431話 奴隷商会
台風が去って2日後。
「ラインディガー共同王国って何処だろうと思っていたが。まさか何回も行ったこともある場所だったとは・・・」
今いる場所は獣人族の領土にある王国の門の前にいる。
「そうですよ、何回も行った所ですよ」
「ここにアリサの友達がいるんだよね? ・・・今更嘘って言ってもいいんだよ」
「(今ならまだ間に合いますよ)」
「言いませよ。さぁ早く行きますよ」
俺達は門番にギルドカードを見せて中に入る。そのままアリサに案内されて、とある場所に着く。
「ここです。ここに私の友達がいます」
アリサに案内された場所は大きな家。どう見ても貴族が住みそうな家だった。
「「・・・・・・はい?」」
「(大きい家ですね)」
「中に入りますよ」
「いや待って! 何この家!? 貴族でも住んでるじゃないのか!?」
「いえここに住んでいるのは貴族じゃなくって、商人が住んでいますよ」
「商人? 商人ってこんな大きな家って持てたっけ?」
「お金あれば大きな家は借りる事は出来ますし、余裕があれば買う事も出来ますよ」
「しょ、商人ってここまでお金を持つ事が出来るんだ・・・」
「普通・・・じゃないですね。ここまで大きな家を買うには、白金貨がいくつ必要なんでしょうかね。とにかく行きますよ」
俺達はアリサについて行く。ドアの前に着いたら横にあるぶら下がっているベルを鳴らす。
「すみませ~ん! リリアンさんはいますか~!」
するとドアが開く。出て来たのは若い犬の執事だった。多分犬族何だろう。
「どちら様でしょうか?」
「いきなりの訪問すみません。私はアリサと言う者です。そちらにいらしゃるリリアンさんに、アリサが来たと。伝えてもらえませんか?」
ア、アリサが礼儀正しく言っている・・・。
「申し訳ございませんが。いきなりそう言われましても、わたくしは貴女をよく分からないので。その言葉をリリアンお嬢様に伝えることは出来ません」
「まぁそうですよね。なら、活きのいい盗賊を売りに来た。っと伝えてください」
「・・・・・・はい?」
若い犬の執事は意味が分からなかったようだ。
「えっ、さっきの言葉を聞いても分からないんですか?」
「サッパリ分かりませんが。何ですかその言葉は、まるでリリアンお嬢様が奴隷商人のような言い方は?」
「ような言い方って言われても、リリアンはブーリンレットと言う奴隷商会のトップですよ」
「はい? ブーリンレット?」
「・・・まさかリリアンから聞いてないんですか?」
「リリアンお嬢様の仕事に関しては、一切聞いていません」
「あぁ~じゃあ何も知らないんですね・・・」
これは大丈夫なのか?
「一体何をして―――ニャニャニャニャニャニャ!!??」
俺達は声がした方を見ると、階段の所に人がいた。その人はすぐにこっちの方に来る。
「アリサニャ! アリサが来てるニャ!」
「久しぶりです。息災でしたか?」
「息災ニャ! 急に来たけど今日は何しに・・・」
多分猫族の人なんだろう。その人は俺とアリアナをジロジロ見る。
「―――アリサの友達ニャのか?」
「何でそんな信じられない顔で見るんですかっ!?」
「だってアリサだよ! 人族なんて嫌いにゃんて言って友達を作らなかったニャ! 唯一の友達がニャーだけだったニャ!」
「た、確かにそうでしたね・・・」
本当に友達いたんだ・・・。
「本当に友達いたんだ・・・」
「言っちゃったよ」
「アリアナは後で殺し合いましょうか」
「ころ・・・! そ、それよりアリサ。その2人はどちら様ニャ?」
「あぁそうでしたね。紹介したいんですが、それより行かなくていいですか?」
「ニャ! そうだったニャ!」
「リ、リリアンお嬢様。これはどういう・・・」
「ニャ~おみゃーは知らなニャいだろうけど。アリサとニャーは友達でもあり、活きのいい盗賊や犯罪人を売ってくれる人でもあるニャ」
「えっ! じゃ、じゃあこの方は・・・」
「それはおみゃーが知る事ではないニャ。じゃあ行ってくるニャ。徒歩にニャるがいいかニャ?」
俺達は頷く。
「じゃあ行くニャ」
俺達はアリサの友達について行く。




