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61話 どう見てもゾンビだな


 ランクアップの先延ばしが決まり、俺達はギルドマスターの部屋から出る。


「これでようやく家に帰れる・・・」 

「家に帰ったらどうするの?」

「またスキルのレベル上げと、自分自身のレベル上げだな」


 正直そのまま引きこもりたい。人と関わるとロクな事がないからな。


 気配遮断を使って1階に降りてギルドから出る。


「あ~何か買ってから帰ろうかな。野菜が全然ないし」

「別に野菜を食べなくても栄養失調にはならないよ。状態異常無効があるんだから」

「え、状態異常無効があるとそれすらも無効になるのか?」


「無効になるよ」


 嘘だろ。なら何の為に小松菜を育てているんだ? いや食料確保の為だった。栄養失調にならないなら、今回は買わないでいいか。


 東門から出て、右の森に行く。


「今度こそ家に帰るぞ」

「はぁ~い」


 アリアナは俺の体に抱き着く。


「別に腕でも肩でもいいよな?」

「ノリだよユウヒ君」

「何でそう言う言葉が出てくるのか、分からないが。このまま転移するぞ」


 転移して家の前に帰る。

 

「4日ぶりかな? 何か懐かしく思える。―――ところでアリアナ何処を触っているの?」

「え、ユウヒ君のお尻だけど?」


 何ナチュラルに人の尻を触っているんだ、セクハラだぞ。後地味に俺より背高くないですか?


「・・・触り心地はどうですか?」

「意外と柔らかい」

「・・・次触ったらひっぱたくからな」


「それはちょっとやだなぁ~」


 アリアナは俺から離れる。家の周りは特に変わってなくいつも通りだったが、後ろを振り向くと魔物がいた。


「どう見てもゾンビだな。一部肉が腐ってるし骨が見える。それに再生してから分かるが、こいつらはゴブリンか?」

「本当だ確かにゴブリンだ」

「で、何でゾンビになっているんだ?」


「あぁ~ユウヒ君。ちょっと言い忘れてた事があるの・・・」

「何だ?」

「この森は「修羅の森」って言われてるけど、他にも「魔素の森」っと言ってね・・・」


「魔素って空気みたいにそこら中にあるのか?」

「うん、あるけど。その~何といいますか・・・」

「まさかこの森は普通より魔素沢山あって。普通では吸収出来ないが、条件さえ満たせば吸収出来るのか?」


「うん、正解」


 条件さえ満たせば、例え地面に埋まっている死体にも吸収されるのか。


「じゃあもう一度殺すか」


 先ずは1体のゾンビを鑑定する。


〈名前〉 ゾンビゴブリン

〈種族〉 魔物

〈年齢〉 5歳

〈性別〉 雄

〈状態〉 普通


〈レベル〉1036

〈体力〉 4532/4532

〈魔力〉 1/1

〈攻撃力〉1041

〈防御力〉1236

〈魔攻〉 1

〈魔坊〉 1

〈俊敏〉 192

〈運〉  5


〈スキル〉        

 痛覚遮断MAX 麻痺無効 毒無効

〈特殊スキル〉

 なし

〈固有スキル〉

 なし

〈加護〉

 なし


「こいつレベルが2倍になっているぞ!?」


 あれか? 死んで蘇ったから2倍になったのか? ゾンビになったことで痛覚遮断と他のスキルを取得してる。しかも最大レベルで。さて、ゾンビを殺すには映画とかでは、頭を吹き飛ばすか燃やすかだけど。吹き飛ばしてもまたゾンビと復活しても困るから、今回は完全に燃やそう。


 俺は火魔法を使って、4体いるゾンビゴブリンを青い炎で燃やす。


 木に火が付いたら水魔法で鎮火するばいいか。


 4体のゾンビゴブリンは痛覚遮断されている事もあって、燃えていても俺達の方に来ようとするが結界がある為中に入れなかった。時間が経つにつれゾンビゴブリンどもが、その場で倒れたが完全に灰になるまでは燃やし続ける。4体のゾンビゴブリンはそのまま灰になる。


「おぉぉ、頭が痛い」


 流石にレベル1000を超える魔物を、4体同時に殺すと頭痛がするな。


「これは頭痛耐性が付きますわ、イタタ・・・」


 頭痛耐性のレベルを上げたい。


 ちゃんと全て灰なったか確認しに行く。近づいて火を消すと灰が少し残っていた、その灰を風魔法でどっかに飛ばして結界の中に戻る。


「そうだ、家に入る前にプランターを家の外に出して置くか」


 空間からプランターを出す。何か成長してるような気がした。プランターを家の玄関の右に置く。


 今日はもう疲れたから寝るか。


 家に入る前にアリアナを探したがいなかった。多分家の中にいるだろう。家に入り浄化魔法で体と服を綺麗にして、自分の部屋に入りベッドに入ってそのまま寝た。


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