83話 大変申し訳ございません!
宿はすぐに見つけることはできた。1日1人素泊まりで銅貨6枚、食事付きで銅貨12枚。食事は外食できるし、肉があれば食えるから素泊まりで3日にした。合計銅貨36枚は地味に痛いな。
「防音結界も張ったし、もう寝るか」
「じゃあおやすみ~」
「あぁお休み」
朝になり身支度を済まして、冒険者ギルドに行く。
「確か冒険者ギルドが東側にあるんだっけ?」
「そうだね。でも遠いし、人がゴミみたいにいるしね」
「周りには聞こえてないけど、あまり酷い事を言わないでくれ。面倒になる」
人混みの中を移動するが、中々進まない。こうなったら飛んで行くか? でも目立つな。ここは諦めて歩くか。
「いらっしゃい、いらっしゃい! 新鮮な魚だよ!」
「焼きたてのパンはいかがですかー!」
「日用品なら色々売ってるよー!」
色々あるんだな。もしかしてここは商業エリア何か? だとすると、東側はギルド関係の場所になるのかな。
など考えながら人混みの中を移動してると、壁の前に門番らしき人が2人が立っている。
「何で門番がいるんだ?」
「それはね。城から何処でも出陣出来るように、東西南北に門が付いてるんだよ」
「なるほど、これならすぐに行けるのか」
そうなると、壁の中って広いのか? まぁ俺達には関係ない話だな。左右どちらでもギルドに行けるが、今回は右に曲がるか。
「どうか右側は人が少ないと思いたい」
「そうだね~」
右に曲がって歩き出す。壁が途切れたら左に曲がればいいのか。
「宿、間違えたな。もう少し探していれば、行くのが楽になったかな?」
「ん~、どうだろ? 昨日は疲れていたし、ユウヒ君は寝てなかったから、あの場所良かったと思うよ」
「まぁ、一度決まった事はうだうだしてても仕方がないな」
話していたら曲がり角を見つける。俺達は左に曲がる。
「良かった人が少ない。これなら早く着く」
歩いていると、門に橋が降ろされていた。
「橋が降ろされているってことは、ここが城の出入口か」
「昔と変わってないな~」
変わってないんだ。そうなると、アリアナっていつからいたんだ?
何て考えながら移動する。東側に行くと冒険者達が沢山いる。重装備や軽装備、露出度が高い人やそうでもない人もいた。
「まぁ、装備は人それぞれだよな」
「私達は服だけだけど、ユウヒ君は鎧とか着たい?」
「いや鎧は着なくていいかな。結局攻撃を避ければいいし」
実際鎧を着ると、俊敏を犠牲にするからな。ならいっそ鎧を着ないで、避けたり武器で防いだりすれば、余裕で戦えるだろ。
「あった、冒険者ギルドだ」
「何か疲れたよ」
アリアナがダウンしているが、知ったこっちゃない。ギルドの中に入ると、ラストタウンのギルドとそんなに変わらない。
「先ずはギルドカードを新しくしないと」
受付に行って、受付の人に話しかける。
「すみません。ギルドカードの更新したいのですか」
「ギルドカードの更新ですね。失礼ですが、今まで更新しなかった理由を聞いてもいいですか?」
「つい最近、ラストタウンのギルドで発行したのですが。ここに来た時、ギルドカードの更新した方がいいと言われたので」
受付の人が何かはてなが出てる。
「ラストタウンのギルドで、発行したのですよね」
「そうですが」
「念のため、嘘を言ってないかこの水晶に触れて「つい最近~」のところから喋ってください」
左にある水晶に触れながら「つい最近」のところから喋ってみたが、特に光らなかった。ついでにアリアナも同じ事やったが、水晶は光らなかった。
「おかしいですね。ちょっとラストタウンのギルドに、連絡を取ってきます」
受付の人は奥に入る。
「あの奥って、どうなってるんだろ」
「さぁ?」
「ここで待たされるのなら、依頼を受ければよかった」
ちょっと失敗したと思い、待ち続けようとしたが。奥のドアが勢いよく開いた。
「大変申し訳ございません!」
出てきて、早々謝罪をされても困るのだが。ってか確認取るの早いな。
「あの、怒ってないので顔を上げてください」
「いえ!、今回はこちらのミスで、ユウヒ様とアリアナ様のギルドカードは、古いまま発行してしまい、申し訳ございません!」
何でこの人は、俺達の名前を知っている?
「えっと、何で私達の名前を知っているんですか?」
「はい! ラストタウンのギルドのマスターが「ここ最近発行したのは、アイツらしかいないな」と言っておりました。そこで、お2人の名前を知ったのです」
あのギルドマスターめ、何で名前を教えるかな? まぁ別にいいけど。




