51.5話 町に行かせる
時間を少し戻し、ユウヒと別れたアリアナの方では。
ん~さっきの氷の矢はユウヒ君かな? いきなり上から矢が降ってきたし。
空を見上げると、空中で矢が止まっているのが見える。
・・・何で矢が空中で止まってるの? あ、広がってそのまま降下していく。
降下した矢は全部ゴブリンの脳天に当たる。
やっぱり、ユウヒ君だよねこれ。普通こんな発想する? ・・・会った時に聞けばいっか。私は町から出てゴブリンでも殺しに行こう。
外に出よとするが、ゴブリンたちが邪魔をする。
「・・・ッチ、邪魔」
私は両手に剣を作り、ゴブリンをすぐに斬り捨てる。
「邪魔をするからこうなるのだよ。先に進も―――」
私の前に沢山のゴブリンが立ちふさがる。
「・・・あぁ面倒」
邪魔なゴブリンを殺し、東門の外に出て森に行く。
正直失敗したかな、ユウヒ君を町に行かせるのは早すぎね。後2、3日遅らすべきだった。この町が滅ぶかもしれないけど、そんなの私には関係ないどうでもいい。
草むらからゴブリンが3体出てくるが。風魔法で3体のゴブリンの首を切断する。
そもそも何あのサキュバス? いきなりユウヒ君を性的に襲う何て頭おかしいじゃないの? 昨日も普通にユウヒ君と喋ってたし・・・あぁイラつく! あの夜、問答無用で殺せばよかった!!
「「「ギギギィ!!!」」」
「死ね!」
風魔法で出来たゴブリンどもを木端微塵にする。
これじゃあストレス発散にもならない、町で出てきたくらいの数はいないの?
その言葉に反応したのか、前から沢山のゴブリンがぞろぞろ現れた。
「ソード、ガード、アーチャーにランサー、あぁレッドやウォーターも何体かいるね。丁度良いね、ストレス発散の為に死んでくれる?」
沢山いるゴブリンの上空に光の剣を無数に作り、それを一気に降り注ぐ。上空から降り注がれた光の剣を対処が出来ずに、ゴブリンたちは串刺しになっていく。
これで少しはすっきりしたかな、魔石の回収でもしよ。
魔石持ちのゴブリンを解体して魔石を取り出す。
正直こんなに小さい魔石じゃあ、何も役に立たないけど、人族や他の種族どもならいい値で買い取ってくれるだろうし。
回収が終わり、空間の中に収納する。
「・・・そろそろ出てきてくれない? 流石にずっと見られてると、殺したくなるんだけど」
草むらから2人の女性が出てくる。
「驚いたな。これでも余は気配遮断を持っているが、簡単に見つかるとは」
「気配遮断? そんな大きな胸があってその上恥ずかしい格好して、それで気配遮断してるって言えないよ」
「恥ずかしい格好だと? 余は恥ずかしい格好とは思ってないぞ、寧ろ余は見せつけぞ」
何言ってるの? 馬鹿なのこの女? もしくはただの露出狂。
「すみません、ウチの王女殿下が恥ずかしい格好していて」
お付きの女騎士が頭を下げる。
「何故謝っているんだユニス? 余は別に気にしてないが」
「本当にすみません、後できつく言っておきます」
「おい」
よく分からないけど、関わるのはよくない気がする。
「・・・私は急いでるから」
「待て、聞きたい事が!」
私は聞きたい事はないから、この場から逃げるように東門に行く。
・・・こっちには来てないけど、すぐに会うような気がする。まぁ魔石は手に入ったし、さっきの事は気にしない気にしない。あ、ユウヒ君だ。
「お~い、ユウヒく~ん!」




