437話 変化
暗くなり野営が出来る場所で野営をする。次の日。俺とアリアナはテントから出てアリサの方に行く。
「おはよ~。起きてるか?」
「もし寝てたら殴るけど」
「起きてますよ」
アリサは起きていたが、顔が不機嫌そうだった。
「何か不機嫌だけど。どうした?」
「私の太ももを見れば分かりますよ」
俺とアリアナはアリサの太ももを見ると、服を着た猫が寝ている。
「猫?」
「猫だな。何処から入ってきた? 結界の外から来たって訳じゃないだろ?」
「この猫はエルナですよ」
「エルナ? ・・・あぁなるほど」
「・・・・・・エルナさん? 何でエルナさんが完全に猫になっているんだ?」
「獣人族の固有スキルですよ。これは獣人族だけが使えるスキルです。その説明をしたいのですが、そろそろ起きると思います」
アリサがそう言うと、猫のエルナさんは起きる。起きて先ずはアリサの太ももに顔をこすりつける。
やっている行動が猫だな。
「エルナ。ユウヒさんとアリアナが見てますよ」
「ニャ!?」
エルナさんは俺とアリアナを見て驚いてる。すぐにアリサの太ももから下りて、少し離れていつも見ている姿に戻る。
「顔が普通の人で耳と尻尾がある姿に戻りましたね」
「~~~~~~!」
エルナさんは顔を両手で隠す。
「ユウヒさんは獣人族の固有スキルが気になると思いますが、今は朝ご飯を食べて先に進む準備をしましょう」
「そうだな」
「じゃあ火をつけてくるね」
「・・・私は戻ります」
俺達は朝ご飯の準備をして食べたり、移動するためにテントなどを片付けて移動する。
「さて獣人族の固有スキルですが。変化と言うスキルです。この変化のスキルは3種類の変化をします。今リリアンとエルナは、人と獣の半分と言っていいでしょう」
「そうニャ。ニャーとエルナは人と獣の半分ニャ。体は基本的に人族と同じニャのだけど、獣についてる耳と尻尾があるニャ。パラーメタは種によって違うけど、ニャー達はちょっと敏捷が高いニャ」
「次は完全に獣ですね。今回はリリアンを例に例えますが、獣になると猫になります。基本的に獣になると喋る事は出来ませんが、その代わりに敏捷が凄く上がります」
「ですがその分身長が縮んだり、種の特徴が出てしまいます。猫族ですと、日向ぼっこや寝る時間が増えます」
「何か色々大変ですね」
「はい・・・」
「最後は人より獣が多い状態です。口頭じゃわかりにくいと思いますので、エルナに頼みましょう」
「はい」
するとエルナさんは完全に猫になる。
「ほぼ猫になってるけど、手とか足とかは普通だね」
「多少は人の特徴を引き継いでますよ。猫族の特徴と先ほど言った人の少しの特徴を持っているので、普通に喋る事も出来ます。パラーメタも攻撃力から敏捷まで上がってますが、その分疲れが早く溜まりやすくなります。維持時間は大体10分程度でしょうか。時間が経つと人と獣の半分になるか、獣のどっちかになります」
「凄いな。でも服はどうなってる? エルナさんが猫になってる時は一部服があったけど。そこから人と獣になった時に服が完全に元に戻ったぞ。あれはどういう原理だ?」
「この服は魔族の方々が作ってくれた服ニャ。変化自体は魔力は使わニャいけど、体の中にある僅かな魔力を使って服を変形してるニャ。一体どうやって作ったかは知らないニャ」
「凄いな・・・。他の姿になる時に、僅かな時間で服の形を変えてるんだろ。正直これを作った魔族は天才じゃないか?」
「ニャ―もそう思うニャ。でも今は魔族がこの服を作らないで、ドワーフ達が服を作ってるニャ」
「作り方を教えてくれたんだ・・・。でも魔力はどうしてるの? ドワーフ族もあんまり魔力がないよね?」
「ニャー達よりあるニャ。でもそれでもこの服は作れニャいから、魔道具を作って服を生産してるニャ。服以外も作ってるニャ」
獣人族が着る服は色々特殊何だな。




