92話 何それ超楽じゃん
依頼を受けて3日経つ。その2日で特級ポーションを徹夜でできるだけ作って、残りの1日は睡眠を取った。今門の前にいるが。勿論門番がいる。
「アリアナ。特級ポーションは全部で何本だ?」
「全部で500本だよ。これで足りなかった、もう一度作らないといけないね」
「次作る時は早く終わりそうだな」
作ってる最中に、調合と合成のレベルが結構上がった。おかげで作る作業が早くなった。
「手紙を出してっと。・・・アリアナはちゃんと持ってるよな」
「ちゃんと持ってるよ」
アリアナも空間から手紙を出して俺に見せる。そのまま門番がいるところに行く。
「すみません。ギルドの依頼で来たのですが、冒険者育成学校はここで間違いはないでしょうか?」
「あぁ、ここが冒険者育成学園はここで合っている。失礼だが、何か証明書を持ってないか?」
俺とアリアナは、手に持っている手紙を門番に渡す。
「中身を確認させてもらう」
門番は手紙の中身を確認する。
「すまんが、ギルドカードを見せてくれ」
言われた通りに、ギルドカードを門番に見せる。
「ユウヒとアリアナ・・・。よし、大丈夫だ。少しそこで待ってくれ」
1人の門番が門の中に入る。
―――――待つこと10分、門番と知らない男性が出てきた。
「おぉ、すまん待たせたな。ワシはこの学校の校長、テイラーじゃ」
「私はユウヒです、隣にいるの彼女はアリアナです」
「ユウヒくんとアリアナくんじゃな、よろしく頼む。立ち話もなじゃし、ワシの部屋に行こうかのぅ」
テイラー校長について行って、門をくぐる。
「「!?」」
おいおい。入った瞬間光に包まれたと思えば、何だよこの広さ異常だろ。
「もしかして、魔法でここを拡張してますか?」
「ホホゥ、まさか初見で見抜かれるとは。そうじゃ、ここは魔法で広くしておる。そのおかげで、校舎以外にも、訓練所、職員宿舎、食堂も作れたんじゃ」
「随分とお金がかかってますね」
「ウム、随分とお金をかけた場所だからのぅ。ところでユウヒくん、ワシには敬語は不要じゃよ」
「じゃあ、普通通りで」
「・・・随分と変わるのぅ」
そんなに変わるのか?
10分歩いて、校舎の中に入りそのまま校長室に入る。
「ここに座って座ってほしいのじゃ」
指定された席に座る。校長は反対側に座る。
「さて、先ずは報酬の件じゃが。こちらからは最低でも銀貨5枚出す」
「じゃあそれで」
「・・・は?」
おかしなこと言ったか? いや、言ってないよな。
「いやいや失礼。報酬の話より、仕事内容が先じゃったか。内容は今日含め3日、戦闘訓練の先生をしてほしい。勿論教えるのは戦闘訓練だけでいい。それ以外は職員宿舎で過ごしてもいいし、魔法実験室や調合室、図書室も食堂も利用しても大丈夫じゃ」
「戦闘訓練は午前中かそれとも午後か?」
「戦闘訓練は午後だけじゃ。午前は座学をやっておる」
午前中は自由に過ごせて、食堂や調合室など使ってもいい。その上で報酬が銀貨5枚とか、何それ超楽じゃん。
「詳しくは副校長に聞いてほしいのじゃ。・・・本当にこの条件でいいのかのぅ?」
「全然大丈夫です」
「私も大丈夫だよ~」
「それなら契約成立じゃ。一応紙にサインしてほしいのじゃ」
校長は立ち上がり校長が座る場所であろう机に向かい、引き出しから2枚に紙を手にしてこっちに来る。
「この紙にサインを」
渡された紙を見る。内容は、さっき校長の話と大体同じだ。こちらに不利な条件がないか確認してサインする。アリアナもサインしたのを確認して紙を校長に渡す
「うむ、こから3日間よろしく頼む。では、後は副校長に任せるかのぅ」
「はい、校長先生」
うぉ、いつの間にか知らないエルフの女性がいた。まさか気配遮断でも持っているのか?
「では、校内の案内をしますで私について来てください」
言われた通りに副校長について行き、校長室から出る。
「申し遅れました。私アレクシスと申します、見ての通りにエルフです。敬語は不要です」
ヤバい、加護の事がバレたら終わりだ。チラッとこの人のステイタスを見たけど、レベル700オーバーしてるぞ。
「ご丁寧にありがとうございます。俺はユウヒ、隣にいるのがアリアナだ」
「ユウヒ様とアリアナ様ですね。2人は冒険者になってどれくらいになりますか?」
「冒険者になったのはつい最近だよ」
「つい最近ですか。失礼ですが年齢は?」
「まだ17歳だが」
「私も17歳だよ」
アリアナに関してはどう考えても嘘だろ。そんなことより、何で俺達の情報を引き出そうとしてるのだろうか? もしかして鑑定されたのか?
「・・・17歳でその強さですか、将来の有望株ですね」
「あ~そう思いますか?」
「えぇ、そう思います」
俺は有望株にはなりたくないのだが。
一通り校内と外の建物を見た。先ず1階が下駄箱と職員室と校長室、そして図書室。2階が1年生徒と2年生徒、3階が3年生と4年生、4階が5年生と調合室、5階が魔法実験室になっている。
一クラス25人でそれが3クラスある。つまり合計生徒数375人いるわけだ。で、俺達が担当するのは、5-Aってクラスだ。何か5年生になると、一クラスに1人戦闘訓練の先生が付くらしく、それ以外の学年は3クラス3人付くらしい。なんでも3クラスまとめて訓練するだとか。次は他の建物だが、学校を中心にして東側に職員宿舎、西に訓練所がある。学園の表または裏は生徒の交流場所だとか。因みに、俺達は職員宿舎で3日いてもいいと許可が出た。
「これで学園の案内は終わりです。何か質問は?」
「これといってないな」
「私もない」
「そうですか。分からないことがありました、いつでも声をかけてください」
アレクシスはお辞儀をして、その場から去る。
「で、どうするユウヒ君」
「そうだな~。とりあえず、宿舎に行って部屋でも確認するか」




