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486話 毒海


 7日後。俺達は久しぶりに裏・修羅のダンジョン、地下20階層の休憩所に転移する。空間からヴェールを取り出して頭に付けたから。一気に地下30階層まで行って、地下31階層に行く所まで行く。


「やっと着いたな。ここまで来るのに時間がかかったな」

「最短の道と魔物を避けて行ってるけど、それで魔物がこっちに来て邪魔をするからね。しかも戦ってるのはユウヒ君だけだからね」

「私たちも戦った方がいいですかね?」


「別にどっちでもいいよ。別に急いでダンジョン突破したい訳じゃないし。それに急いでやると、メアリーさんに怒られる・・・」

「あぁそうだったね。じゃあ下に下りよっか」


 俺達は下に下りる。地下31に着くと紫色の海が広がっている。


「もしかしてこの海って毒なのか?」

「毒ですね。しかも他の毒とは違って触れただけで毒になるので、飛んで行った方がいいですね。状態異常無効があるので泳いでもいいですが」

「どう考えても泳ぐより飛んだ方が早く着くだろ。飛んで行くぞ」


 俺は風魔法で体を風で纏って空を飛ぶ。2人は浮遊魔法で飛ぶ。アリアナが先に行って俺とアリサはそれについて行く。それと同時に俺は左手に氷魔法で弓を作っておく。


「・・・別に接近戦でも戦えますよね」

「戦えるけど。先手を取りたいから弓を使う事にしてるんだよ」

「普通に魔法でいいと思うけどね。言っといてアレなんだけど、前から来た魔物は私が先に殺すから。ユウヒ君の出番はほぼないと思うけど」


「そうだと嬉しいが、右の方から魔物が来るんだよなぁ~」


 俺は一旦止まって右を向いて弦を引く。鷹の目・極を使って魔物に狙いをつけて、狙いが定まったら弦は放ち矢を飛ばす。矢は魔物の頭に当たりそのまま貫通して、魔物は消滅する。


「あの一体だけか? 見た感じウイングゴブリンだったが。まさかあれだけで終わるわけないよな?」

「残念ながら終わりですよ。アリアナが先に行ってるので、サッサと行きますよ」


 アリサにそう言われ、俺とアリサはアリナアを追いかける。アリアナの方に行くと、何か魔物と戦っている。俺は加勢に入ろうとするが、アリアナは風魔法で魔物を一気に殺す。


「あ、追いついてきた。早く行かないと夜になるよ」

「分かってるよ」


 アリアナについて行って、時間をかけて地下32階層に行く階段を見つける。地面に下りてそのまま階段を下りて下に行く。


「毒海から今度は何だ? 何か鉄の匂いがするが、まさか血の海って言わないよな?」

「血の海ですよ。鉄の匂いがするので分かると思いますが」

「分かってない振りしてるのに、何で否定をしないで肯定をするんだ?」


「だってずっと否定しいてると、ここから動かない気がしたので。それにもうアリアナが先に行ってますよ」


 アリアナは空を飛んで先に行っている。俺はまた風魔法で体に風を纏って空を飛ぶ。アリサは浮遊魔法で飛んで、アリアナについて行く。


「うわぁ・・・・・・、真っ赤。何処かに島があったりするかなって思ったけど、1つもない」

「ん~・・・、ここは急いで出たいね。鉄の匂いが嫌だし、服にも匂いがつきそう・・・」

「じゃあ早く行ってくださいよ。あまりノロノロ移動してると、服や髪に匂いがつきますよ」


「分かってるよ。じゃあ加速するよ」


 アリアナは加速して先に進む。俺とアリサも加速してアリアナについて行く。


「なぁ! 左からこっちに魔物が来るぞ! しかもかなりの速度で!」

「魚か何かかな! ちょっと速度を落とすよ!」


 アリアナは速度を落とす。俺とアリサも同じように速度を落とす。俺達は左を向いて構えていると、赤くて髪が生えた魚が飛び出してくる。


「あぁブラッドマーメイドですか。口から血みたいなものを吐き出してきますよ。当たると溶けるので気つけてください」

「いやもう攻撃して来てるからっ!!」


 何故か俺ばかり狙われる。3人の中で俺が弱いからだろう。攻撃を避けながら弓を使って反撃をする。ブラッドマーメイドに矢は当たり死んで消えていくが、どんどんブラッドマーメイドが来る。


「時間がかかるね。ちょっと援護しよっと」


 アリアナは左手に氷の玉を作り、それをブラッドマーメイドがいる方に投げる。氷の玉は1匹のブラッドマーメイドに当たり、そこから一気に一部の血の海ごと凍っていく。


「・・・・・・もう何も言わないぞ」

「あっそう。じゃあ先に行くよ」


 そう言われ、俺とアリサはアリアナについて行く。


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