻るとするかな。 それじゃあ、元気でな」


 「あ、はいっ! ジンラさんも御元気で!」


 「おう。 んじゃな……」


 かくして、探偵ジンラは翔真達に向かって小さく手を振りながら静かに病室から出て行ったのだった……。



【現在位置】

【病室302号室】


【現在の日時】

【4月8日 12時26分 春】



【立花翔真】

【状態】:健康

【装備】:旅人の服 頑丈な剣 小さな袋 大きな袋

【道具】:閃光玉8個 回復薬10個 回復薬DX4個 金貨1枚 銀貨5枚

【スキル】:不意の転倒

【思考】

1:さてと、俺もそろそろ冒険者ギルドに向かって、依頼の達成報告をしないとな……。

2:確か、この街ジーマにも冒険者ギルドは在った筈だしな……。

3:これで、俺も立派な一流冒険者に……ッ!

【基本方針】:冒険者ギルドにニーヒャ討伐の達成報告をしに行く。



【アケミ】

【状態】:健康

【装備】:紅色の和服 撃滅の斧 大きな袋

【道具】:無し

【スキル】:火炎演舞

【思考】

1:お、何やら翔真も準備を始めてんなぁ〜?

2:おしっ、じゃあアタシも一緒に冒険者ギルドに行くとすっかぁ〜ッ!

3:ヘヘッ、翔真と二人切りなんて初めての経験だなぁ……っ!

【基本方針】:翔真と一緒に冒険者ギルドに向かう。



【ロゼリア】

【状態】:悶々

【装備】:患者服 右肩に包帯

【道具】:無し

【スキル】:元奴隷根性

【思考】

1:はぁ〜……。 相変わらずロメオは、可愛いですわねぇ〜っ!

2:お姉ちゃん、お姉ちゃんって! はぁ〜、とても愛らしいですわぁ〜!

3:まぁ、それは兎も角として、このメルナさんの胸の揉み心地は最っ高ですわねぇ〜っ♡

【基本方針】:ロメオを愛でる。メルナの胸を揉みしだく。



【ロメオ】

【状態】:恥ずかしい

【装備】:悪鬼旅団の団員服

【道具】:ロゼリアの写真

【スキル】:無し

【思考】

1:うぅ〜……。

2:流石に、女の人の胸部を見るのは恥ずかしいよぉ〜!

3:で、でもっ! め、目が離せない……ッ!

【基本方針】:メルナの胸部をガン見する。



【傭兵メルナ】

【状態】:赤面

【装備】:無地の服 正義の剣と盾 特大の袋

【道具】:閃光玉18個 回復薬DX19個 毒薬10個 火炎瓶10個 痺れ粉5個 眠り粉5個

【スキル】:負けない正義

【思考】

1:は、はわわわわぁ……っ!

2:も、揉まれてる……っ!? 私の胸がロゼリアさんに……ッ!

3:な、何かに目覚めそうで……。 は、恥ずかしい……ッ!

【基本方針】:この時間を耐える。何かに目覚めそうなのを必死に堪える。

※今は傭兵の鎧を脱いでいます。



【死霊ライヒデン】

【状態】:死亡

【装備】:無し

【道具】:無し

【スキル】:無し

【思考】

1:おほ〜っ!

2:これは……百合百合ユリユリかぁッ!?

3:死してなお、こんなにも素晴らしき光景を見れるなんてなぁ〜ッ!

【基本方針】:ロゼリアを守る。メルナとロゼリアを愛でる。

※ロゼリアの守護霊として頑張っています。



【現在位置】

【病院の廊下付近】


【リセス・トワ・イラル】

【状態】:健康

【装備】:ピンクのドレス 金色のティアラ 使命の剣と盾 大きな袋 豪華な革袋 腕時計

【道具】:閃光玉8個 金貨179枚 レインボーカード ロゼリアの右腕

【スキル】:絶対防御

【思考】

1:皆さんが、少しずつ元気になって来た様で良かったです……。

2:私も、皆さんの為に出来る事をしなくては……ッ!

3:然し、私には一体何が出来るのか……。

【基本方針】:仲間を守る。切断されたロゼリアの右腕を担当医の方に手渡す。



【追跡者カートス】

【状態】:健康

【装備】:サングラス 一部破れた黒のコート サイレンサー銃 大きな袋

【道具】:閃光玉9個 金貨5枚 弾薬50発 睡眠玉2個 石化玉4個

【スキル】:記憶消去

【思考】

1:どうやら探偵ジンラ達は、これから『セイラ王国』へと向かうみたいですねぇ……?

2:なので、私達とは此処で一旦の御別れと言う事になるのですねぇ……。

3:まぁ、一応御武運を御祈り致しますよ……。

【基本方針】:リセスを守る。診察室1へと向かう。



【探偵ジンラ】

【状態】:健康

【装備】:サングラス 茶色のコート 黒の帽子 鞄

【道具】:様々な資料

【スキル】:悪意感知推理

【思考】

1:よしっ、それなりにロマンの奴のメンタルも回復した事だし、そろそろセイラ王国へと出発するかッ!

2:戦力は着実に揃って来ている……ッ!

3:ただ、道中でもう少しだけ頼りになる仲間を勧誘しても良いかも知れないな……。

【基本方針】:セイラ王国へと向かう。その道中で仲間を増やす。


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