471話 流暢に
次の日。俺はアリアナに髪を切ってもらい、服を白と青から白と赤に変える。ミヤさんにコールで連絡をするが、ミヤさんの代わりにソニアさんが出た。転移魔法でそっちの家の客間に転移すると伝える。ソニアさんから許可を貰って、コールを切って俺達はすぐに転移する。転移したらミヤさんがいる部屋に行く。
「失礼します。ミヤさんはくだばっていますか?」
「食料がなく早くユウヒ達が来ないかなーって言いながら、ソファで干乾びながら寝ているマスターは、そこにいますよ」
ソニアさんが指を指している方を見る。確かにソファーで寝ているが、別に干乾びれてはいない。
「流暢に喋れるようになったせいか、少し酷い事を言うようになったな」
「気のせいですよ。ほらマスター、ユウヒ様たちが来ましたよ。早く起きないと帰ってしまいますよ」
「ん~・・・・・・」
ミヤさんは体を少しづつ動かして起きる。
「・・・来ていたのかい? 来るのが遅すぎるじゃないか・・・?」
「除雪作業が進まなくてな。とりあえずミヤさんの家の中に転移して、安否確認しに来た」
「わたしは死にしないが、その気持ちは有難く受けるとさ」
するとミヤさんは両手を広げる。
「なに両手を広げているんですか?」
「アリサはハグを知らないのかね?」
「いえハグは知ってますよ。ただハグをする理由が分からないんですが」
「感謝の気持ちだが。何か間違っていたかね?」
「うん、間違っているよ。私はそんな事をしてもらっても嬉しくないよ。それがユウヒ君なら話は別だけど」
「ユウヒはこう言う事をやらないのかね?」
「あんまりやらないな。それより食料はどうなっている?」
「食料はもうほとんどが空っぽ。食べなくても平気だが、やはり何かを食べたくなってくる」
「そんなミヤさんには、野菜とかリンゴをあげよう。調味料も必要か?」
「必要だ。調味料もほとんどない。味がついてない食べ物は好まないよ」
俺は空間から野菜やリンゴや調味料を出す。それをソニアさんが受け取り、他のメイドを呼んで渡して何処かに持って行く。
「こんなに沢山貰ってもいいのかい? キミたちの食料が無くなると思うが」
「あぁ大丈夫大丈夫。まだ沢山あるから。それより肉とか魚は渡すことが出来ないんだ・・・」
「なに野菜があるだけでマシだとも。贅沢は言わないよ。それより除雪作業が進んでいないと、言っていたが。外はそんなに積もっているのか?」
「かなり積もっているよ。何とか頑張って除雪しているけど、これが中々終わらなくて・・・。正直一気に燃やして溶かしたいけどね~」
「アリアナがやったら、この大陸ごと溶けるんじゃないのか?」
「言ってみただけだよ。流石にやったら大陸中から捜索が来るよ。でもこのまま除雪作業が続くなら、本気でやるかもね」
「これからも全力で除雪作業をやります」
「・・・・・・ソニア、今まで玄関を開けた記憶はあるか?」
「いえ一度も開けて無いですが、開けてきましょうか? 確実に雪が中に入ってきますが」
「構わん。雪が入ってきたら何処かにどかすなり、溶かしたりしろ」
「かしこまりました」
ソニアさんは玄関の方に行く。ミヤさんは何か探し出す。
「何やっているんだ?」
「コートを探しているんだ。いくらこの部屋が暖かくても、玄関を開ければ寒くなるだろ。だからコートを探しているんだ」
「え、ミヤだったらその格好でも平気だと思いますが」
「アリサは冬の寒さをバカにしてるのかね!? 流石のわたしでもこの格好で外に出たら、風邪を引くよ!!」
「外には出れないと思うけど、冷気は入ってくるね。でも白衣姿でも大丈夫だと思うけど」
「まぁ何だっていいけど。俺達は先に行っているぞ」
「あぁ分かった」
俺達は部屋から出て玄関の方に行く。玄関に着くと、玄関は雪で埋もれている。ソニアさんを中心に除雪作業を行っている。
「やっぱり雪が入り込んできたが。俺達も手伝おうか」
俺達はソニアさんの所に行って、除雪作業を手伝うと言ったが。客人のそんな事をさせる気はないです。って言われたが、それでも手伝わせてほしいと言ったら。仕方がないって感じで、手伝う事を許可を貰う。




