478話 暴動が
2月上旬。積もってる雪の中の除雪作業は進んでいるが、積もっている上の雪は除雪が全然進んでないので。俺達は雪の上に立っている。
「そろそろ内側だけではなく、上側を何とかしないとな・・・。このままでは一向に終わらない」
「最初っからそうすればよかったのでは? いくらなんでもやるのが遅すぎるのでは?」
「本当に気付くのが遅くてすみません・・・。つい内側の雪を溶かすのが楽しくて・・・」
「あれの何処が面白いのか分かりませんが、早くこの辺の雪を溶かしますよ」
「それはいいけど、ユウヒ君はミヤにこの事を言ったの?」
「あぁもう言った。そう簡単に下まで水がいかないと思うけど、念のためミヤさんは自分の家に避難させてるよ」
「あっそう。どうせなら火炎放射器を借りてくればよかった」
「あれって魔石を加工して使ってるから、魔石を沢山持っているアリアナは、一度魔石を加工しないと駄目だぞ」
「あれって魔石の加工が必要なんだ・・・。まぁいいや。じゃあ私は右側の方をやってくるね」
アリアナは右側に行って、アリサは左側に行く。俺は両手の平から火を出して、雪に当てて溶かしていく。
今までより火力を上げているから、溶けていくのが早いな。周りもしっかり溶かしていかないと。
俺は下から前の方に火を当てて溶かしていき、そこから左右そして後ろの雪を溶かしていく。
「あれ、もう繋がった。意外と早いね」
「いくら何でも早くないか? お前かなり強く火魔法を使ってるだろ」
「使ってるよ。今日でここを終わらせる勢いでやってるからね」
「マジかよ・・・。まぁ早く終わらせたいのは分かるけど、あんまり早く終わらせると目立つよな・・・」
「―――そんな事を言ってる場合じゃないですよ。今のところ3国家の食料はユウヒさんのお陰で、野菜と調味料とリンゴは賄えていますが。それだけでも限界はきます。特に主食がないので中々空腹が満たせません。肉とか魚があればもう少しマシにはなりますが、その肉と魚がないのでやっぱり満たせません。この状態が長く続けば暴動が起きる可能性があります」
いきなり横からアリサが出てきて、急に3国家の状況を話しだした。
「お前何でそんな事を知ってるんだ? 誰から聞いたんだ?」
「リリアンから聞いたんですよ。リリアンがいるとこは普通なので、主に物資提供をしてるんですが。肉と魚を3国家とエポロ街とかに、満足に提供するのは難しいと聞きましたよ。私やアリアナには関係ないですが、買い物をするユウヒさんには関係ありますよね?」
「大アリだよ。このままだと卵や小麦粉が買えなくなる。それは困る。なら今回も目立ってもいいから、さっさとここを終わらせよう」
それを聞いたアリアナとアリサは別れて、雪を一気に溶かしていく。俺も周りの雪を一気に溶かしていく。
おぉ早い。今までよりかなり早く除雪が進んでる! でも一気にこんなことをすると、服がびしょ濡れになるな・・・。これは風魔法で乾かせばいいか。ヴェールを付けっぱで良かった。
俺は服を乾かしながら周りの雪を溶かしていく。それを繰り返していくと、雪は溶けてなくなっていく。途中アリアナやアリサに会う時がある。会った時は、まだこの辺は地面じゃないと分かり。一気に雪を溶かしていく。
「そろそろ休憩しませんか~?」
アリサにそう言われ俺達は一旦休憩をする。
「何か周りの景色が変わったな・・・。流石に城までは見下ろせないが、それでも高かったな・・・。今は他のところと同じ目線か?」
「そうだね。あともう少しでほぼ溶かせるかな。残りはまぁ太陽任せかな」
「これが終わったらどうします? このまま他の所で除雪をやるか、肉と魚を確保でもしますか?」
「肉と魚はアリサが確保すれば、何とかなる気がすると思うけど」
「じゃあ私の代わりにアリアナが行ってくださいよ。ここ最近私が行ってるので」
「まぁ・・・いいかな。とりあえずここが終わったらね」




