443話 話し合う
数時間後。他の冒険者から魔物の群れが来ることはない、っという報告がきた。俺はハリセンを空間の中にしまい、氷の弓を壊す。
「あまりこっちに来なかったな」
「アリサとソニアの遊撃が効いたんだね。面倒になる前に帰ろっか」
「アリサが戻って来たらな。ミヤさんはどうするんだ?」
「ソニアが来たらすぐに帰るさ。今回はあまりリングエスの試し撃ちが出来なかったな・・・」
「そんな事もあるだろ」
「ここにいましたか」
「ただいま戻りました」
アリサとソニアさんがこっちに来る。
「気のせいか、ソニアさんの声が普通の人と変わらなくなっているが」
「気のせいじゃないさ。つい最近やっと出来たからね」
「お陰で色々喋れるようになりました」
「表情も少し豊かになったか?」
「はい!」
「これで普通の人と変わりないですね。では帰りますか」
「そうだな。ミヤさん達はどうやって帰るんだ?」
「こちらは転移石で帰るつもりだが」
「そうですか。じゃあ失礼するよ」
俺は空間から転移石を出して、家の前に帰る。帰ったら家の中に入って晩御飯などを作る。
3日後。家から出てみると外にリゼットさんがいる。アリアナにテーブルと椅子を作るように言って、俺はリゼットさんの所まで行って右手を掴んで結界の中に入れる。そのままテーブルと椅子がある方に行って、椅子に座る。
「今日来たのは3日前の事だろ」
「話が早くして助かるわ。3日前の事で、一度王族同士で話し合う事になったの」
「あぁ話し合いになったんですか。場所は何処になったんですか?」
「私がいる集落だけど」
「「「は?」」」
「なんでそんな場所で王族同士の話し合いになるんだよ。後話し合いって言っていたが、そもそも他の国は3日前の事件の犯人とかは分かってるのか?」
「エルフ族の研究者がやった事だから、女王事件について話していたわ。おかげで今エフサークルは大変な事になってるけど」
「そりゃ大変な事になってるよね。で、何でリゼットの集落でやる事になったの?」
「その研究者が魔道具の実験した場所が、丁度私の集落から近いから。なら私の所で話し合いましょうって、手紙で書いたのよ。それからすぐに手紙が来て、4国家で私の集落集合で5日後に話し合いが始まるのよ」
「4国家。人族の代表は皇帝様になるのか?」
「そうなるわね。後は3国家は魔王とエルフの女王と獣人族の王とドワーフ族の王ね。先に言っておくけど、獣人族とドワーフ族は共同王国だから1つの国よ」
「それくらいは分かってるよ。だけどいくら実験場所が集落から近いって言っても、警備とか大丈夫なのか?」
「大丈夫よ。ここでま来る暗殺者何てかなりの手練れじゃないと来れないし、来ても私の部下が結界を張ってるし、仮に突破しても私の部下が何とかするしね」
「一応他の場所より安全性があるのか? いや安全じゃないよな・・・」
「えっ、安全じゃない?」
「どうだろ・・・。それより何でこんな話をしたの?」
「ほぼないけど思うけど。アンタたちが何も知らないで集落に来たら、何か王族同士が話し合ってる!? な~んてことがないように伝えに来たのよ」
「あぁそれはどうも。だけどそれだけじゃないんだろ」
「よく分かったわね・・・。出来ればお願いがしたいのよ。ヴェロニク帝国の皇帝を連れてきてほしいの」
「それくらい貴方がやったらいいのでは?」
「・・・正直連れて行くのが面倒なのよ。行きと帰りで転移石8個使うのよ、勿体ないじゃない」
「だったら城内にある転移門でどっかの城に集まって、それで転移石を使えばいいだろ」
「たかがそれだけで転移門を使ってくれるといいけど・・・。それは一度聞いてみるわ。駄目だったらお願いね!」
「正直行きたくないけど・・・」
「後は警備とかしてほしいのだけど。無理よね」
「警備か~。やりたくないと言えばやりたくないな」
「やるとしてもこっちに何の得があるかだよね~」
「王族と関わるいい機会、何て言ってもアンタたちには損に近いよね~。普通は違うのだけど」
「関わると色々隠すのが大変だからな。・・・ならこうするか、もし皇帝様の方が転移門が使える状況じゃなかった場合は、俺達が皇帝様をリゼットさんの集落まで連れてくるのと、集落の警備をやる。普通に転移門が使えるなら俺達は特に何もしない。これでどうだ?」
「充分よ。なら私は帰るわ。手紙を出して結果が分かったらもう一度こっちに来るわ」
「分かった」
「それじゃあね」
リゼットさんは立ち上がり結界から出て帰って行く。




