468話 雪崩
俺達は除雪作業を再開する。
「わ! 雪崩だ!」
俺が除雪作業していた場所が雪崩が起きる。俺は袋を持ってすぐに避難する。
「大丈夫ですか?」
「雪崩に巻き込まれなくてよかった・・・。ついに雪崩が起きたな」
「逆によくここまで雪崩が起きませんでしたね。私のところなんていつも雪崩が起きてますよ」
「お前よく無事だったな。さて崩れてきた雪を片付けないとな」
俺は袋を持って雪が崩れた所まで行って、スコップで雪をすくって袋の中に入れていく。
随分と雪崩が起きたな。これは上まで行けるんじゃないか? ちょっと登ってみるか。
俺はスコップで雪を叩き固める。出来たら雪の上を歩き上まで行ってみる。
駄目だった・・・。これはかなり積もっているな。冗談抜きで1年以上かかるな。そうなると暮らしに影響が出るな・・・。
「ユウヒさーん! そっちはどうですかー!」
俺は一度下りてアリサの所まで行く。
「駄目だ、想像以上に雪が積もってる。これはかなりヤバいぞ・・・」
「あぁやっぱり全体的にかなり積もってますか。言い忘れていたんですか、人族の領土、エルフ族の領土、魔族の領土。後は修羅の森ですが、かなり積もっています。各国の城は結界で何とか雪に埋もれずにいますが、それ以外はほぼ埋もれてますね。仮に城に結界を張ってなかったら、ほぼ城も埋もれてますね」
「城が埋もれるようなほどの猛吹雪だったのか!? これは生活の危機だな。・・・修羅の森から他の領土に行く橋が壊れてないのか?」
「壊れてますよ。今頃獣人族の領土の橋を直してるんじゃないですか?」
「・・・さっきも言ったが、食料が大変になると言ったが。今思うと獣人族の領土だけじゃあ全て賄えないな。食料がなくて国が亡んだりしないか?」
「とりあえず野菜を無限に栽培出来る、ユウヒさんが配給すればいいのでは?」
「今回はそうやってもいいけど、目立つな・・・。誰かに渡して国中に配給してくれる人がいればいいのだが」
「それならいいリリスがいるじゃないですか。あのリリスなら何とかしてくれますよ」
「あぁリゼットさんの事か。確かにあの人からの配給なら、特に疑われることはないと思うが。3国家に野菜を渡すんだろう、大元が俺だとバレないか?」
「流石にバレないと思いますよ。まさか野菜が無限に栽培出来るなんて、誰も思わないですよ」
「そうだよな。とりあえずリゼットさんが来たら、食料の話でもするか」
「そうですね。ところでアリアナが帰ってくるのが遅いですね・・・。何処で道草をしてるのでしょうか?」
「――――――ただいま~」
アリアナが帰って来た。俺はアリアナの方を見ると、何故かリゼットさんもいた。
「え、何でそいつもここにいるんですか?」
「買い物してたら何か捕まった・・・」
「丁度アリアナがいたから、ユウヒの家に行って生存確認をしたかったのよ。本当は直接行きたかったけど、雪で埋もれている状態じゃあ中に入れないのよ・・・」
「まぁそうだな。でも丁度いいか。リゼットさん達は今何処にいるんだ?」
「私や魔族の人たちはウェイレット魔国に避難してるわ、他の皆は各種族の国に避難してるわ。流石に1つの国に集中させるわけにはいかないわ」
「あぁやっぱりそうなってるんですか。食料はどうなってますか?」
「うちの所になるけど、よくて2週間くらいしか持たないわね・・・。城にいる人たちを養っていかないといけになし。今は急いでダンジョンがある方を目指して、除雪作業を行っているわ。魔王(笑い)も食料をどうするか考えているわ」
「やっぱりそこまで長くは持たないか・・・。そうなると2各国も同じような状態か」
「流石のユウヒも、食料はくれたりはしないよね?」
「野菜と塩と胡椒くらいなら、提供できるが」
「うっそ・・・、提供できる量まであるの? どっかで買い占めたの?」
「買い占めた訳じゃないよ。まぁその話は一旦家の中で話そうか」
「じゃあ私は少し休憩をしてから除雪作業をするね」
「私はそのまま再開しますね」
「分かった。生き埋めにはなるなよ」
俺とリゼットさんは家の中に入って、リビングの方に行く。




