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470話 蟻になった気分


 1月1日。ついに除雪作業中に年を越してしまった。除雪作業はまだまだ続く。これでも除雪は進んでいるが、上の方はあまり進んでいない。


「こう除雪作業をしていると、蟻になった気分だ。蟻ってこんな風に頑張って土を掘っているのか」

「えっ、ビックアントって土の中で生活してるんですか? ビックアントが土の中で生活してたら、地盤が崩れますよ」

「俺がいた日本では、あんなデカい蟻はいない。世界中どこ探しても絶対にいない。大昔はどうかは知らないけど」


「ユウヒ君がいた所では、ビックアントって小さいんだ。他の虫とかも小さいの?」

「人間の大きさを超える虫はいないな。よくて手の平サイズとかだろう。人間より大きい虫は大昔にいたってしか聞いた事がない」

「こっちは普通なのに、そっちだと異常なんだ。仮にビックアントがユウヒ君がいた所に、現れたらどう反応するの?」


「パニックになるだろうが、まず警察に通報だな。警察でも対応出来なかったら、自衛隊が動くな。で、殺して死骸を研究所に持って行かれて、解剖でもするんじゃない? 分かんないけど」

「まぁこっちにいる魔物が、ユウヒさんが元いた場所に現れたら。大体がパニックになりますね」

「確実にパニックになるな。それにしても、いつになったら除雪作業が終わるんだ? 徹夜してやっても終わらないぞ・・・」


「やっぱり溶かしながらやった方が早いと思うよ。実際にそっちの方が進んでるし」

「でも雪が溶けて水になりますよね。それが体にかかってびしょ濡れになりますよ」

「乾かせば問題はないよ。それに風邪も引かないしね。こういうのは効率よくやらないと、いつ終わるか分からないよ」


「やっぱり原点に戻って、溶かしながら行った方がいいか。でも水の処理をどうしたものか・・・」

「そのまま放置でいいと思うよ。地面とか雑草とかが吸ってくれるから」


 俺は氷のスコップを壊して、袋を空間の中にしまう。両手の平から火魔法で火を出して、それを積もった雪に当てて溶かしていく。


「こっちの方が早く進むな・・・。後先考えずにこっちでやればよかったか?」

「そうかもね~。ついでに魔物の死体とか人の死体も燃やせるから、楽になるね」

「待って。アリアナの方で人の死体が出たのか?」


「出たよ。ちゃんと生死の確認をしてから燃やしたよ」

「人の死体も出て来たか・・・。出来れば助けたいが、もうそれは無理だろうな・・・」

「そうですね。流石に雪に埋もれて2週間以上生きている人は、そういませんし。アイスエルフなら周りを掘って、3週間くらいは余裕で生きてそうですね」


「アイスエルフはモグラか何かか? いくら寒さに強くても、窒息死とか圧死とかするだろ」

「確かに雪を掘ることが出来なかったら、窒息死とか圧死はしますね」

「・・・今考えると、この状態って酸素が薄いんだよな。本当なら死に物狂いで掘ったりするんだろうけど、転移魔法で外に行けるから、特に気にしてなかったな」


「確かにそうだね。じゃあそろそろ私も再開しようか」

「私はまだ休憩しますけどね」

「何で? そろそろアリサも再開してもいいと思うけど」


「私3日前からずっと徹夜で除雪作業をしてるんですよ。長く休憩をしても許されると思いますよ」

「あぁ確かに徹夜で除雪作業をやっていたな。そのお陰でかなり除雪が進んでいたもんな」

「そうですよ。なのでまだ私は休憩をしますよ」


「疲れとかないくせに、何が休憩だよ・・・」

「アリアナはもう少し声を小さくするべきですよ。全部聞こえてますよ」

「これでもかなり小さく言っていたんだけどな~」


 アリアナは他の所に行って、除雪作業を再開をする。アリサは俺が除雪作業をやっている所で休憩をする。


「思ったんですが。ミヤの安否確認はしなくていいですか?」

「あぁそうだな。あの人不老不死だから、安否確認しなくてもいいんだけど。食料不足なってる可能性もあるから、明日行ってみるか」


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