51話 俺も初めて見た
数は減ってきたけど、まだまだ来るなぁ。ここからは白兵戦だな、武器は剣で行くか。
氷の弓を氷の剣に変形させて、ゴブリンがいる所に突撃してゴブリンどもを斬りまくる。
いやいや流石に多くね? 斬っても斬っても前が見えねぇ。それどころか増えてるな、一気に片付けるか。
土魔法で地面から鋭い針を自分の周りに出して、周りにいるゴブリンを串刺しにする。
名前を付けるのなら、アースニードルが妥当か。
そのまま自分の前にアースニードルを出して、前にいるゴブリンを串刺しにする。死体をそのままにするのは不味いので。アースニードルを解除して、ゴブリンの死体を片っ端から燃やす。本来なら一か所にまとめて燃やすのが一番だろう。
これで前に進め―――ん?
棍棒を持った赤いゴブリンがいる。何か中ボスみたいな雰囲気を、出しながらこっちに来た。
普通のゴブリンの色って、何て言うか薄緑って言えばいいのか? こんな赤色何て見た事ないぞ。もしかして、希少種ってやつか? あるいは上級? 討伐して剥ぎ取りしたら貴重なものが・・・って、何かあいつブツブツ何か言ってないか?
「・・ギギ・・ファ・・・ル・・」
「何言っているかわかっ!」
赤いゴブリンの手から火の玉が撃ち出された。撃ち出せれた火の玉を避ける。
危なっ! コイツ魔法が使えるのか! これは迂闊に近づけないな、まぁ近づく必要はないけどな。
赤いゴブリンの周りに3本の氷の針を作り、赤いゴブリンの両目と喉を刺して殺す。
火魔法が使えるだけで、普通のゴブリンとあまり変わらんな。名前を付けるならレッドゴブリンか? そもそも鑑定すれば分かる事だけど、今はそんな暇はない。ここは終わったから先に―――。
地面に倒れているレッドゴブリンカッコカリの左に、石が落ちていることに気付く。近づきその石を拾う。
何これ? 小さいけど石だよな、解体してないのに何であるんだ?
石の事を考えていたら、後ろから大きな声が聞こえた。
「おーい! アンタ無事かっ!」
後ろを振り向くと、知らんパーティがこっちに来た。
「私は無事ですが何かようですか?」
「何かようじゃなくって、早く避難しなさい!」
「お前さんどう見ても1人じゃろ? 悪い事は言わん、早く避難しなさ―――ん?」
爺さんが急に黙り込む。
「お前さんが左手で持っているその、石はまさか魔石か?」
「これですか?」
左手に持っている石を、爺さんの前に見せる。
「うむ、小さいが確かに魔石じゃ」
「マジかよ、小さい物でも中々出回ってないぜ」
「アタイ初めて見た」
「僕も初めて見ました」
へぇーこれが魔石か、俺も初めて見た。後、爺さん達は4人パーティだったのか。
「あの・・もういいですか?」
「あぁすまんすまん、魔石何て見た事なかったからつい」
「そうだった、アンタ早く避難しな」
「何故?」
「はぁ? 何故ってアンタ1人でここに残って何が出来るんだ?」
「1人でも戦うことは出来ますが、何か?」
「そうかもしれんが、アンタひと―――」
「ちょっと待ってくれんかのう、サム」
「何だよ、ザックのおっさん!」
「この両目と喉に針みたいなもので、刺さったゴブリンの死体を見てほしいのじゃよ」
「あぁ? このゴブリンのしたっ―――! コイツ、レッドゴブリンじゃねぇか!?」
あ、レッドゴブリンで合ってるのか。
「そうじゃ。この両目と喉が串刺しになっているのは、レッドゴブリンじゃ。じゃがそれでけではない、この串刺しにしている針はどう見ても氷魔法じゃ。お前さん、一体どうやったらこのやり方を思ついたんじゃ?」
漫画とゲームを参考にしました~、なーんて言えないよな。
「森で修業していたら出来ました」
「森で修業のぅ・・・。若いのに苦労してるのじゃな・・・」
「一体何があったか知らないが、きっと大変な目に遭ったんだろうな・・・」
「親はどんな教育をしてるよ・・・」
「いや、きっと親の反対を押し切って。森で修業したんでしょう」
何か色々言われているが、ほぼ違いますよ。
「お~い、ユウヒく~ん!」
森からアリアナがこっちに来た。何でアイツ森から出てきたんだ?




