表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/500

95話 ハンバーグ


「疲れた。戦うときより疲れた気がする」


 トボトボと歩き、食堂に向かう。


「あの女、後で殺さないと・・・」

「殺さなくていい。せめてボコボコにするだけにしてくれ」

「・・・ユウヒ君。いくら何でも優しすぎるよ?」


「あのなぁー。ここで殺人を犯したら、騒ぎになるだろ。そうなるともう旅何て出来なくなるぞ」

「っう」

「分かったなら、殺さないようにな」


「はぁ~い」


 あまり納得をしてないが、こうやって定期的に、くぎを刺しておかないといつか殺しそうだからな。


 それにしても遠い。食堂が職員宿舎と同じ場所だから、時間がかかる。




「やっと着いた」

「本当に遠いね」


 もう少し、近くに作って欲しかった。


「おぉ、ユウヒくんとアリアナくんじゃないか。これからご飯かね」


 後ろから校長先生の声が聞こえた。


「あぁ、俺達もご飯ですよ。ところで、食堂のメニューで一番安いのは何ですか?」

「ハハハ、なに、食堂はタダじゃよ。無論、タダなのは職員だけじゃが」

「それ、生徒の前で言わない方がいいと思うが」


「そうじゃの。言ったら何て言わるか、考えただけでも恐ろしいのぅ。それより中に入ったらどうかね?」

「そうします」


 食堂のドアを開け中に入る。


「あ~、周りは椅子とテーブル、そして左側は厨房か」

「ユウヒ君は食堂始めて?」

「俺が行っていた学校は、食堂何てないからな」


「ホウ、ユウヒくんもこういう学ぶところに、行かれていたのかね」

「そりゃあ、行ってましたよ。最も戦いを学ぶ場所じゃなかったけどね」

「なるほどなるほど」


 何がなるほど何だろう。


 厨房の方に行き、メニューを選ぶ。


「メニューは上に書いてるのか。何にしようかな」


 と、言っているが。正直メニューを見ても分からない。これなら自分で作った方がいい。


「ユウヒ君。あれでいいんじゃない?」


 アリアナが指を指したメニューを見る。


「なになに、自分で作る。そのまんまじゃないか!」

「でも、これならいいんじゃない?」

「そうだな、早速作るか」


「自分で作るのかね、ユウヒくん」

「あぁ、たまには自分で作らないと、腕が落ちるかな」

「そうかそうか。では、ワシは注文したものができる、までここまで待つとするかのぅ」


 校長はその場で待つ、厨房の中に入れる場所はないか、探すと給食のおばさんがっと言えばいいのか、その人が左からは入れると教えてくれた。 


 厨房の左から入り、自分で作る。と、書いてあるスペースがあった。


「調理器具は大体揃ってるな、あ、調味料は全然だな」


 やっぱり、中世みたいなところだから、調味料が少ないな。


「今日は何を作るか、調味料が少ないから、簡単なものしか作れないな」


 食材も探してみたが、玉ねぎやニンジン、キャベツやジャガイモ、くらいしかない。自前はオークの肉しかないから、カツかハンバークだが。ハンバークって牛肉と豚肉を使った食べもだが、別に豚肉だけでもいいか。台所に調味料と調理器具を揃える。


「よし、アリアナ。オークの肉を出してくれ、腹の部分な」


 アリアナは、オークの肉を出して俺に渡す。


 先ずは、まな板の上にオークの肉を置いて、そこから使いたい大きさに切る。余ったものはアリアナに返す。


 アリアナはオークの肉受け取って、空間にしまう。


 一応浄化魔法で綺麗にする。そして包丁でミンチする。終わったらボウルに―――ボウルがない。なら氷魔法で作って、その中にミンチした肉を入れる。一度まな板と包丁を綺麗にして、玉ねぎをみじん切りにする。終わったらボウルに入れる。


 これで、ボウルに肉と玉ねぎが入ってる状態になった。その中に塩コショウをお好みで入れて、卵1個いれて牛乳を木のスプーンで大体大さじ4杯入れる。―――あれ? 牛乳があるなら牛もいるよな? いいや、次はパン粉だが、パン粉自体がないから硬い黒パンを風魔法粉々にして、木のスプーンで大さじ4杯入れる。余ったものは氷で小瓶を作ってその中に入れるか。


 氷魔法で小瓶を作り、制御魔法で温度などを固定する。出来たら小瓶に残ったパン粉をいれて、アリアナの空間に入れてもらう。手を綺麗にして、ボウルの中に入っているものを混ぜる



「・・・ユウヒ君。食べ物で遊んじゃいけないよ」

「別に遊んではないんだよ。こうやって、全体を混ぜてハンバーグのタネを作るんだ」

「はんばーぐ?」


「ここでは、ハンバーグはないのか」


 良く混ざったら、4等分に分ける。ちょっと多いような気がするが、別に平気だろう。分けたら1つづつ、大体丸い形を作りながら空気を抜く。出来たら真ん中にくぼみを作り、バットに―――っバットがないから作って、その上に置く。これを3回やる。


 残りの3個のタネを作り、バットに上に置く。


 後は焼くだけだな。


 手を綺麗にし、コンロの上にフライパンを乗せてっと。あ、これも魔道具かなら魔力を流して。良しついた。フライパンに油を入れて熱くなるまで待つ。


 その間、キャベツでも切ろうかなっと思ったが、パチンっと音が鳴った。


 熱くなったら、一度弱火にしてハンバーグをそっと並べる。少しつめて3個しか入らないか。ならこのまま2つで焼くか。片面が焼けるまで待つ。片面が焼けるまで、2人分の千切りキャベツを作る。


 ハンバーグの片面がいい感じに焦げていたら、ひっくり返す。薄いヘラがないので作って、ひっくり返す。その後は蓋をするだが、蓋がないので蓋も作る。蓋をしてそのまま待つ。


 何かスープが欲しいけど、周りに何かないかな。お、オニオンスープがあるじゃん。これを貰っていこう。後は皿だが、大きな皿とスープを入れる皿もあった。大きな皿を持って、台所に戻る。


「そろそろ、いいかな」


 蓋を開けると、ハンバーグは全体的に焼きていた。ちゃんと焼けているか、氷の針作りハンバーグに刺す。すると、ハンバーグから肉汁が出てきた。


 2つとも、問題なく出来てるな。出来たハンバーグを大きい皿に移して、千切りにしたキャベツも置く。そして起こりのハンバークも焼く。




 全ての調理が終わり、トレーの上に皿を乗っける。使ったものは浄化魔法で綺麗にして、元の場所に戻す。


「スプーンは持った、後は箸はないよな。仕方が後でない作るか」

「ユウヒ君。早くいこ~」

「そうだな」

 

 トレーを持って、厨房から出て開いている席に座る。アリアナは俺の左側に座る。


「箸を作って。いただきます」

「いただきま~す」


 自分で作ったハンバーグを食べる。


「美味しいけど、なーんかもの足りないな。やっぱり牛肉もないと駄目だな」

「そう? 普通に美味しいけど」

「お前の場合、俺が作ったものなら何でも、美味しいと言うだろ。不味く作っても美味しいって言いそうだな」


「流石に言わないよ」


 だといいがな。それにしても、米じゃなくパンだと何かあれだな。丸パンがあったら、ハンバーガーにしていたが。肝心のトマトケチャップがない。


「―――――随分と珍しい食べ物を食べていますね」

「うぐっ!」


 急に後ろから声をかけられて、食べていたものが喉に詰まる。急いでコップを取り、水を一気に飲み干して、後ろを振り向く。


「―――プハッ! 気配を消していきなり声をかけるな!」

「それは失礼しました。何分癖になっているので、ついつい発動させてしまうのです」


 死ぬかと思った。いや、死なないけど。


「隣、よろしいでしょうか?」

「・・・どうぞ」

「失礼します」


 アレクシスさんは、俺の右側の席に座る。


「その、ユウヒ様が使っているのは何ですか?」


 座って、いきなり質問ですか。


「これは箸って言って、こうやってものを掴むものだ」


 箸でハンバーグを切って、切り分けたものを箸で掴み、それを自分の口に運び食べる。


「変わった食器ですね」

「そうか? 俺はそうは思わないが」


 この人何故、必要以上に接してくるんだろう。まさか、俺が持っている加護を知りたいのか!?


「ところで、今日の訓練はどうでした?」

「あー、まぁ生徒が想像以上に弱かった。ただそれだけだな。多分レベルは100ぐらいだろ。それじゃあ駄目だな、帝国から出たら、自分以上に強い魔物なんてゴロゴロいる。あのまま、依頼を受けてそのまま帰らぬ人になりそうだ」

「つまり、もっとレベルを上げる必要があると」


「それも必要だが、戦闘経験が大切だ。あいつらには戦闘経験が足りてない。一度他の冒険者と話し合った方がいいんじゃないのか?」

「なるほど」


 なーんて言っているが、俺も全然戦闘経験が足りてないんだよな! 何で偉そうに言っているんだよ俺は!!


「一度他の冒険者と話し合うのは、いいかもしれません。貴重な意見ありがとうございます」

「ごく普通の意見だけどな」


 どうやら俺の加護を、調べているわけじゃないようだな。疑ってすみません。


「ユウヒ様。この紙を渡しておきます。5-Aの時間割表です」


 アレクシスさんは、俺に紙を渡す。


「こういうのは、早く欲しかったぜ」

「申し訳ありません。渡すのが遅くなりまして」


 時間割表は後で見るか。


 その後は他愛ない話をして、ご飯が食べを終わりトレーを持って、返却の所に置く。


「次からは端っこの席に座らないと」

「アリアナ。それをやっても、正面席にアレクシスさんが座るだけだぞ」


 トレーを返却した後、宿舎に戻る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ