63話 気持ち良さそうに
初めて町に行った感想だが、俺の常識が凄く欠けていた。常識があるとしたら金くらいしか知らなかった。それは仕方がないとしか言えない。こっちに転移してまだ1週間
くらいしか経ってない。
次に魔石だ、。キングゴブリンとクイーンゴブリンの魔石も、それなりの高値で取引される事が分かった。あの準露出狂さんも欲しがっていたから、それなりには使い道があるのだろう。他にも色々あるだろうがそれは置いといて、次は今できることはあるか考えるか。
今できるのは、各属性のレベル上げと剣術や斧術とかのレベル上げ。結界の外に出て探索などなど沢山出来ることがある。その中で重要なのは自分のレベルを上げることだ、レベルが上げれば体力が増えるからな。
え、スキル創作があるのだから、それを有効活用しろよボケが! って?
ちょっと待ってほしい、確かにスキル創作で色々スキルを作れば楽にレベルが上がるが、そんなことしていざ町とかに行ったら目立つだろ。何もしなければそれまでだか、小説とかで読むとほぼ確実と言っても目立つ。小説の中だから別に困る事はないかもしれんが。実際自分が異世界に行って、チートスキルを貰って目立とうとするとかなり危険だ。
目立つと色んな人と関りを持つことになる。それは普通に良い事だが、中には貴族または国の囲い込み何て普通にあるし、最悪事件などに巻き込まれ可能性もある。または危険視されて国または世界から狙われる危険もある。
いくら何でも考えすぎじゃあないかって? 馬鹿め、そいつは楽観視しすぎだ。いいか、何らかの原因で異世界に来たとしよう、異世界に来たからって浮かれるな! 楽観視するな!!
って一体俺は何考えているんだ? まぁいいや何も問題はないと思うし。
「あ、そうだ固定砲台モドキを増やそう」
唐突に思いついた。起動している固定砲台モドキを止めて、椅子から立ち上がり家に入る。2階に行って、アリアナがいる部屋のドアの前に立つ。
先ずはノックしてから反応を確かめるか。
ドアをノックして反応を確かめるが反応がない。
「おーい、アリアナ起きてくれ!」
・・・反応がない。仕方がない勝手に入るか。
「アリアナ勝手に入るぞ」
ドアを開けて部屋の中に入る。
部屋の作りは俺の部屋と変わらないか、ところでアリアナは何処に―――いた。
アリアナはベッドで普通に寝ていた。
「・・・気持ち良さそうに寝てやがるな」
ちょっとイラっときてしまった。普通なら女性の寝顔を見て、可愛いって思うのだろうけど。俺はそれよりどうやって苦しめて起こそうか考える。
「ウへへへ~」
何か変な寝言を言っているが、一体何の夢を見ているんだコイツ。さてどうやって起こそうかな。腹を思いっきり殴るか、ビンタで起こすか。ジャンプして腹に飛び乗るか、あるいはメアリーさんを呼んで起こしてもらうとか。メアリーさんと念話は出来ないけど。・・・馬乗りして首でも絞めるか?
ゆっくりアリアナが寝ているベッドに近づき、アリアナの上に乗った瞬間。アリアナが起きた。
「あ」
ヤバいバレた・・・。
「・・・ユウヒ君、これって逆だよね普通私が上に乗るんだよね」
「普通は、な」
「何しようとした?」
「ご想像に任せるよ」
「・・・なるほど、朝からまぐわいたいと」
「答えはアリアナの首を絞めることでした」
「いくら何でも酷くない!?」
「だって、気持ち良さそうに寝てるのが悪い」
「そんなの理不尽だよ!」
「昨日、人の尻を無断で触った奴が言う台詞か?」
「うっ」
今回は失敗したが、次は成功させたい。
俺はアリアナから降りる。
「で、何のよう?」
「固定砲台モドキあるだろ、その他の属性を作りたいから手伝って」
「はぁ~い―――ふわぁ」
アリアナは眠そうに返事する。




