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432話 隷属願望


 アリサの友達について行って、大きな店に着く。


「また大きな店だね・・・」

「3階まであるな・・・」

「(人を入れる場所でもあるので、このくらいの大きさなのでは。私は知りませんが)」


「また改築でもしたんですか? 前より大きくなってますけど」

「したニャ。つい2年前の事にゃ。さ、中に入ってほしいにゃ」


 俺達はアリサの友達について行って中に入る。そのまま階段を上がっていき3階に着いたら、奥の部屋に入り対面が出来るソファー座る。メアリーさんは俺達がソファーに座っている、後ろで相手に見えない椅子を座りそこに座る。反対側にはアリサの友達が座る。 


「では自己紹介をするにゃ。ニャーはリリアン。このブーリンレット商会の会長ニャ」

「私はユウヒです。間違えても女性ではありません」

「ニャ!? 女じゃニャいのか!?」


「男性です」

「ニャ、ニャるほど・・・」

「私はアリアナ。この変な生き物で面倒な性格をしているアリサの友達だよ」


「ちょっとアリアナ? サラッと私はをバカにしてません?」

「してるけど」

「先に言っておく。ここで喧嘩するな」


「「・・・・・・」」


 2人は黙り込む。


「フムフム・・・。ユウヒは2人の制御人ニャのか?」

「まぁそうですね。ところでリリアンさんは本当に奴隷商人ですか?」

「そうニャ。ニャーは奴隷商人ニャ」


 まさか人族が奴隷商人をやるのではなく、猫族がやっているとはな・・・。


「ニャーは奴隷商人だけど、家族は違うニャ」

「家族? 失礼ですが、リリアンさんは何人家族で?」

「兄が2で弟と妹が1人づつで祖父と祖母が1人づつ、そして父と母とニャーを入れて9人家族ニャ」


「かなり家族がいるね。その家族全員が違う商会持ってるの?」

「そうニャ。先ず祖父の大商会のマイファー大商会があるニャ。それを小分けして、祖母のヴィラス商会、父のクルル商会、母のキラット商会、兄2人の二コエル商会、そしてニャーのブーリンレット商会ニャ。弟と妹は基本的に助っ人で行ってるニャ」

「色々あるんですね」


「まだまだ他にもあるけど、その辺は省略するニャ」

「そんなにあるんだ・・・」

「前初めて聴いたときは、ちょっと何言ってるか分かりませんでしたよ」


「ニャハハハハ。アリサに説明させ過ぎた失敗から学んで色々省略したニャ。1つづつ聞くニャ?」

「他の商会はいつか聞くとして、先ずはリリアンさんの紹介から聞きたいんですが・・・」

「ニャ?」


「時間は大丈夫でしょうか? あまり長く話してるとリリアンさんの仕事が・・・」

「それなら大丈夫ニャ。ニャーのやる事は、ここい連れてこられた犯罪者や借金などで奴隷になりに来た人達を、査定するのがニャーの主な仕事ニャ。やるの女性だけニャ。それ以外は従業員がやっているニャ」

「会長もやるんだ。てっきり書類を書いたり、従業員の管理をだかと思った」


「もちろんそっちもやっているニャ。っと言っても。ニャーがそれをやるより、他の人がやった方が早く終わるニャ」

「適材適所、ですね」

「そう適材適所ニャ」


「何かサボるための口実にも思える気もしますが」

「そんな事ない―――」


 ――――――コンコン。


「どうぞニャ」

「失礼します」


 部屋に入ってきたのは、ここの従業員だろうか。その人が持っているお盆の上にコップが4つある。従業員はこっちに来て、テーブルにコップを置いてそのまま部屋から出ていく。


「相変わらず勘のいい人ニャ」

「今の人は?」

「奴隷にアメラニャ」


「えっ、奴隷が給仕をやってるの?」

「そうにゃ。一部の奴隷だけだが認められた奴隷は、この商会で働く事が出来るし外にも出る事がニャ。もちろん給料もだすニャ。その給料は街で買い物や自分自身を買う事も出来るニャ」

「自分自身・・・。自由を買うって事ですか?」


「そうなるニャ。ただちょっとあの奴隷は特殊ニャ」

「特殊? どう見ても普通だと思いますが」

「ニャと言うかあの奴隷の女ニャは・・・。隷属願望があるニャ・・・」


「「「隷属願望・・・」」」

「(まぁ)」


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