446話 図太い
夜になり晩御飯を作り始める。っと言ってもハンバーグが残っているからそれを使って、後は他の食べ物を作る。出来たらアリアナにテーブルと椅子を作ってもらい、出来た料理を運んで終わったら椅子に座って晩御飯を食べる。
「ハンバーグはこれで最後だからな」
「もうなくなったんですか?」
「もうなくなったっと言うより、ここまでよく持ったよ」
「アリサがよく食べるからね」
「これでも1ヶ月に1回は出してるけど、そのせいかよくいっぱい食べられる」
「美味しいから食べるんですよ。また作り置きするんですか?」
「あぁするよ。その為にはまずミノタウロスを殺して、解体しないとな」
「ミノタウロスの肉って美味しいけど硬いよね~」
「そうだな。そのうち鍋もやりたいけど、アリサがおかわりするからな・・・」
「鍋を大きくすればいいのでは?」
「そうするとテーブルが・・・。いや氷魔法でテーブルを長くすればいいか。後は汁だよなぁ」
「――――――アンタたちそこで何してるの?」
いつの間にかリゼットさんがこっちに来ていた。
「何って、晩御飯を食べているのだが」
「こっちに来て食べないの?」
「そっちって王族とかいるんでしょ。ユウヒ君の精神が持たないよ」
「そう? 普通に平気そうだと思うけど」
「俺は全然平気じゃない。王族と一緒にご飯を食べるとか、正直辛いんだよ。俺はそこまで精神が図太い訳じゃないんだよ。俺は庶民だからな」
「あっそう。大丈夫だと思たけど」
そう言ってリゼットさんは帰って行く。
「全く何を考えてるんだ。王族と一緒にご飯なんてもう食べたくないぞ」
「・・・王族とは一緒に食べたくないのに、メアリー様とは一緒に食べるんだ」
「あの人は・・・。何と言うかあまり女神っぽくないような・・・」
「それ本人の前で言わないでくださいね、かなり落ち込むので」
「精神面弱すぎだろ」
「あぁそうだ。ユウヒ君はバルナールに会った?」
「会ったよ。何か修羅のダンジョンに潜ったり、料理をしたり、何か呪いを解く物を見つけたって言っていたな」
「バルナール? 誰ですかその人は?」
「前に言ったミミックキャットだよ。元はダークドラゴンだった魔物」
「あぁユウヒさんに殺された、ダークドラゴンですか。今もいるんですか?」
「いるよ。今は寝てるけど」
「今寝てると困るのだが・・・。まぁ帝国に帰る前に起こせばいいか」
「でも、今日で帰れるかな? 何かこのままここで泊っていくような気がするけど」
「マジで? そうなるとテントを張らないとな。邪魔にならない所に設置しないとな」
「まだ確定じゃないですが、テントの設置の事を考えた方がいいですね」
「正直今日で帰りたいけどな」
数分後。俺達は晩御飯を食べ終わり、片づけをする。リゼットさんの周りに王族がいなくなったら、リゼットさんの所に行って夜の予定を聞く。
「リゼットさん。この後どうなるんだ?」
「この後? この後は王族の人達はこのまま泊まる事になるわ。もう門とか閉まってるからね」
「本当に泊まる事になったね。テントを張りたいんだけど、何処か邪魔にならない場所ってない?」
「そうね・・・・・・。端の方ならいいけど」
「なら端の方にテントを張るか」
「テント持っていたのね」
「前に買ったからな。言っておくが、中に入れさせないから」
「チッ・・・」
俺達は端の方に行ってテントを張る場所を決める。アリサは空間からテントを出してそのまま設置をする。出来たら中に入って休憩をする。
「俺は少し休憩をしたら、また警備に行ってくるよ」
「えっ、紙にはもう今日の警備予定時間は書いてないけど」
「念の為だよ。人が少ない所から侵入されたら困るだろ」
「それもそうですね。それなら私たちもやりますよ」
「そうだね。出来ればユウヒ君はもう寝ててほしいけど」
「それは無理な話だな」
俺少し休憩をしたらテントから出て、人があまりいない所を警備する。




