86話 馬鹿でも分かる一般常識
「図書館は何処にあるんだ?」
「変わってなかったら、北西の方にあると思うよ」
「北西か。話変わるが、目の前にあるのは学校か?」
目の前に柵があり、その先に大きな建物が見える。
「多分そうじゃない? 私が見たときはなかったけど」
それじゃあつい最近出来たのか? でもアリアナは昔からいたと思うから、予想で30年前に設立されたとか? 知らんけど。
北西にある図書館に行く。今思うとギルドって正確な位置になると、南東になるのか。
「図書館に着いたが、デカいな・・・」
真ん中にある城よりかはデカくはないが、図書館も負けずとデカい。
俺達は移動して図書館の中に入る。中に入ると、左側にカウンターと2階に上がる階段。右側は座る場所や、テーブルと椅子があって、その周りに沢山の本棚がある。
「これは探すのが大変だな。探してると時間が無くなりそうだな」
「そうだね。私、席取っておこうか?」
「そうしてくれ。俺は受付の人に聞いている」
アリアナは先に行き、席を取ってもらう。俺は左側にあるカウンターに行く。
「すみません。1つ聞いてもいいですか?」
「どうぞ」
「馬鹿でも分かる一般常識、ってありますか?」
「え、あ。ハイ、アリマス」
何で途中で片言になってるんだ?
「それってどの辺にありますか?」
「そうですね、大体この辺にあります」
案内図を見せてもらい、大まかな場所を説明してくれた。
「よろしければ、ここまで本をお持ちしましょうか」
マジで? 案内図を見たけど広いと思うけど。まぁいいやお言葉に甘えよう。
「お願いします」
「かしこまりました。少々その場でお待ちしてください」
受付の人が水晶に話しかける。連絡でも取っているのだろうか? まぁここに持ってきてくれるんだ、ソファに座って待つか。
カウンターの近くにある、ソファに座り待つ。
それにして色んな人がいるな。獣人、エルフ、魔族、ドワーフ、後は人。こんなにいると、人混みが苦手の人はキツイだろうな。
「人が沢山いると思っていますか?」
「―――はい。こんなに人がいると人混みが苦手な人は、ちょっと困りますね」
「私はそうでもないですが。貴方様はどうですか?」
「苦手と言えば苦手ですが、我慢出来ないって言うほどではないですね」
「そうですか。見た所貴方様は、そんなに非常識には見えないのですが」
「あまり人の個人的な事を聞かないでください、色々あるので」
「それは失礼しました」
流石に個人的な事は言う気はないんですよ。
「ところでこの3日前から、帝国にリゼット様が来ていること知っていますか?」
「へぇ~そうなんですか。私は知りませんでしたよ」
「一度会って話してみたいものですよ」
俺はそうは思うわないけどな。こっちからは話しかける気はさらさらないしね。
「おい仕事しろ。いつまでお客様と喋っている?」
「お客様を退屈させないために、喋っているんです~」
他の受付の人に怒られているな。
「お前はいつも人が来ると喋る奴だなぁ。仕事を間違ってるだろ。さっさとこっちを手伝ってくれ」
「はいはい」
受付の人は他の受付の人に連れる。待っていると本を持った人が来る。俺は立ち上がる。
「こちらが本になります。返却する場合は、ここでも持ってきてください」
受付の人から本を受け取り。お礼を言ってアリアナがいるところに行く。
アリアナは何処にいるんだ?
キョロキョロ周りを見渡して、アリアナを捜しながら歩く。
―――っいた。いたけどテーブルに両手を置き、うつ伏せで寝ている。周りに人がいるから、いたずらはできないな。その寝かせておくか
アリアナの隣にある椅子に座り、本を読む。
タイトルは馬鹿でも分かる一般常識、本当にあるんだ・・・。
本を開いて黙読を始める。




