52話 何か不貞腐れた
「で、何で森と言うより。東門の外から出てきたアリアナ?」
「外にいっぱい魔物がいたから」
マジで? もっと早く殺していたら、門の外に出られたかも。
「それよりも見てこれ!」
アリアナは空間から、魔石を6個取り出して俺に見せる。
「お、魔石だ。アリアナも手に入れたのか」
「あれ? 何で魔石を知っているの?」
「俺も魔石を手に入れたからな」
俺は左手に持っている魔石をアリアナに見せる。
「本当だ。で、誰から教えてくれたの?」
「俺の後ろにいる人達から教えてもらったが」
俺の後ろにいる人達の方向に振り向く。
「空間収納魔法・・・。あれぐらいザックも出来るな」
「まだレベルは4じゃがな。それでもありがたいスキルなのは、かならない事じゃがな」
「それより早く避難しません? 僕たちがここにいても、意味がないですよ」
「お、おう。そうだな俺達も避難しよう」
どうやら移動するらしい。このままどっか行くと面倒になるから、ここは素直に従っておこう。
「アリアナ、ちょっと魔石を持っててくれるか? 俺のじゃあ枠が足りなくって」
「いいよ」
俺は持っている魔石をアリアナに渡す。アリアナは魔石を空間の中にしまう。その後4人パーティについて行く。ついて行くと冒険者ギルドに着いた。
「冒険者ギルドに避難するんだ・・・」
「ギルド以外に、何処に避難すると思ったんだお前は?」
「領主の館に避難すると思っていたんですか」
「あそこは戦えない一般人が行くところだ。戦える俺達はギルドに避難するんだよ」
へぇ~ここの領主様は一般人を受け入れたのか。それだけでも少しは優しい人だと分かるな。
「とにかく中に入るぞ」
男性に言われ、そのままついて行く。ギルドの中に入ると騒ぎになっていた。
「あぁーやっぱりこうなってるよな」
「仕方なかろう。急にゴブリンが町に襲って来たのじゃから、騒ぎになるのは当然じゃろ」
「お前らはどうするんだ?」
「私達は座れる場所でも探して、休憩でもしますよ」
「そうか、じゃあ俺達は報告してくるぜ」
4人パーティの人達は報告為に、案内所に行く。
あの人達誰だったんだろう?
「さて、空いてるは・・・」
「ユウヒ君、こっちこっち」
いつの間にか、アリアナが席を確保していた。俺はアリアナの方に行って席に座る。
「疲れた。ゴブリンを殺す時より、あの4人パーティの相手に疲れた」
「殺せばよかった?」
「駄目に決まってるだろ、今は1人でも人手が欲しい状況で殺すな。そうじゃなくても殺すな」
「はぁ~い」
何か不貞腐れた。俺間違ったこと言った? 流石に問答無用で殺すのは駄目だろ。このまま不貞腐れた状態で、いられるのはちょっと困るし。話題を変えるか。
「なぁ魔石って売れるのか?」
「魔石? 売れるけど。流石にこの小さい魔石だと、そんなに高くは売れないかな」
アリアナは魔石を取り出しながら言う。
「う~ん、良くて銀貨10枚くらいかな?」
「この小ささで?」
「この小さい魔石でも。例えば火が出る魔道具に付けて使えば、大体2年はもつよ」
「この小さい魔石で大体2年も?」
「うん」
依頼を受けて稼ぐより、魔石を売った方が儲かるのでは?
「でも、魔石ってダンジョンに行かないと、中々手に入らないからね」
「え、そうなの?」
「そうだよ。魔石持ちの魔物を探すのは、そもそも危険だし。見つけても普通の魔物より強いし」
戦ったレッドゴブリンと、普通のゴブリンとの大差なかったけど。
「で、何でダンジョンが出てくるんだ?」
「ダンジョンだとね、宝箱が出てくるんだよ。その中から魔石が出てくる事があるけど」
「そう簡単に出てこないって事か」
「そう言う事」
なるほど、命懸けの賭けだな。そうなると俺は運がいいのか?
「他に聞きたい事は?」
「宝箱から出てくる物って他に何がある?」
「道具とか武器に防具、宝石にスキルの書とかゴミとか」
「ゴミも出てくるのか!?」
「ゴミって言っても人によるけどね」
そうなのか。宝箱でゴミが出てきたら殺意が湧くよな。
「次、私から質問していい?」
「いいけど」
一体何を質問されるのか分からないな。




