88話 嫌な夢
「殺してくれ、殺してくれ」
「死にたい・・・死にたい」
「もう・・止めて・・」
体に目立った傷はないが、全身真っ赤に染まって、横たわっている3人がいる。場所は全く分からない。少なくとも真っ赤な場合は、はっきり言って異常だ。
「え~、もう死にたいの? ボクは全然物足りないよ~」
知らいない人物がそういう。顔が分からないが、少なくとも子供だ
「俺達が、・・・俺達が一体何したって言うんだよっ!?」
「べつに~。キミたちはなっ~~~にもしてないよ。ただボクが楽しむためにやっていることだし」
「楽しむためだと? ・・・楽しむために俺達を殺しているのか!」
「う、うそでしょ?」
「それじゃあ、終わりなんて」
理由を聞いた3人は、くだらない理由を聞いて思った。子供が飽きるまで、殺され続けることになると。
子供は、頬を赤らめながら笑顔を浮かべる。
「そう! その顔! キミたちの絶望した顔が見たかった! あぁぁ、やっとみれたぁぁぁ」
男の子供は、狂ったのかと思うほど飛び跳ねる。
「いや~、中々見せてくれないから、本当に殺そうと思ったけよ。けど、安心したこれでまだ楽しめる」
子供は嬉しそうに、倒れている3人に近づく。
「今度はどうやって、殺そうかなぁ~。溺死、焼死、惨死、毒死、老死、それ以外にも色々やったとけど、他にもには何がいいかなぁ~」
子供は、どう殺すか考える。
「殺してくれ。もう殺してくれ!」
「あー、そうやってすぐに楽になろうとする。そうだ、キミ、娘がいたよね」
子供は、少しづつ体を変えていく。
「嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だっ!」
「ねぇ、最愛の娘に殺されるのって、どんな気持ち? 教えてよ。お父さん?」
子供から女性になる。右手で、男性を殺そうとする。
「―――っ!」
勢いよく起きる。
「・・・夢か。嫌な夢だ」
疲れているのか、それとも他の何かが? とりあえず、体を浄化魔法で綺麗にしてベットから起きる。
「おっはよー、ユウヒ君!」
「・・・おはよう」
少し暗い顔でアリアナに挨拶する。
「どうした? 怖い夢でも見た?」
「まさにその通り。怖い夢を見たよ。聞きたいか?」
「ユウヒ君が少しでも、楽になるなら聞くよ」
今朝見た夢を見た内容を、そのままアリアナに伝えた。
「姿を変えることが出来る、子供ね~」
「正直、人間かどうか怪しい。魔法で姿かたち、性別や声も変えてるから、アリアナに近いっと思っている」
「私に近いとなると、ん~。もしかしてアイツ?」
アリアナが急にブツブツと一人事を言いだす。アイツとは一体誰の事だろうか? もしかして、アリアナ以外の本が存在しているのだろうか?
「とりあえず、今は何も分からないから、忘れてもいいと思うよ」
「そうだな」
考えても仕方がない。情報が足りないのだから。
身支度を済まして、ギルドに行く。




