65話 修羅のダンジョンに
時間もまだあることだし起き上って、椅子に座りプランターに野菜成長魔法を使う。アリアナはそのまま家に入り部屋でまた寝ると思いきや、起きて一緒にいる気でいるみたいなので。氷魔法で椅子を作りそこにアリアナが座る。固定砲台モドキの火と水を起動させる。
「うん、やっぱり修羅のダンジョンに行こう」
「は? 行かないって言ったよな」
「でもレベルアップには持ってこいの場所だよ?」
そうだけど。今の俺のレベルは500もいってないただの雑魚だぞ? それなのに修羅のダンジョンに行くとか、命知らずと言ってもいい。いや、ここにいるだけでも命知らずだけど。
「ダンジョンにたどり着く前に死ぬと思うが」
「そこは私がちゃんと守るから安心して」
「でも・・・う~ん」
確かにレベルアップには持ってこいの場所だが。例えアリアナのサポートがあっても、下手すれば即死する。でもいつかは修羅のダンジョンに行きたいとは思っているが、流石に早い気がする。
「やっぱり駄目だ、俺にはまだ早すぎる」
「えぇ~今行ってもいいじゃん」
「アリアナはそんなに俺のことを殺したい、って言うなら行ってもいいけど」
「殺したいとは思ってないけど」
何か真面目な顔で言い返された。
「とにかく俺は行かない。分かったか?」
「はぁ~い」
アリアナは行かないと言われて、不貞腐れる。
そんなに早くレベルアップさせたいのか? それとも他にも何かあるのだろうか?
プランターに野菜成長魔法やり続けていたら、夜になっていた。片づけをして家に入って晩御飯の準備をする。
次の日。いつも通りに目を覚ます。
「朝っ―――え?」
起きたら部屋の天井じゃなく、青い空だった。しかも移動している。
「って何で外にいるんだよ!」
俺は勢いよく上半身だけ起こす。
「あ、起きた」
左側で歩いていたアリアナが止まって、こっちを振り向いた。俺はアリアナの方見ると、ベッドと地面の高さが違う事から。このベッドは魔法で浮いてることが分かる。
「おっはよーユウヒ君、今日は絶好のダンジョン日和だね!」
「おっはよー――じゃねぇよ!? 何勝手にベッドごと外に連れ出してるんだ! 朝の寝起きドッキリよりたちが悪いだろ! そもそも何で外にいるんだよ」
「何でって、いまからダンジョンに行くからだよ」
「俺は行かないって言ったよな?」
「確かに言ったね。それがどうしたの?」
何その反応? あれか俺の意見は関係ないってか、一度決めたら実行するのか。
「起きたならベッドから降りて。ベッドをしまうから」
「なら靴くれ。靴下を汚したくない」
「はい靴」
靴を受け取って、靴を履いて地面着地する。その後アリアナが俺のベッドを収納する。
「で、帰っていいのか?」
「ダメだよ。ちゃんとダンジョンに行って、レベルアップしないと」
・・・まぁどうせ勝手に帰っても連れ戻されるだろうし。
「分かった、覚悟を決めよう」
「別に覚悟を決めなくてもいいような」
「いや覚悟は決めるだろ、これから修羅のダンジョンに行くんだ。最悪死んでも可笑しくない」
「死なせるつもしないし、何だったら生き返らせてあげるよ」
「生き返らせることも出来るのか・・・。寿命で死なせる気か?」
「その気もないかな。それより先に進もうか」
「おい待て。寿命で死なせるきもないってどう言う事だ?」
アリアナに聞いても無視され先に進む。俺アリアナを追って修羅のダンジョンある所に向かう。




