439話 フォレストワイバーン
何日か経ってようやくエポロ街に着く。ギルドカードを見せて街の中に入る。
「護衛はここまででいいニャ。今依頼書にサインするニャ」
俺は空間から依頼書を取り出して、それをリリアンさんに渡す。リリアンさんはそれを受け取って、依頼書にサインする。
「後はギルドに出せば依頼は達成ニャ。それと報酬で言っていたお得なカードニャ」
俺は依頼書とカード2枚を貰い、1枚はアリアナに渡す。アリサは空間からカードを出して、リリアンさんが持っているカードと交換する。
「前にも言ったがカードに描かれている印は、同じ印がある店でカード見せると、全ての商品が10%引きにニャるニャ。あと難癖着けてくる馬鹿な商人がいたら、そのカードを見せると大体黙るニャ。それに冒険者にも見せると何故か黙るニャ」
「そうですか。ならその辺で無暗矢鱈見せない方がいいですね」
「そうしてほしいニャ。いつでもどこでも見せびらかす奴がいたら、そいつから没収しないといけニャいニャ」
「没収されないように気を付けます。では私達はこれで」
「都合が良かったらまた依頼を受けてほしいニャ! あと盗賊を売ってきてほしいニャ!」
「近くにいたら考えときますよ」
俺達はリリアンさん達から離れて、俺達は冒険者ギルドに行って中に入り受付の所に行く。
「あっ、お久ぶりです御三方! 元帝国の冒険者ギルドの受付嬢のメルです!」
「「「・・・どちら様で?」」」
「えっ?」
全く記憶がない。この人の印象があまりにも少なくて、この人が何で俺達を知っているのかさえ覚えてない。
「あのCランク試験の時に・・・その・・・」
「――――――あぁ思い出した」
そうだこの人アリサに泣かされて、漏らした人だ。確かこの人帝国のギルドの方からいなくなっていたな。ここに異動してたのか。
「異動していたんですね」
「はい。新人教育の為にこちらに異動しました」
「そうですか」
俺達はギルドカードを出して依頼書と一緒に出す。
「ブーリンレット商会の護衛・・・」
「有名な商会ですよね~」
「えぇ奴隷商会と言えばブーリンレット商会ですよ。規模が大きくいくつかチェーン店があるくらいですから」
チェーン店まであるのか。もしかしてここにもあるのか?
ギルドカードをスキャンして報酬の金貨400枚を受け取る。
「・・・いつの間にかお2人はAランクになっていたのですね」
「ずっとCランクでいるわけにはいかないので」
「そうですよね。ではこちらの指名依頼はどうですか?」
「こっちは今さっき終わったのに、依頼をやらせる気ですか!?」
「はい! こちらの依頼は最近現れた、フォレストワイバーンを狩ってほしいのですが」
「よし受けよう」
「アリアナっ!?」
「フォレストワイバーンも美味しいですよ。ユウヒさんは食べたくないんですか?」
「・・・本当か。本当に美味しいのか?」
「はい」
「なら受けるか。・・・あの涎が出てますよ」
「! す、すみません! つい・・・。―――ではこの依頼をやるって事で良いですか?」
「はい」
「分かりました」
ギルドカードを見せて、フォレストワイバーン討伐の依頼を受ける。ギルドから出て街の南門から出て南南東の方に行く。
「討伐数は10になっているけど。この森の中で動き回れるのか?」
「フォレストワイバーンは普通のワイバーンと違って、体が小さいだよ。そのお陰で森の中を自由に動く事が出来るよ」
「それってもうワイバーンなのか? 違う魔物だろ」
「れっきとしたワイバーンですよ。一度見れば確かにワイバーンって思いますよ」
「そうなんだ。とりあえず先ずは見つけないといけないな」
「そうなんだけど・・・、何かこの辺にはいないんだけど」
「フォレストワイバーンがいないんですか? でも依頼にこっち側でしたよね」
「そうだけど。もしかしたら移動してる可能性がある。くまなく探さないと見つからないかもな」
「全く持って面倒だね。とりあえずこっちに行ってみようか」
アリアナが前に出て先に行く。俺達はアリアナについて行く。




