450話 クソ黒猫
俺達は応接室に案内されて、ソファーに座る。目が死んでいる受付の人は反対側に座る。
「単刀直入に聞きます。解呪水は何処で入手したんですか?」
「これはある猫から貰ったものです」
「猫? ・・・まさかあのクソ黒猫」
「そこはご想像にお任せします。それで、欲しいですよね?」
「あたり前です! 私がどれだけでこれを欲しがっていたか、分かりますか!?」
目が死んでいる受付の人は、テーブルを叩きながらそう言う。
「えっと・・・、その表情を見れば大体分かります。解呪水は差し上げます」
俺は空間から瓶を出して、それをテーブルの上に置く。目が死んでいる受付の人は、すぐに瓶を取って蓋を外し、そのまま飲む。
「一気飲み!? あれ一気飲みしないといけないのか!?」
「じゃないと効果がないからね。まぁあんまり量もないから、大丈夫でしょう」
「その通りです。この程度で息切れになるような、やわな鍛え方はしてません」
いつの間にか飲み終わっていた。俺は目が死んでいる受付の人を見ると、何か2本の角が生えていた。
「・・・・・・角だ。2本の角が生えてる!?」
「あぁ鬼人族ね。ここから東の方に行くと、小さな島があってそこに暮らしているのが、鬼人族だよ」
「冷静な解説どうも! 何で急に角が生えるんですか!?」
「呪いにかかっていたから、角が隠れていましたが。いまの私は本来の力が戻ったので、角が生えてきました。今の私なら、あのクソ黒猫をぶち殺す事は容易い事です」
「そうですか。それで解呪したのはいいですか、そのままで行くと他の人達が驚きますよ」
「大丈夫ですよ。この角は隠せるので」
そう言って、角を引っ込める。
「「「おぉ~」」」
「これで他の人には、普通の人にしか見えません」
「凄いですね。話が変わりますが、今後貴方はどうするんですか?」
「私はこのまま受付嬢を止めて、冒険者に復帰する気です」
「そうですか。それって今日中に出来ますか?」
「無理ですね。引継ぎとかしないといけないので。早くて3日、遅くて1週間かかります」
「あぁそうですか・・・」
「何でそんな事を聞いたんですか?」
「実はこの解呪水をくれた人に会わせたいんですが・・・」
「あのクソ黒猫ですね。そいつに伝えてください。次は必ず殺す。と」
「分かりました、伝えておきます」
「ではここから出ましょう。さっさと私は受付嬢を止めたいんで。あ、瓶の方は私が処分しておくので」
受付嬢、止めたかったんだ・・・。
俺達は応接室から出て、受付の方に行く。
「では、私はこれで」
鬼人族の人は受付の中の方に行く。俺達はギルドから出て東門から帝国を出る。
「バルナールは・・・。いた。木の上に登ってやがる」
「まぁ猫だからね。高い所が好きなんだよ」
「その代わり、中々下りれなくなるんですよね」
「そうだな。バルナールは違うと思うが」
「(来ていたのか小僧共。それであの受付嬢はどうなった?)」
「呪いは解呪は出来たけど、受付嬢を止めるために時間がかかるって。早くて3日、遅くて1週間」
「(むぅ・・・。そう簡単には再戦できぬか)」
「それとね。次は必ず殺すって言っていたよ」
「(クハハハハハハッ! ぬかせっと言っておこう! どうせ我の方が強い)」
「そんな慢心してると、すぐに殺されると思うが」
「(無いな。前に我は修羅のダンジョンに行ったと言っただろ。殺す事は出来なかったとは言え、避ける事に関しては自信がある)」
「それだけよくても、攻撃が出来なくては意味がないのでは? あと、その受付嬢が修羅のダンジョンに行っていたらどうするんですか?」
「(・・・・・・我、死ぬな)」
「だろうな」
「(我はこれから修羅の森に行って、レベルを上げようとしよう)」
「つまり送って行けだな」
「(うむ)」
バルナールはこっちに来る。俺は空間から転移石を出して、家の前に転移する。
「(着いたな。では我はこれで失礼する)」
バルナールは結界から出る。これから魔物を殺して行くのだろう。




