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479話 リリスだから


 積もっていた雪はどんどんなくなっていき、ついに地面が見えた。火の加減を抑えて周りの雪を溶かしていく。そして修羅の森の除雪が終わる。


「今までの苦労って何だったんでしょうか?」

「言わないでくれよ。自分でもそう思ってるんだから・・・」

「まぁいいじゃない。それよりこの水溜まりはどうしよっか?」


「あぁ水溜まりの事をすっかり忘れていた。水溜まりはもう地面や草などに頑張ってもらうか」

「そうだね。じゃあ私は一度家に行ってちょっと偽装してから、ダンジョンに行って肉と魚を確保するね」


 アリアナは一度家の方に行く。


「じゃあ俺達は海の方を何とかするか」

「あそこは雪が積もってる上に海が凍っているので、色々大変ですね」

「海は表面だけ凍ってるだけだろ。流石に深海まで凍る事はないと思うが」


「そうですね。じゃあサッサと―――」


 アリサが話すのを止めると、上からリゼットさんが来て地面に着地する。


「ここの除雪終わったの!? いくら何でも早くない!?」

「今さっき終わらせたからな。で、何しに来た? 食料は前に渡したはずだが?」

「食料じゃなくって、ここの除雪作業を早く終わらせてほしいなぁ~。って言おうとしたけど、もう終わっていたから驚いたわ・・・」


「中々除雪が終わらないことによって、暴動が起きたりしないか。ちょっと心配になってきたんだよ・・・。だから早く終わらせて、他の所も手伝おうって思って」

「暴動に関してはちょっと当たってるわよ。毎日同じ食べ物を食べているから、味に飽きてくるのよ。その結果、市民は王族や貴族を疑い始めてるのよ。実は肉とか魚を食べているのでは? ってね」

「あぁ~やっぱりか。流石に野菜とかリンゴだけだと無理があるか・・・」


「それで私は少しでも肉や魚を確保するために、修羅のダンジョンに潜ろうと思ったのよ」

「だからこっちに来たんですね。で、こっちに来たら除雪が終わっていた。それでいいんですね?」

「えぇそれでいいわ。おかげで早く行動が出来るわ」


「でも修羅のダンジョンで肉とか魚が出たか? あんまりでなかった気がするが・・・。魚なんて1回も出てないぞ」

「まぁ運よね。オークが沢山出てくれば話は別だし、そうじゃなかったらラージボアとかラビットね」

「ラージボア? あぁ猪か。そう言えば猪の肉食ったことないな」


「あぁラージボアは人族の領土で会うより、エルフ族の領土で出ますね。ダンジョンではアリアナが前に出て案内をするので、先ず出会わないですね」

「マジかよ・・・。ならいつか食べたいものだな。それでリゼットさんはこれから仲間を連れ戻しに?」

「今から行ってくるわ。ただ最初は拠点作りで時間がかかりそうね」


「暇な奴はダンジョンに行かせればいいんだよ」

「それもそうね。じゃあ私は部下を連れ戻してくるわ。戻って来るか分からないけど」


 リゼットさんは飛んで、魔族の領土の方に行く。


「・・・暖かい服を着ていたな」

「そうですね。いつもギリギリと言えばギリギリのラインで、服を着ているんで。今回はかなりまともでしたね」

「まぁリリスだからしょうがない。さて一度人族の領土に行く橋の方に行くか」


「橋がどうなってるか確認でもするんですか?」

「あぁ。多分崩れていると思うけど」


 俺は転移魔法で人族の領土に行く橋の方に行く。


「見事に橋が見ないな。海が先に凍っていて雪に埋もれているか、雪の重さに耐えられずに下に落ちて海と一緒に凍っているか。だな」

「じゃあ一気に溶かしていきますね」


 アリサはそう言って、火魔法を使って一気に溶かしていく。


「・・・何が大変だよ。物凄く早く終わるじゃないか」

「いや大変ですよ。一歩加減を間違えるとすぐにこの辺が消え失せるので、魔力を抑えながら雪とかを溶かしてるんですよ」

「そうですか」


 雪を溶かしていくと橋が出てきた。


「あ、橋が見えましたよ。雪で埋もれていましたね」

「先に海の表面が凍っていたのか。そうなとかなり分厚く海は凍っているよな・・・。スケートが出来るぞ」

「・・・・・・少し遊びません?」


「お前はない言ってるんだ? 今ここで遊ぶのか? アリアナにバレたら消されるぞ」

「別にバレませんよ。バレた所で自慢をすればいいので」

「・・・遊んでもいいが、俺は知らんぞ」


 それを聞いたアリサはすぐに氷の上に乗る。そのまま氷の上を滑りだす。俺は少し離れて雪を溶かしていく。


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