5話 この本の名前は?
少し時間を置く。
・・・次元空間を超えてここに来たって言うけど。普通無理な気がするが。仮説はいくらでも考えられるな。
「1つ仮説を考えたが、言っていいか?」
「どうぞ」
「この世界では場所とか決まってなくて、条件さえ満たせば次元空間に穴を開ける。でも穴が開いても、それはごく小さくてすぐに自然に消滅する。だが今回ばかりは違った、今まで次元空間の穴が明らかに大きく。危険な状態だと思い貴方はすぐに対処したが、運が悪い事に俺がいた世界と、この世界の次元空間がたまたま繋がってしまい。俺がこっちの世界に転移してしまった。この仮説で合ってるか?」
「・・・・・・」
「違ってたか」
「いえ、正解です。ユウヒさんは私の考えが読めるのですか?」
「普通の人間が、創造神の考える事が分かると思いますか?」
「・・・思いませんね」
「だろ」
ほぼ適当に考えた仮説が合っていたよ。やっべー・・・、メアリーさん少し考え始めちゃったよ。
「困りました。これでは私がここに来た意味がありません」
「何か、すみません・・・」
「いえ、気にしてません」
明らかに気にしている顔をしてるじゃないですか!
「・・・ならこうしましょう。ユウヒさんが気になっている事を、私が答えましょう」
お、それなら一番気になっている事があるんだ。
「何で俺はメアリーさんと普通に会話が出来るんだ?」
「それは私が日本語で話しているからです」
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
日本語で喋っていたのか、この世界の言葉だったら理解が出来ないからな。
「試しに聞いてみますか?」
「お願いします」
「☆〇※◇?!×」
「何言ってるか全然分からねぇ・・・。色々聞きたい事はあるが、この本に名前はないの?」
そう言って俺は本に指をさす。
「ありませんね」
「じゃあ名前を付けてくださいよ。流石にいつまでも「お前」って言うのは、ちょっと嫌なので」
「私が名前を付けるのですか?」
「創った本人が名前を付けるのは、当然かと」
「では・・・、この本の名前を『アリアナ』と名付けましょう」
意外と早く名前が決まったな。実は前々から決まっていたのではないのか? 本人? はどう思っているのだろうか?
本の方に視線を向けてると、文字が書いてあった。
ユウヒ君、今日から私の事はアリアナと呼んで。
アリアナで確定だったか。
「因みにこのアリアナには「本」としてのスキルレベルがあります」
「スキルレベル? スキルってなに?」
「剣術や槍術や火魔法などを含めて、これらを『スキル』と言います。レベルについては・・・言わなくても分かりますね」
「レベルが上がればそのスキルは強くなる、って所か?」
「はい。アリアナの本のレベルが上がれば、色々と便利にはなると思います」
それなら頑張るしかないな。
今更の気がしますが、更新について書きます。
毎日更新します。
平日 午後22時に更新
土日祝日 午後12時、午後22時に更新
更新が無かったらストックが無くなったと思ってください。




