表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
471/500

456話 捕まえてね


 ユウヒ君がやっと家の裏に来れた。


「なぁアリアナ。今ここってどの辺なんだ?」

「今家の裏に来ているよ」

「やっと家の裏に来れたのか。視界が見えないだけで、ここまで時間がかかるのか・・・」


「何も見えないのって不便だよね~、見えすぎるのもどうかと思うけど」

「えっ、アリアナって普段凄く周りがよく見えてるのか?」

「そんな事ないよ。ただ神の中でそう言う人がいたからね」


「そうなのか。ところでアリサは? さっきから声が聞こえないが」

「アリサなら。ユウヒ君と同じように目隠しをして、周辺察知を使えるように練習してるけど」

「アリサはそのスキルを持ってなかったのか。ならどっかでぶつかりそうだな」


「そうだね」


 ユウヒ君は家の壁を触りながら少しづつ移動する。すると反対からアリサが来る。


「ユウヒ君。反対からアリサが来たよ」

「ちょ! 何でそんなこと言うんですか!?」

「だってそのまま行くと、ユウヒ君とぶつかるじゃん。ぶつかってそのまま抱き着くでしょ」


「――――――そんな事ないですよ」

「嘘だね。アリサは一旦こっちに来てもらうよ」


 私はアリサの所に行って、アリサを捕まえて家の壁から離れる。


「放してください! 折角の機会が失ってしまいます!!」

「そんなもの失っちゃえばいいんだよ。ユウヒ君が家の裏から表の方に戻るまで、ここで待機」

「そんなぁぁぁぁぁぁ・・・」


「・・・俺はそのまま行っていいのか?」

「いいよ、そのまま行って」


 俺は家の壁を触りながら移動する。


「・・・私このままですか?」

「このままだよ。放すと気配察知を使って、ユウヒ君の所に行くでしょ」

「行きますよ。この状態なら抱き着いても、怒られないと思うので」


「怒ったりしないと思うけど。まぁ怒んないって言ったいたけど、結局添い寝しかしてないからね。普通にユウヒ君の背中にくっついていたメアリー様が、ちょっと羨ましい・・・」

「そんな事を言ったら、前にアリアナの肩にもたれてましたよね? 私なんて精々顔を触られるぐらいですよ」

「それもそれで羨ましいだけど。その首折ってもいい?」


「折ってもどうせ生き返りますよ、私」

「それもそうだけど、鬱憤晴らしには丁度良いよ」

「あのさぁー、さっきから何怖い事を言ってるんだよ!? サラッとアリサを殺そうとするなよ!!」

「あれ、聞こえてた?」


「聞こえてるよ!」

「意外と地獄耳だね」

「だからどうでもいい事も聞こえてるんですね」


「じゃあそろそろ放そうか。ユウヒ君の所に行ったら、分かるよね?」

「ハイハイ分かってますよ」


 私はアリサをユウヒ君とは別の所に移動して、家の壁を触らせてアリサから放す。


「じゃあ行きますね」


 アリサは壁を触りながら右に行く。




 時間をかけてようやく家の周りを1周をする。


「お疲れ様。疲れてる?」

「いや、そんなに疲れてないな」

「そうですね。思いっきり走ったりしてないので、特に疲れているって事はないですね」


「じゃあ次に進めてもいい?」

「いいよ」

「いいですよ」


「じゃあ次は、気配察知を使って私の事を捕まえようか。結界から出ないし家に入らないけど、私は常に歩いてるから頑張って捕まえてね」

「いきなり難易度上がってないか!?」

「流石に無理ですよ!!」


「いいからいいから。先に言っておくけど、2人が私を捕まえる事が出来なかったら、一生終わらないからね」

「「そんな無茶なっ!?」」

「じゃあ始めるよ」


 そう言ってアリアナが違うところに、移動する音が聞こえる。


「早く捕まえないと晩御飯どころか、明日のご飯も食べられないじゃないですか!?」

「あぁやっぱりご飯の心配か・・・」

「とりあえず、先ずは気配察知でアリアナを見つけて、そこまで移動しますよ」


「アリアナは・・・、後ろ!?」


 俺はすぐに後ろを向いて、アリアナがいると思われる所に、左手で触ろうとする。


「ハイ残念。そう簡単には捕まらないよ」

「なら・・・・・・!」

「下手くそだね」


「なっ!?」


 誰かが地面に倒れる音がした。多分アリサだろう。


「ありゃりゃ、アリサが倒れた」

「凄くムカつきます・・・」

「これは・・・、かなり時間がかかりそうだな・・・」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ