454話 貶すか?
アリアナから念話で扉が開くようになった、と言う話を聞いて。俺達は転移魔法で扉の前にアリアナがいる方に転移する。
「ねぇアリサ、私は早く帰って交代してね。って言ったよね?」
「はい? そんなこと言ってました?」
「何忘れてるの?」
「別にいいじゃないですか。アリアナは私よりユウヒさんと一緒にいるんですから、少しくらいは私が長く一緒にいるくらいは、許されると思うのですが」
「許される訳ないじゃん」
「ハイハイ。その話はいいから、早く中に入ろう」
俺がそう言うと2人は喧嘩を止める。そのまま扉を開いて中に入る。
「蛇か。かなり大きいけど、6人パーティはあれを殺したのか?」
「さぁ? 食われたんじゃないの?」
「生きていたら、それはそれでどうやって殺したか。聞きたいですね」
そう言ってアリアナは風魔法で攻撃をして、大きな蛇の頭を斬る。大きな蛇はそのまま消滅する。
「アリアナ。八つ当たりか?」
「そうだけど。本当はアリサにやりたいけど」
「それをやる前に、先ずはバカにしてくる冒険者を見返すのが先です」
「そうなんだよね~。じゃあ早く行かないとね」
俺達は宝箱の方に行く。着いたら宝箱を開けて中身を確認する。
「えっ、牙が4つと中途半端な皮だけ? ここのダンジョン破壊してもいい?」
「止めなさい。ここのダンジョンを破壊したら、魔王様に怒られるだろ」
「そうかな? 1つ減ったところで問題はないと思うけど」
「収入源がなくなるだろ・・・。それをしまって早く中に入ろ」
アリアナは牙と皮を空間の中にしまう。俺達はそのまま休憩場に行く。
「「「「「「――――――は?」」」」」」
休憩所に入ると、先に休んでいた6人パーティに驚かれる。
「あぁ私たちをバカにした皆様方じゃないですか。凄くボロボロなってますが。まぁ弱い装備でここのダンジョンに潜っていたので、そうなるのは当然ですよね。・・・ガキの遠足ですか?」
「分相応のダンジョンを選ばないから、そんなボロボロになるんだよ。よく見ると片腕ないし片足もない人もいるね・・・。あんな雑魚にここまでやられたの? 最初は俺達はそこらの冒険者より強いぜ! って雰囲気を出しておいて、ここの中間主と戦った結果がそのざまとか・・・。ほんっっっとに笑えるね」
「あ~見てるとイラつきますね~。私たちの事をバカにしていたので、さぞ名のある冒険者パーティかと思いましたが・・・。しょうもないパーティでしたね」
「ここまでやられたら、もう冒険者として活動できないね。ご愁傷様~、来世頑張れば?」
そこまで人を貶すか? もう何人か泣き始めたぞ。
「や、止めろ! そこまで言う必要ないだろう!!」
パーティリーダーだろう人がそう言う。アリアナはすぐにその人の所に行って、そのリーダーの胸ぐらを掴む。
「何言ってるの? ここまで来るのに散々私たちをバカにしてたでしょ? それをいざ私たちがお前らクズどもをバカにしたら、止めろ? そこまで言うな? 何調子のいい事言ってるの? 私たちはクズどもに貶されても我慢したんだよ。本当ならあの場でお前らを逃がさないように、腕を裂き足を裂き、腹も裂いて中身全部裂かれる所を見せつけてたよ。死にそうになったら治して、また中身全部裂かれる所見せる。それをずっと我慢してたんだよ。この気持ち分かる? 分からないよね」
これはヤバいと思い、俺はアリアナの所に行く。
「アリアナ。もういい、もういいから先に行こ」
「・・・・・・そうだね」
アリアナは6人パーティのリーダーの胸ぐらから、手を離す。俺とアリアナは先に行く。
「―――っ、はぁ・・・はぁ・・・」
「・・・よかったですね。私たちのパーティリーダーが甘ちゃんで。本当なら私もあの場で・・・」
「行くぞー」
ユウヒさんに呼ばれ、私はユウヒさんとアリアナの方に行く。
「リ、リーダー・・・。大丈夫?」
「あ、あぁ・・・」
「もう2人が行動不能になってるわ。あの女が言っていたことを想像したんでしょうね」
「「コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ・・・」」
「・・・・・・とりあえず、落ち着いたら帰るか」
「そうね。帰ったら反省会ね・・・」




