93話 どうもこんにちは
午後になり訓練所の前に着く。
「でかいな。どれくらいの人が入れるんだ?」
「375以上じゃない? それより、中に入ろ」
俺達は訓練所の中に入る。
「ところで、家から出る前から気になっていたが。服変えた?」
「変えたよ! 良かった~、気付いてくれて。気付かなかったらどうやって、気付かせようか考えるとこだったよ」
「いや、気付くぞ。昨日まで目立つ服を着ていたのに、急に普通の服に変わるんだから」
何か俺の服と似ているような気がするが、気のせいだろう。それにしても訓練所って言うより、まるでコロシアムみたいだな。一応観客席もあるが何処から入るんだ?
「お、きみたちが、臨時の先生かい?」
誰だ? ローブを着た女性と、白衣を着た眼鏡の男性は。
「どちら様で?」
「おっと、自己紹介がまだだったね。私はコゼット、隣にいる彼がメデクだ」
「どうも、メデクです」
「俺はユウヒ、隣にいるのがアリアナだ」
「どうも」
はて? 俺以外にも先生が付くって、言っていたかな
「2人は冒険者なのか?」
「いや、私達は城の方から派遣されたのさ。これでも私は宮廷魔術師だからね」
「僕は宮廷薬師だよ」
おいおい、マジかよ。宮廷の方から来るなんて、聞いてないぞ。
「何か、そんな話聞いてないぞって顔だが。安心したまえ、私たちはきみたちの手伝いに来たんだ、これでも私は回復魔法は得意方だ。腕の1本、足の1本なら再生させる腕はあるとも」
「流石に腕とか足を再生させる、ポーションは持ってないけど。上級ポーションなら、100本あるよ」
メデクは、地面に置いてあった箱を持ち上げ、俺達に見せる。
「入物は大体、俺が作ったものと同じか」
「ユウヒさんもポーション作るんですか!」
「あぁ、作るけど。凄い食いつきだな」
「一体何のポーションを作っているんですか!?」
ちょ、本当に凄い食いつきだ。
「メデク、今すぐ離れたまえ。ユウヒくんが困っているだろ」
「あ、あぁ。ごめん、ついポーションを作れるっと聞いて」
「別に平気だが。で、作ってるポーションだっけ、口で言うより実物を見た方が早いな。アリアナ、1本出してくれ」
「は~い」
アリアナは空間から、特級ポーションを出すして、俺に渡す。
「これが俺が作った、ポーションだ」
「ちょっと拝見させても?」
「見てもいいが、先ずはその箱を置けよ」
メデクは箱を左にを置き、俺が持っている特級ポーションを、メデクに渡す。
「これは―――っ嘘だろ」
まぁ、その反応だよな。
「これは一体どういう事ですか!? これユウヒさんが作ったと言うのですか!?」
「そうだが。そんなに驚く事か?」
「当たり前ですよ! 特級ポーションですよ!? 今でも作れていない特級ポーションを、ユウヒさんは作ったのですよ! レシピは? これのレシピは!?」
「レシピは教えませんよ。ある人から教わったもので、これは他の人に言ってはけないと、言われたので」
「そこを何とか!」
「無理。それとポーション返せ」
「返して欲しかったら、レシピを教えてください!」
「・・・仕方がない」
「では!」
メデクは嬉しそうな顔をする。
「お前には痛い目に合ってもらう」
「え」
攻撃力に90%のリミッターをかけて、メデクの腹を殴る。
「―――っガフッ!!」
吹っ飛んだりはしなかったが、それなりのダメージは出たと思う。メデクの右手に持っていた特級ポーションを、回収する。
「あ~、ユウヒくん。あまり彼を痛めつけないでくれ」
「分かってますよ。流石にここで殺す気はないですよ」
寧ろ、アリアナが殺す気満々だったからな。
「この男に特級ポーションを、預けるのは危険だな。アリアナ、持っていてくれ」
特級ポーションを、アリアナに渡す。
「いいけど、私が持ってていいの?」
「あぁ、持っててくれ。その代り、生徒の腕や足がなくなったりしたら、その時はよろしく」
「は~い」
「きみたちは随分と仲がいいね」
「まぁ、確かに仲はいいと思うが。何かすみません」
「ん~? 何故謝る必要があったんだい?」
怖い、その笑顔が怖い。
「まぁ、その事は後で問いただすとして。生徒のひよっこがどもがきたよ」
「あ、本当だ」
ぞろぞろ、生徒が来た。
「ほら、いつまで寝てるんだメデク」
「あの、回復を」
「それくらい、我慢しな」
自業自得だな。
ぞろぞろ集まった生徒達が、俺達から少し離れてきちんと整列する。
「どうもこんにちは。今日から3日だけ、俺がお前達に戦闘を教える事になった。俺はユウヒ、俺の右にいるのはアリアナだ」
「どうもこんにちは。アリアナです」
「俺の左にいる人達は―――本人達に言わせるか」
「ここまで紹介して、なげやりにするのかいきみは。まぁいいか、私はコゼット、宮廷魔法師だ。隣で悶絶して倒れてるのは、宮廷薬師のメデクだ」
「ど、どうも・・・」
宮廷って言葉が出ただけで、生徒達がざわめき出した。
「はいはい、静かに! お前達に1つ言いたい事がある」
そういう生徒達が静かになった。
「クラスの中に貴族がいるかは知らんが、もしいるなら言っておく。貴族っと言うだけで権威を振りかざしたいなら、今すぐここを去り騎士になるといい。そうすればいくらでも、貴族の権威を振りかざす事が出来るぞ」
「「「「!!!!」」」」
さて、凄く簡単な挑発にどれくらいの人が引っかかるかな。
ざわざわとしながら、色んな人達が話し合う。すると、1人の女性が一歩前に出る。
「ユウヒ先生。わたくしたちを舐めないでいたたきたいわ! わたくしを含めここにいる人達は、覚悟を持ってここに来ています。それを侮辱をするのは、いくら何でも許されませんわ!」
周りの生徒たちは、そうだそうだ! っと言わんばかりでいた。
「そっか、そのぐらいの覚悟は出来ていたか」
そう言って、左腰にあるレイピアを右手で抜き、縦ロールの女性に一気に近づき、縦ロールの女性の左腕を切って、そのまま腹に左ストレートで殴る。
「―――っ!」
縦ロールの女性はその場でうずくまる。
「どうした? 目の前に敵がいるのに、何ボッーっとしてるんだ」
笑顔で俺はそういう。
「いいか? 敵はお前たちの都合何て、知っちゃこっちゃないぞ。何、俺も鬼じゃない、お前達を殺さないが、痛い目には合ってもらうぞ」
ガタガタ震えている生徒もいれば、漏らしてる生徒もいた。
「痛いのが嫌なら、全力で避けろ、無理なら防げ。それが出来れば少しはマシになるだろ」
レイピアを構えて、生徒達に斬りかかる。




