67話 デススライムだと?
階段を下り、修羅のダンジョンに入る。
「これは当たり?」
「いきなり沼地からのスタート、じゃないから当たりだね」
ダンジョンの中と言えば、ダンジョンの中だな。周りは石壁で出来ている。ゲームでどこにでもある、ダンジョンだと思っていもいい。
俺達は歩き出す。
「行き止まりにぶち当たらなければ、マッピングっていらないよな」
「それでも必要だよ。徒歩で帰る時に地図がないと迷子になるからね」
「それって普通の人はだろ。俺達は普通じゃないからな・・・」
本来ならマッピングが必要になるところ、俺達は必要がない。何せ行き止まりだったら、そこから転移して戻ればいい。でも疑問が出た。
「疑問に思ったんだが、転移して外に出るのはいい。転移してダンジョンに入った場合どうなるんだ?」
「修羅のダンジョンはランダム構造になっているから、転移すると壁の中に埋まってしまうかもしれないね。でも、休憩所なら安全に転移は出来るね」
「そうなると休憩所なら安全で、それ以外は危険があるってことか?」
「そうなるね」
なるほど。休憩所なら固定されているか。外からダンジョンに行く時は、休憩所に転移するか。
「今は休憩所何て行けないから、ここで頑張ってレベルアップするしかないね」
マジかよ。ところで、何で「アップ」って言葉を知っているんだ? 今思うと、一部英語が使われているな。
「ユウヒ君、前から魔物が来るよ」
「マジか、勝てる気がしない」
俺は右手に氷魔法で剣を作り、魔物が来るのを待つ。
「あれはスライム?」
前から来るのは黒いスライムだった。今までスライムを見なかったが、ついにここで見れるのか
「ん? 何か黒いスライムだな。普通は青とかじゃないのか?」
「あ、これはちょっとヤバい」
何がヤバいの? スライムってだけで相当ヤバいのだが。
黒いスライムはこっちをじっと見つめている。一度鑑定してみる。
〈名前〉 デススライム
〈種族〉 魔物
〈年齢〉 3歳
〈性別〉 中性
〈状態〉 普通
〈レベル〉2100
〈体力〉 4386/4386
〈魔力〉 1/1
〈攻撃力〉3255
〈防御力〉7643
〈魔攻〉 1
〈魔坊〉 2121
〈俊敏〉 4284
〈運〉 10
〈スキル〉
即死攻撃5/10 体力自動再生3/10 物理7/10
〈特殊スキル〉
限界突破
〈固有スキル〉
なし
〈加護〉
なし
デススライムだと? スキルに即死攻撃ってあるから、つまり死神か。
「攻撃くらったら、確率で即死が出るってことですか。そうですか」
「一撃必殺で倒すしかないね」
そうなるな。幸いこっちから攻撃が可能だ。
「体力自動回復があるが、ゴリ押しすればいけるかな?」
自分の周りに火の槍を5本作る。それをデススライムに向けて撃ち出す。撃ちだされた火の槍を、デススライムは簡単に避ける。
「可笑しいな。一応俺は強化されて強いのに、簡単に避けられてるよ」
「戦闘経験の差、かな?」
もう一度火の槍を作り撃ち出すが、簡単に避けられる。
「よし、光魔法の出番だな」
使いたくなかったが、そうも言ってられない。光の槍を1本作り、デススライムに向けて撃ちだす。デススライムは回避が出来なかったのか、一瞬でデススライムが消滅した。
「光魔法ってズルいと思う。そして頭が痛い」
もしデススライムが、光自体を避けることが可能なら。俺はそいつには絶対に勝てない。
「素材はないな」
「こればっかりは運だからね~」
運か。これだけはどうしようもない。アリアナが倒せば素材が手に入りそうだが。
「先に進む――――――は?」
前から5体のデススライムが来る。
「ここの階層はデス系が多いのか?」
「かもね」
ため息を漏らしながら、空中に光の槍を作り。一掃する。




